遺伝子検査を申し込んでみました。

 日本でも手軽に遺伝子検査で病気になりやすさ、体質に関する遺伝子、280項目の検査ができるようなサービスが開始されています。

 2000年にヒトの30億の全遺伝子配列が解析された時は、10年の歳月と約1300億円の費用がかかりました。
 現在では約12万円、数日で全遺伝子配列の解析が可能になりました。

 アメリカでは、23rd and Meが数百の遺伝子について解析サービスを99ドルで提供しています。

 日本ではソーシャルゲームで有名なDeNAなどがサービスを提供しています。
 遺伝子の全配列を解析するのではありませんが、検査できるのは
 ・大腸、乳がん、肺がんなどのがんと、糖尿病、肥満、心筋梗塞などのリスク、
 ・太りやすさ、生活習慣病になりやすさなどの体質、
 ・脂肪のつき方、胸の大きさなどの体格・スタイルに関する遺伝子など
 280種類の検査が29,800円で、送られてきたキットに唾液を採取して送るだけで、できます。
 また、人類誕生のアフリカから自分の先祖たちがどんな経路を通ってたどり着いたかもわかります(+980円)。

   

 ただし幾つかの留意点が
 ・ 正確性の保証はない:病気の診断薬として国の認可は取っていない、あくまでも“検査薬”。薬局で買える妊娠検査薬と同じ扱い。
 ・ 解るのは遺伝子配列だけ:がんになりやすい遺伝子配列があっても、必ずがんになるわけではない。遺伝子配列だけでは決まらない(エピジェネティック・クロマチン修飾などが影響する)。検査結果の理解には知識が必要。
 ・ 解析結果は匿名化された後、病気と遺伝子配列の関連の研究に利用される(任意で)。
 ・ データの流失、ID,PWの管理は個人の責任
 など詳しい同意が必要な条項があります。

 また、遺伝子配列によって保険加入や就職などに差別をしてはいけないとの法律は日本にはないため、情報流失で本人、家族に不利益を被る可能性もあります。

 法整備が追いつかないままサービスが先行していますが、受けてみることにしました。
 さて、何がわかるか?