遺伝性で、両親のいずれかが原因遺伝子を持っていると1/2の確立で遺伝し、40歳代で100%発症する若年性アルツハイマー病。

 名門大学の言語学の教授であるアリスが、若年性のアルツハイマー病と診断されてから、少しずつ自分が失われていく事実と家族とともに向かいながら過ごす、アリスのままでいられる残されたわずかな時間を描いた映画。

   

 アミロイドβというタンパクが脳にたまり始めてから30~40年たって発症するといわれており、通常40代でたまりだすので発症は70~80代ですが、この遺伝子を持っていると生まれた時からたまりだすので30~40代で発症します。

 映画は淡々と進みますが、徐々に記憶力が失われ、積み上げてきたものが崩れていき、自分が自分でいられなくなる日を迎えなければならない恐怖が全身を締め付けます。

 映画の中でアリスも講演した国際アルツハイマー学会が今週末からワシントンDCで 開催されます。期待を裏切ってしまった残念な結果や、希望を持たせる研究結果が続々と発表される予定です。

   

 我々も、たまったアミロイドβを引き剥がす薬を開発中ですがまだ時間が必要です。
 急がないと。