大元神社へ(再)挑戦!(宇佐神宮の奥宮) | おでかけ大好き”ぷるる”の ガーデニング成長記録

大元神社へ(再)挑戦!(宇佐神宮の奥宮)

ふつう、神社へは「参拝」なのですが、、、、、、
今回ご紹介する大元神社は参拝に「挑戦」するという言葉がピッタリの場所に位置します。
大元神社は、大分県の宇佐神宮奥宮です。
宇佐神宮の南東4Kmほどのところに標高647mの御許山があります。
このほぼ頂上付近に鎮座しています。


今回の≪再≫挑戦ルートは、地図上でで示したルートです。
実は、去年、御許山北東に位置するJR日豊本線西屋敷駅前から登るルートに挑戦したのですが、大失敗した私だったのです。

この失敗した道では、車でほぼ大元神社がある頂上付近まで行ける車道があります。
一応あります・・・・・とご紹介します。

この車道、登り始めたら直ぐに舗装が無くなり、普通の凸凹した山道に変わります。
この時点で少し涙目状態・・・

しかも車が1台通るのがやっとのような道の狭さ。さらには、車道の直ぐ横は、ガードレールなんて全く無く、覗き込むとほぼ直角の崖・・・・・。

さらに、前日から小雨続きで山道は最悪のぬかるみ状態。。。。
ここを登っている最中は、まるで台風の荒波の中を進む小船の中に乗っているかのような揺れが続きました。


こんな中、無謀にも前輪駆動のみの普通車で挑戦してしまった私は、案の定、途中の急カーブにあった穴凹にタイヤが宙ぶらりんになってしまい立ち往生してしまったのでした。

レスキューを求めるべく、先ずはJAFにご連絡。
でも、携帯の電波は1本かろうじて立っている状態で、連絡にも一苦労
つづけて、警察にお電話させてもらって、状況説明。

30分ほどして待つとJAFの方がこんな道なのに牽引車で登ってこられてビックリしました。
さすがはプロですね!
続けて、白バイ隊員の方が、バイク用の重たそうなブーツ姿で、徒歩(いや、駆け足でしたよ!)で登ってこられて、またまたビックリ!
JAFの方は、こんな悪路の山道なのに、ちょっとしたスペースを見つけて見事にUターンをしてくださりました。まさしく「神業」と言ってよい技術でしたよ。
この日の挑戦は諦めて、Uターン地点から、白バイ隊員の方を車に乗せて下まで降りて帰ったのでした。
ということで、
こちらからのルートは、運転に自信があり度胸がある方で、かつ、出来れば四輪駆動車をお持ちの方のみの挑戦ルートだと考えられた方が無難だと思います。

このように、かなり気持ちが凹んだ最初の大元神社への挑戦でしたが・・・・
諦めが悪い私は、西屋敷駅側からの登頂とは正反対の「南西方面からの」挑戦ルートがあることをネットで発見しました
今回は、その≪再≫挑戦となる大元神社への(再)挑戦記録です。

宇佐神宮からは、県道658号線を安心院町方面へ南下して「熊正覚寺公民館」前を目指します。そのすぐ付近に「恵良酒店」がありますので、そのお店前の横道を左折して山頂方面に曲がります。
しばらくこの登山道(ちゃんとしてアスファルト道路です)を車で進むと、下の写真にあります「大元神社登山口」の標識があり、その前が約10台ほどの駐車スペースになっています。



ご覧のように、最初から木立が鬱蒼と茂っており、日中でもかなり暗いです。
尻込みしそうになる気持ちを奮い立たせ、再挑戦の意気込みを胸にして、勇気を持って進みました。

とはいえ、のっけから、こんな急な山道が続きます・・・・
入り口付近に、善意の方が用意してくださっている木の枝は杖代わりになるので有難く使わせてもらいました。
ここでの、檜林の匂いと、そこから洩れる陽光はかなり癒されます




この急勾配の石段を15分ほど進むとこのような案内板があります。
ここから1キロとのことでした。

この標識からあとは、ご覧のような比較的平坦な登り道となります。
最初に過酷な石段登山を経験させられたので、この辺りはかなり気持ちが落ち着きました。

とはいえ、ご覧のように、大きな石が参道にいたりして結構ドキドキさせられます。



さて、入り口から約30分ほどすると、ご覧の小さなお地蔵様が出迎えてくれる「」に着きます。
このお地蔵様から左折すると御許山の頂上へと直通する登山道になります。
お地蔵様に、ここまでの無事を感謝して、私達は直進します。

