《どうして僕が違う世界の人間なんだよ… 》
ユノヒョンの言葉が腹立たしくて、部屋を出て行こうとした僕の腕をもう一度掴んで…ヒョンが僕を抱き締めた。
「馬鹿かおまえは!聞き流してもいいって言ったけど、話終わるまではここに居ろ!」
いつもなら淡々と話すヒョンが、少しだけイラついたみいでぶっきらぼうに話す。
「ったく…だからほっとけなくなんだよ…。俺の持ってない感覚をお前が持ってるっていうだけで俺はお前に苛ついて…あぁ~なんだ…えぇ…っと、嫉妬ってやつか?これが。」
静かにゆっくりと話し始めるユノヒョンだったのに段々と口調が荒っぽくなって、話すスピードも早くなってく。
《 ユノヒョンが僕に嫉妬…?》
不意に言われたユノヒョンからの言葉に、僕は動揺して思わずヒョンを突き放した。
「嫉妬って…何?ヒョンが僕に?意味が分からない。 」
「意味? 俺だって分かんねぇよ。最初から分かりやすい奴なら、こんなやり取りもスムーズだろうが…おぉ?」
「・・・・う、うん。」
確かにそうだけど、そもそもヒョンと僕とは明らかにタイプが違うし…
僕に持ってないものをたくさん持ってるヒョンを羨ましく思ってるなんて、こんな状況で口に出して言えないと思ってたのに
「 僕の方がヒョンに敵うわけないじゃないか…
羨ましく思うのは…こっちの方だよ…。」
これじゃまるで、反抗期の弟が素直になった台詞みたいで恥ずかしくなる。
「・・・チャ、チャンミンお前、、、。」
こんな些細な言葉で、完璧を目指すヒョンと僕の間に何かが変わっていくんだろうか…?