立川談春 新春独演会
小噺 ちはる
桃太郎 こはる
天災 談春
中入り
居残り佐平次 談春
寄席に上がらない、立川流は他の落語家さんと違ってお正月は忙しくはないのだそうです。志の輔さんが、年末年始はパルコ寄席をやっているため同時期の高座はやっていなかったそうですが、今年はパルコの建て替えのため、志の輔さんは地方公演中。
ということで3週間の独演会。
大ネタ、居残り佐平次をたっぷり1時間30分。”たっぷり”の掛け声に苦笑する談春さんに納得。
曲輪の背景を知らない観客のために、しきたり、遊び方、何が粋で野暮か?当時の価値観が解っていなければ噺が全くわからないのは仕方なし。
と言って解説ばかりではつまらない。難しいバランスをとっての噺なので、長くなるもの致し方なしかな。
曲輪での居残りをきめた佐平次。
あの手この手で勘定をはぐらかし、バレた時の啖呵、若い衆、幇間のふりをする軽妙な噺。
悪人か、憎めない偽悪か?
引き込まれ、あっという間に下げまで聞き惚れる
下げが、オリジナルから談志流に変えての上演。
終わったと思ったら、オリジナルの下げを噺始め、比較してくれた。
お見事でした。