瞑想のこころと身体に及ぼす様々な影響は瞑想実践者には経験的に知られており、その生理学的研究もここ20年ほど多く実施されてきました。

 脳の活動をリアルタイムで観察できるMRI, fMRIなどの進歩によって、瞑想中の脳の活動が徐々に明らかになり、経験的に知られていた現象が裏づけられています。

   

 今回の講義では、無意識の構造、不安の起こる仕組みと、瞑想による不安を生じさせない仕組み、不安を取り除く仕組みを解説しました。

 五感で感じた刺激により不安が引き起こされる過程に働きかけ、生死に関わる重要な危機だけを不安と認知させる。
 認知された不安により、引き起こされる脳と身体のストレス反応、免疫・胃腸障害などの仕組みと、瞑想でその反応を停止させる仕組みを解説しました。

 さらに、瞑想が後天的に遺伝子情報の発現に影響を与えることにより(エピジェネティック)、不安による身体の不調を取り除く仕組みを紹介しました。
 プラクリティ、カルマと共通する解釈です。

   

 意識・無意識に引き起こされる行動など最近の知見で難しいそうすが、ヨガの世界では約2000から1000以上前からCITA, MANAS, BRITI, AHANKARA, SAMSKARAなどの言葉で語り継がれてきたこと。
 ようやく科学が追いついてているので、敢えて踏み込みました。