513. 【らんな劇場】時駆の探童① 〜転移〜 | 魔道士らんなのトーラムまいご日記

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おはよん(*゚▽゚*)/なぁー

らんです!



今日は新らんな劇場の

 じ  くう の  たん どう
時駆の探童をお届けしまーす!

迷宮用の新パラメータ。

彼にはどんなお話があるのかな、かな?


それでは始めていきますねー(*´艸`*)




ぶーーーー(はじまる音)




夏が終わったとはいえまだまだ夜は蒸し暑い。

そんなソフィアの街の街も、ゆっくりと、ゆっくりと、秋に向かって進んでいく。

1日1日ほんとわずかずつ気温が下がり、秋が深まるこの季節は、三寒四温ならぬ一雨一度。


1雨毎に気温が一度下がる季節であることはここソフィアでも同じである。




そんな秋のはじめのある日の夜……。

僕は硬い硬い床の上で目が覚めた。



見知らぬ、天井。


薄暗い倉庫のような場所には見覚えがない。


???『どこだ……ここは……』


少年はまだフラフラする頭を押さえ立ち上がる。

師匠にもらった弓を拾い上げ、今の状況を分析する。





少し古めの倉庫にはわけのわからない機械の他には、酒樽や木箱……何も手かがりはない。


僕は一体どこに飛ばされたんだ……?

この機械は……どこかで見たことがある。

いやどこだっただろう。


気を失う前のセカイで見たことがあるような……?




だんだん意識がクリアになってきた。

そろそろ外に出てみよう。何かわかるかしれな………


少年が明かりの見える方を向いたその時……!


サヤカ「動かないでっ!」


びくぅっ!

軍服を着た女性がこちらに銃口を向けて立っている。

端正な顔つきをしているが、まだまだ幼さは残っている。しかし12歳の彼にとってはしっかりとしたオトナのお姉さんに見えていることだろう。





彼女は一切のスキを見せず、こちらに銃口を向け続けている。ヘンに反抗するとかなり危険かな…?




サヤカ『その弓を地面にゆっくりと置きなさい!』


言われたとおりに少年は弓を床にゆっくりと置き、敵意がないことをアピールする。

いや、もともとないんだけどね。



サヤカは弓に興味があるようだ。まじまじと観察したあとやっとこちらに興味を持ったように見えた。




サヤカ「あまりみないタイプの弓ね…
キミ…なまえは?」



カケル「僕は…カケル。ディールから来た。
ここは…どこ?」

ここはどこ?

これがカケルの一番の疑問。本当にここがどこかわからずキョロキョロ見回している様子に、サヤカは警戒態勢を解く。


この子、ほんとうにわかってないんだね……?




サヤカ「ここはソフィアの街よ。

キミの家は
ディー…?なんとかにあるの?


うん…聞いたことないね…」


ソフィアであることを聞き、カケルの顔がぱぁっと明るくなり、歳相応の元気な男の子のそれになった。


カケル「でも…よかったぁ!
ここはソフィアなんだね?!

僕の村はディール。知らない?
ほらっ!弓使いたちの聖地だよ!

近くに大きな洞穴があってっ」




サヤカ「うーん。洞穴…。」




カケル「おねぇさんもボウガン使いなら
知ってると思うんだけどなぁ…」

サヤカも弓使いになって随分になる。

しかし、今のところ『弓使いの聖地ディール』という地名はいくら頭をひねっても思い出せなかった。




サヤカ「うん……

ごめん知らないや。」



その言葉を聞き少し顔が曇るカケル。


サヤカはそれを見てなぜか母性本能がくすぐられるのであった。



サヤカ『じゃ、ちょっと

お昼ごはん買いにいこっか?

おねぇさん、おごったげるよ!(o^-')b』






カケル「やったぁ!




サヤカ「ふふふ。かわいいっ♪」

サヤカはまるで弟ができたみたいな錯覚に陥る。

この奇妙な少年とは、ずっと一緒にいられるような気がするサヤカなのであった。




つづく





はい!

時駆の探童の第一話です!

 

実はなぜか第1話の文章が消えており、最近(2021年)新しく書き直しました。

当時と少し違ってるかもですが、お楽しみいただけていれば幸いです。




でわでわ………、


次のお話もお楽しみにね(o^-')b



 らんなび