H30 決算特別委員会 意見開陳 | 杉並区議会議員 小林ゆみブログ

杉並区議会議員 小林ゆみブログ

最年少の杉並区議会議員、小林ゆみのブログです。
元信託銀行総合職行員、元予備校講師という経済・教育分野における経験と知識を区政に活かし、杉並区をもっと住みよい街にすべく、日々奮闘中!

皆様、こんばんは!

杉並区議会議員の小林ゆみです。


杉並区議会では、予算特別委員会・決算特別委員会の最後には、各会派の代表者による意見の開陳が為されます。


ここでは、昨年の決算特別委員会での小林ゆみによる意見開陳の要約を載せます。




………………


杉並区ではふるさと納税による収入減があったものの、納税義務者増により特別区民税や特別区財政交付金等が増加したことから一般財源そのものは増加し、歳入歳出総額は8年連続で増加。


それを考慮すると、当該年度は区としても財政状況を改善させるチャンスであったはずである。


我が会派は、適切に財政運営がなされているか、適切に事業が施行されているかと言う二つの点を決算認定の判断基準とした。


まず、財政運営の点から見ると、経常収支比率については28年度に引き続き連続でルール破りとなってしまい、さらに28年度から数値が悪化しているため事態は深刻である。


また基金の状況の減退、市中銀行からの調達の割合の増加、補正予算の乱発といった理由から、当該年度は適切な財政運営をしてきたとは言い難い。


次に事業の執行の点から見ると、総合計画の中の施策指標の目標達成状況が大きく後退していることが明らかになった。


さらに、28年度は数値目標を達成していたが29年度は達成できなかったものが14個、29年度も引き続き達成できなかったものが42個であることを考えると、施策指標の目標達成は大変厳しい状況であり、これは総合計画の残り3年は大変な苦労を要することを意味する。


従って、総合的に判断し、平成29年度一般会計歳入歳出決算は不認定とする。


特別会計については、杉並区中小企業勤労者福祉事業に参加している事業者の従業員数と所在地が、条例に違反していることを区が認識していながら、必要な是正措置を講じてこなかったことから、中小企業勤労者福祉事業会計は不認定とし、その他特別会計については認定とする。


………………



色々と難しく書いてしまいましたが…

要するに、


・平成29年度は、アベノミクスによる税収増により、杉並区は財政状況を改善させるチャンスだった。

・それなのに、杉並区は自らが定めた健全財政のルールを破り、前年度より数値が悪化している。

・基金(区の貯金)が減り、更に、利子が高い市中銀行からの借り入れが増えてしまった。

・区が定めている総合計画を細かく見ると、各施策の目標達成状況が悪い。


以上の理由から、杉並区は適切に区政運営をしてきたとは言い難く、29年度決算は会派として不認定としました。


自民・無所属クラブは、民主党出身の田中良区長の区政運営に対し、是々非々の立場で挑んでいます。

区民の皆様がお支払いした税金が無駄なく適切に使われるよう、今後も区政運営をチェックしてまいります。



杉並区議会議員 小林ゆみ