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この間、高陽町フジグランにある
仲間の先生の教室で勉強会があり、私は車で行くことになってて。
うちから約50分ですが…お恥ずかしながら超絶方向音痴の私…
初めて行く場所はiPhoneのGoogleマップのナビ必須。前日にチラッと見てはいたものの、あとは当日ナビで行けばいいやと詳しくは見ず。
で、当日は朝から夫がイベント参加で応援に行きとんぼ返りでお昼ご飯を家族に出して、ドタバタと高陽町へ向け出発。
で、峠を抜けたあたりで気づいた、
iPhoneを忘れたことに………
ま、まずい………
(いや、高陽町なんて普通車運転される方ならそんなに迷うこともないような場所です…が、私のような方向音痴で車の運転もそんな自信のない者にとって、自分がまだ運転していったことのない場所に1人で行く、というのはかなりのハードルの高さ…)
しまった…とりあえず家に電話…!!
って、その、携帯が無い…いまどき公衆電話もなかなか無い、取りに帰るとかなりの遅刻になって先生方にご迷惑おかけしてしまう…
これはもう行くしかない。
さて、果たして?と停車した車内で必死に考える…
途中まではなんとなくわかる…けど、その先が全くわからない…でも、もう出ないと間に合わない。あ、途中 看板くらいあるかも??なんとかなるか…と不安なまま出発…
それからの道中。
自分が行かねばならない場所はわかる。
けどその《途中》が全く!わからない…でも行かないといけない。
わからないということの、なんと不安なことか。
(あ、繰り返します!普通にわかる人には全く問題ない道です…私が方向音痴なだけです!!)
とりあえず、看板がないか見ながら運転…けど看板は一向にない。めっちゃ、不安……
でも、途中まで行って見えてきた景色にかすかに見覚えが…(これでわからなければコンビニで訊くつもりだった)
そしたら、先にフジグランの建物、その上の看板が!!
よかった…( ;﹀;)
なんとか駐車場へ車を入れ、間に合ってホッと一息…
しかし、道中しみじみ、考えた。
うちの教室に来てくれたり、ひとはぼっこに行ってる発達障害を持つ子達のこと。
みんな、こんな見通しの立たない、不安な中で
毎日毎日過ごしてるんだね……
この自動ドアを抜け突き当たりを右に行ったところに私の教室にお借りしてる部屋があります。
あおぞらクラスの自閉症Mくんが体験レッスンに初めてきてくれたとき、初めてくる場所、部屋も、入り口も見えない不安で、その日はこの自動ドアより先に入れず…
後日お母さんとご相談し、玄関から教室までの写真を撮影して送り、彼に見せてもらってからもう一度体験に来ていただきました。玄関から1時間かけて教室に入ってきてくれました。そのくらい、彼らにとってわからない、ということは苦しいこと…
教室に入ってきてくれた時の嬉しさ、今でも思い出します。すごく、不安だったと思う。怖かったと思う。あれから3年、今では教室はお気に入りの場所になり、教室に飛び込んできてくれています。
今回、フジグランの建物上の看板が見えてからはその方向へ車を走らせられたけど、
途中私が気づいた中では、それまでの間建物や駐車場へ誘導するような目につく看板はなかった。
(私が気づかなかったのかもだけど…)
発達くんたちも、
今の時期、進級、進学で初めての場所や、初めての人、初めてのモノだらけ…
落ちつかず、つらい状態の子達もたくさんいます。そんな中、
どこに行くのか?
どんな場所なのか?
どうやって行くのか?
どんな人がいるのか?
こわくないか?
これは何?
全く、わからないのに、
行かないといけない。
動かないといけない。
これは、本当につらいことだな、と…
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もちろん今回の場合、私が前もって調べなかったこととiPhone忘れてしまったことが原因なので話はまた別。誰かを責めるとかでは全くないです。 その上で、社会には、障害を持った人、高齢の方、子どもたち…初めての場所に見通しが立たない人もたくさんいて。
わかりやすい表示なりの支援(看板ってつまり視覚支援ですよね)が当たり前にある社会がいいなぁ。
初めての場所が大丈夫で運転に精通した人と比べ、方向音痴な私は 「地形や方向を認識する力」が著しく低いです。
前者を定型発達者に例え、後者の私を発達障害者に例えたら、その違いが伝わるでしょうか…
導いてもらえるものや人、または自分でもわかる表示がなければ、行くことがとても難しいです。
けど、次に右折か左折か、ちょっとでも良いので表示があれば大丈夫。
わかりやすい、ということは、相手への優しさ。反対に わかりにくいって、不親切なこと…
とも言えて。
私たちのように相手に伝わってなんぼの仕事をしている者にとっては必須条件とも思います。
先生だけわかってる
わかってもらったつもり
雰囲気で喋ってしまう
となれば、(言葉は厳しいですが)…自己満足になってしまうかも。
そういうことのないようにしないと…
よりわかりやすく。
必要な支援を、シンプルにしていきたい
と、改めて学んだ、方向音痴の珍道中でした。
※ご心配おかけしました先生方…すみませんでした…今度は出る前持ち物チェックします…泣