試合にかける思いは?
『どうやったら飛距離が伸びるんですか?』
本日一発目のレッスンはそんな言葉から始まったの。
『たぶん・・・飛距離がもうちょっと伸びると、予選に通れると思うんですけど・・・・』
ほうほう、かなり深刻なお悩みの様子。
ソレもそのはず、この子はジュニアくんである高校1年生。
ジュニアの試合で良いところまで行くんだけど、紙一重の差で予選通過を逃してるんだ。
しっかしこの子・・・
昔と違ってエラク良い子になっちゃったんだよねぇ・・・・
昔は親御さんに連れられて無理やりやってた感があったんだよね。
レッスンの予約を取ってあっても一人だとスッポかしたりしてゼンゼンマジメにやらないの。
申し訳ないんだけど親御さんに、現状ではレッスンは無理だと伝えたんだったなぁ・・・・当時は・・・・・
もともとジュニアはレッスンしない事にしていたのでその旨伝えておしまいになっていたんだけど・・・・
『ウチの子が高校のゴルフ部に入ったんです』
や~・・・耳を疑った・・・ゴルフは辞めたと思っていたから・・・・
しかも名門高校のゴルフ部だっていうからホントに驚いた。
『QPさんのレッスン受けたいって言うんですけども・・・行かせてよいでしょうか?』
本人の意思で来るならば面倒見ましょ。って事で来た一発目。
『先生こんにちは!よろしくお願いします!!!』
おいおい・・・そんなアイサツ出来るようになったんかよ・・・
以前じゃ考えられないんだども・・・
男子三日会わずばカツモクして見よってヤツですか?
や~、驚いた。オジサンビックリ。
『あの頃はゴルフって楽しいと思わなかったけど・・・今は最高に楽しいです』
試合に出たらそう思ったんだって。
そうかそうか、人間は何事も経験だなぁ・・・・
そんな彼のレッスンはとっても真剣。
前とは比較にならないほどの真剣っぷりにコッチも圧倒されちゃったなぁ・・・
『先生、オレどうしても次の試合で良い成績出したいんだ!!』
その試合の翌日はお母さんの誕生日なんだって。
うーん・・・泣かせるじゃねーかよ・・・・・
『んじゃ夏休みの間は毎週来い、ケイコつけちゃる!!』
結果が出ても出なくても後悔しないラウンドになってほしい。
自分は手伝う事しか出来ないけど精一杯答えてやろうと思う。