「星の子」と言う映画を

Amazonプライムで観ました。

 

 

映画公開当時、テレビの告知で見たのか、

美容院で見た雑誌で読んだのかな。

内容を知って、見るかどうしようか真剣に悩んだ映画でした。

 

というのは、赤ちゃんの皮膚の炎症を治してくれた

「特別な水」にハマってしまった両親と

その赤ちゃんが大きくなってからの話。

結局それは「あやしい宗教」に加入してしまう事になって…

みたいな展開でね。

 

なんだか他人事ではないなというか

宗教に入るまでの事はないにしても

「実際に何か良い影響があって、それを信じて使う」

という事は日々あると思うのです。

 

例えば化粧品やシャンプーとかでもそうなんだけど、

TVでたくさんCMが流れているものでも

私には「合う」「合わない」というものがある。

肌荒れが治ったとか、フケが出なくなったとかね。

 

そんな感じで不思議なパワーを持つ

「水」をあがめるようになった両親と娘、

それを取り巻く環境、

同じ宗教にハマった親を持つ子供たち、

その宗教に対してアンチな人たちなど、

もう何だか日常にもあるあるなテーマの映画でした。

 

この映画では水と宗教だったけれど、

政治や選挙でも実際、盲目的に信じている人はいるし、

最近話題のカルト教もそう。

洗剤、アロマ、エキス、クリーム、サプリ、石、…

それ以外にも沢山あると思う。

 

本人はそう思っていなくても、

周囲から見ると宗教の信者みたいに見えてしまう。

 

世の中にはいろんなものが存在していて、

自分が好きなものをただ好きでいれば良いのに、

広めたり広めようとしていると勝手に解釈して責めたり、

攻撃して排除したりしようとする人もいる。

 

実際にぐいぐい勧誘しようとしてくる人もいて、

その勧め方が極端に下手すぎて

もう会いたくなくなってしまった人もいたなぁ。

 

本来、盲目的に何かを信じようがどうしようがその人の勝手で、

それ以外のものを信じる人を

血眼になって攻撃したりする必要もないし、

逆に無理矢理勧めてくる必要も無いのにね。

 

この映画の中では、主人公の少女が好きになった男性教師が

少女の両親も含めて全てを否定してくる。

少女はただ両親と共に生きているだけなのに、

その全てを否定されてしまうなんて、

見ていて切ない気持ちになりました。

 

自分が好きなものは好きなんだからそれで良いではないか

と思うんだけど、一方で

「親の信仰で犠牲になってしまう子供」も居るのだということが、

少し前にあった事件でも明らかになりましたね。

 

そんな感じでなんだろう、否定派、肯定派の

どちらの目線でも観られてしまう、

そういう風に作られたのかなぁと思う映画でした。

 

途中、男性教師に全否定された後の

少女の友達の女子と男子との会話が

とてもほっこりして印象的でした。

友達っていいねラブラブ