こんにちは、岡村周一です。
プレゼンテーションにおいて、聞き手に伝える言葉は非常に重要です。言葉によって、聞き手に伝わりやすいものとそうでないものとがあります。
例えばあなたが、新しいパソコンの発表をする場合、次の聞き手によって、どのようなプレゼンテーションを行いますか?
パソコン販売業者にプレゼンする場合
小学生にプレゼンする場合
パソコンに詳しくない大人にプレゼンする場合
すでにご理解いただけたと思いますが、聞き手が誰であるかによって、プレゼンの内容は大きく変わってしまいます。同じパソコンをプレゼンしたとしても、伝える言葉を間違ってしまうと、大失敗に終わってしまうことだってあり得るのです。
上記の例で考えると、プレゼンのポイントは次のようになります。
パソコン販売業者にプレゼンする場合
CPU、メモリ、ハードディスク容量などの基本機能、今回の売りとなる新機能や他社製品にない付加機能、仕入価格、販売希望価格、大量仕入による値引額など。
小学生にプレゼンする場合
このパソコンを買うことにより、どのような学習(国語、算数、理科、社会、英語など)をすることができるのか。どんなゲームが楽しめるのか。
パソコンに詳しくない大人にプレゼンする場合
これまでのパソコンに比べ速度が何倍になったか。わずらわしいキー操作や設定をどれだけ楽に操作することができるのか。
このように、同じパソコンをプレゼンする場合であっても、聞き手が変われば内容が全く変わってくるのです。
あなたのプレゼンを無駄にしないために
プレゼンテーションの聞き手は、自分が本当に聞きたい話以外には興味がありません。せっかく素晴らしいプレゼンテーションを実施したとしても、聞き手の興味がなければ実施する意味がありません。
あなたのプレゼンを無駄にしないためには、聞き手がどんな人で、何に興味があるのか。その下調べを十分に行っておく必要があります。
聞き手が欲しい情報を提供する。
これが伝わるプレゼンテーションのコツです。
あなた自身が話したいこと、伝えたいことがあるとします。しかしそれを一方的に伝えるだけでは、聞き手には伝わりません。あなたが伝えたいことを、聞き手が欲しい情報に答えるように伝える。それが重要なのです。
例えば、「あがりをなくし、緊張せずにプレゼンをするにはどうすればいいか?」という聞き手に対し、「人は誰でも緊張するものだから仕方ない」と伝えたいとします。
もしあなたが一方的に「緊張するのは仕方がない」と伝えるとどうなるでしょうか。
聞き手は「プレゼンで緊張しない方法」を知りたいのに、「仕方ない」と答えられたことについてがっかりするでしょう。これでは伝わるプレゼンにはなりません。
まずは、聞き手が欲しい情報を提供します。具体的には「緊張しないコツはプレゼン内容を完全に理解することです」などといった話をします。その上で「でも十分に練習しても緊張はするものです。それでいいんです。あまり慣れすぎてしまうと、聞き手も緊張感がなくなってしまい失敗します。ほどよい緊張感を保つことも大切なんです。」というように、あなたが伝えたいことを沿えるといいでしょう。
いずれにしても、聞き手を置き去りにしないことが重要なんですね。