この峠を過ぎると、今までとは反対に右側が開けた山道となります。
この辺りの光景です。
紅葉が進んでいてとても綺麗でした。



この峠のお地蔵様を過ぎると、今度は、このような大木が山道を塞いでいます。

でも、この横に小さな道が出来ていました。




この辺りで、地元のオジサンとすれ違ったのですが、そのオジサンいわく、参道にところどころ見かける土を掘り返したような後は、なんとイノシシの荒らした痕跡なのだそうです。
ということで、
下の写真の中央にある小さな黒い粒々は、どうもイノシシのフンらしいです。


さて、登り始めて約1時間弱。
ご覧のような三叉路に出てきました。
(山頂側からの写真です)

私達は、右奥の山道から登ってきました。
私が指し示している左奥から登ってくる道が、私達が最初に失敗した西屋敷駅方面からの車道登山ルートです。この三叉路の直ぐ下に駐車場があります。
私達みたいに安全を採って右奥から登ってくる山道登山をするか、それとも、恐怖の運転体験を乗り越えて左奥のの直近の駐車場まで車で登ってくるか・・・・・

実はこの日、山道の状態が良かったのか、地元の家族4世代が総出でこの左奥の西屋敷駅方面からの車道登山ルートを登ってこられていました。
最高齢は88歳の曾御祖母さんでしたが、杖を突きながらもシャキシャキと残りの参道を登って行かれている様は、とっても印象的でした。

この三叉路を過ぎると、ご覧のような参道らしき石畳が突然開けます。

この参道を入っていくと・・・・・・・・
大きな御神木が出迎えてくれる大元神社の境内に到着です。
ようやく、本当にようやく、到着しました!



ご覧のように御神木は3メートルくらいの高さで無くなっています。
台風の被害で折れってしまったそうです。
今は新しい芽がどんどんと成長していました。

そして、右奥に映っているのが大元神社の拝殿です。
この拝殿奥には、「奥宮」と書かれた鳥居があります。
この鳥居とその周辺は、有刺鉄線でグルグル巻きにされて結界されていました。
ここから先は、『何人も足を踏み入れる事を禁じる』と言う「禁足地」なのだそうです。
ここは、神代の昔に三柱の比賣大神が降臨された神山であるとの言い伝えがあり、それに由来して、この鳥居の奥には、三柱の石が御神体として祀られているそうです。
不躾ながらも、近くまで行って覗き込ませてもらったのですが、その中は確認できないほどに鬱蒼と森が茂っていて、奥深く続いていました。
かなり神秘的な光景でしたよ。

この拝殿の左側に、境内から出てちょっと下に下りていく道があります。
そこを行ってみると、ご覧のような御霊水が湧き出ている場所が祀られていました。

ものすごくチョロチョロとしか湧き出ていませんが、ちゃんとヒシャクやジョウロも用意されていました。
私も持参したペットボトルに御霊水を分けてもらってきました。

さて、大元神社の拝殿の真向かいには
大元八坂神社
が鎮座しています。

ここ大元神社の境内だけでも、かなり厳かな雰囲気が漂っていましたが、この八坂神社の境内奥は、さらにさらに神秘的な雰囲気が漂っていました。

ここだけ別世界の空気が漂っているという感じでした
写真でその雰囲気をお伝えできたら良いのですが。
ここで、お会いした88歳の曾御祖母さんは、ここまで無事に到着して参拝させてもらっている御礼を心を込めて念じておられいました。
これこそが本来の参拝の在り方なのでしょうね。とっても心清まる姿でしたよ。

この境内の周辺は下の写真のような光景が広がっています。
このような山奥深い場所ではありますが、かつては相等に賑わっていたのではないかと推察されます。








ここでタップリと心身ともにリラックスさせてもらい、本宮である宇佐神宮参拝に向けて下山したのでした。

帰り道、カラスウリ(烏瓜)が見事に実っている場所を見つけました。