たからもののせかい。

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ぷにさんと歩んだ最後の1年はわたしもギリギリで常に死の世界と隣り合わせな毎日は絶望の淵を歩いてるようなそんな真っ暗な世界でした。怖くて逃げたくて。明日がやってくることがいつか止まってしまう。だったらいっそ全てを投げ捨てて自分自身だけでも明日が来ることを止めてしまおうかと思ってしまうほどでした。答えが欲しくてでも見つからなくて何かにつかまっていたいのにつかまれなくて。ぷにさんの命のかけらが少しずつ少しずつ小さくもろくかけていく。こぼさないように落ちてしまわないように必死にがんばるのに命のかけらは手の隙間からするりとこぼれていくのだ。抗っても抗っても命の時間のゴールが近づいていく。怖くて怖くて仕方がなかった。真っ暗闇を歩いた先のゴールはゴールしたくないゴールだった。でも今振り返って見えなかった答えがそこにある。わたしとぷにさんがいた世界は絶望の淵なんじゃない。希望の淵をずっとずっと歩いていたんだよ。あんなに真っ暗な世界だったのに振り返ったらたくさんの光に満ちていることに気付く。希望の星がちりばめられた満天の星空の中を歩いていたんだな。優しい希望の光に照らされながらぽしゅ君にぷにさんを手渡したやさしい光にみちたゴールだった。その光が今わたしの心をやさしく照らしているんだよ。そんなやさしいたからもののせかい。