『今月の歌』 | 広島・安芸高田 なないろピアノスタジオ

広島・安芸高田 なないろピアノスタジオ

広島県安芸高田市の幼児からシニアの方まで対象のピアノ教室です
プレジュニア・ジュニア・ジュニアあおぞら(発達障害・障害を持つ子どもさんの個人レッスン)・成人ミドル・成人シニアの5クラス



今、童謡や唱歌など日本の歌が教科書からもどんどん消えている…といいます。





歌い継いでいくためにも、先月から
日本の歌を、
教室と ひとはぼっこさんでの出張教室、また読み語りボランティアにて歌っていく活動を始めました。
季節のうたを2曲ずつ選び、レッスン前後に歌っています。





ジュニアクラスでは、
メロディーはとてもきれいなのですぐ覚えてくれるのですが、
唱歌はやはり昔ながらの言葉遣いなので、歌詞の『意味』がわからない事が多く…





例えば、今月の歌《おぼろ月夜》。
まず、『おぼろ』とは…?
『入り日』『山の端(は)』『霞深し』…
今の子ども達にとっては…『?!』
外国語と同じです。





そのため、まずは歌う前に言葉の説明から。
資料の絵を一緒に見ながら説明し、
ひとつずつ言葉の意味を知り、イメージをふくらませてから歌います。
(そのために、歌詞カードには必ず挿絵を入れる事にしました)

photo:01



成人クラスでは、主にシニアクラスのご希望の方と、
私が伴奏させていただき一緒に歌ったり。
懐かしい~ととても喜んでくださいます。





声を出すのはまだ苦手…という方には私が弾き歌いを。
でも、懐かしさからみなさん途中から一緒に口ずさんでくださいます^^





お孫さんと、また お仕事先の介護施設で歌いたい、と言われる方も多いので、ご希望の方に歌詞カード差し上げています。





また、プライベートでさせていただいている読み語りボランティアの中でも
絵本の合間の歌コーナーの中で
小さな子どもさんやお母さん方と一緒に歌っています。





この1ヶ月、皆さんと一緒に歌ってきて改めて感じるのは、
日本の歌の、歌詞から景色が見えてくるような“日本の言葉”の美しさ。





また、私達世代では学校で習ったり親世代から普通に聴いてきた歌が、
私達からたった一つ下、今の子ども達の世代では、全く聴いた事がない、知らない、という現実…





子ども達がいつか大人になったとき、何かをしたり、どこかの景色を見たとき、ふと、
あぁ、そういえばこんな歌習ったな~…と口ずさんでくれたら、いいなぁ。





今まで、日本の歌を残そう、という活動をたくさんされている事は
何気なく知っていましたが…
私も、恥ずかしながら当事者になって初めてその大切さに気づきました…> <





全く個人の、ごく小さなレベルですが、
日本の歌を次の世代へ残していくお手伝いが、少しでもしていけたら…と思います。