おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
優芍の幼駿
第十一話をおとどけしまーす *。٩(ˊᗜˋ*)و*
非情な魔族に囚われたうらんとチーカを救うために、乗り込んだゆうらん。
うらんをなんとか逃したのは良いのだが……
大きなダメージを負ってしまう……。
絶体絶命のピンチに現れたのは……純天使?!
それでは始まりまーす。
ぶーーーー(はじまる音)
………まさに危機一髪であった。
ユリンは確かに何もできなかったが、ユリンの捨て身の一撃で作った数秒はとても大きい。
『ある数秒は戦局を大きく左右する。』
歴史を紐解いてみても僅かなタイミングのズレだけで歴史が変わることもあるのだ。
そんなユリンの作った数秒の差は未来を変える……。
…爆炎の中から現れたのは……
白い光を放つ純天使……らんな!
らんな『まま!だいじょぶ?!』
破壊の邪魔をされたメイビスの怒りは頂点に達した。
メイビスは手当たりしだいに魔弾を撃ち込んできた。土煙や閃光があたりを無操作に掻き乱す。
らんなはゆうらんを護るため、その魔弾を1歩たりとも動かずに、その身に受け続け何度も爆発に晒された。
しかし…………
そこにも何も無かったかのように、らんなが佇んでいた。
そう、魔弾を撃ち込む前と全く変わらず……
メイビス『な……んだと……』
応急手当をしている時のらんなは、神のご加護のチカラで完全に無敵状態となるのだ。
(無敵手当5sあるからね)
らんな『ハイネスヒール!』
唱える上位神聖魔法…っ!
その光は何よりも暖かく心地良い。
このエリア全体を柔らかく、そして優しく包んで癒やしの空間を作り出した。
そして……ゆうらんの身体に刻まれた無数の傷やら、折れた骨やらが修復していく……。
ゆうらん『らんな……とても……成長したね…』
痛みに歪んだ顔がだんだん穏やかになってくる。
(わたしの全盛期でも、ここまでの支援はできなかったな……)
ゆうらんは娘の成長に嬉しくなる。
しかし。
らんなもただの純支援なのだ。
攻撃方法など持ち合わせていない………。
その間にもメイビスの攻撃は激しさを増すのだが、らんなのサンクチュアリや支援魔法の前にほぼ無力化されている。
今は。
でも………
このままじゃ………いつか………魔力も尽きて……
…らんなの額に汗が光りだす。
かなりの魔力を放出してるわけだから当然であろう……
わたしが神聖魔法を使えたらっ………!
四精霊の魔法はメイビスには効かない。
杖があってもダメージは与えられない……
その状況……一体どうすれば…!
そんな事を考えていると……
聞き覚えのある声が洞窟内に響きわたった。
とても澄んでいて…
歌うようなそれでいて気の強そうな……
大きな大きな声。
まるで天界から聞こえているような………
天界っ?!
クルン『ゆうらんさん!』
ゆうらん『クルン!!生きてたのね!!』
クルン『それはあと!
ゆうらんさん、天界からお許しが出ました!
癒やす神聖魔法は授けられませんが………
…今から貴女に授けます。
種の神スピーシアの名の元に……
……悪を滅するチカラをっ!』
服が破れてむき出しになっていた、2年前にボロボロになった翼。
その翼の破れた部分がつなぎ合わさるように光りだし、大きな翼となった!
そして、ゆうらんの身体の中にものすごいエネルギーが流れ込んでくる!
それは……新しい神の息吹…!
ゆうらんの身体をオーラが包み込んだ!
そのオーラは力強く、それを纏っているだけで今までに感じたことのないチカラで鼓舞されるのだ。
メイビスに向き直り、印を結び神に祈る…!
メイビス『させるかぁっ!
?!!……ぐっ…!』
横からすごい速さで現れた青い塊が、メイビスの横で止まる。青い塊が突き出したその拳はメイビスの背を捉えて怯ませ、一瞬にしてその魔力は霧散する。
らんちが詠唱しようとするメイビスに行動妨害を入れている!
ゆうらん『……らんちっ!』
そして……
心配で心配で……
今、一番聞きたかった声が洞窟に響くっ!
うらん『ままっ!!』
ゆうらん『うらんっ!』
ゆうらんは嬉しくてグッとこみ上げた。
珍しくうらんが怒っている!
最高スピードで繰り出される小さな攻撃は確実にメイビスを捉え、通常慣れを引き起こさせている。
メイビス『ちっ…!もういい!
コイツから先に……潰してやる!』
メイビスはうらんを見つけると『ウガァ!』と声を上げ、うらんにヘイトを向けてまっすぐ襲いかかった!!!
そんな中……
ゆうらんは不思議な気分だった。
さっきまでの無力感は一切なくなり、とても大きな自信に満ち溢れている。
天界からの授かったチカラが……!
そして娘達の存在が……っ!
ゆうらんを強く、強く奮い立たせている!
ゆうらん『さっきも……言ったよね……』
くんっ!!速いっ!
一瞬でメイビスとの距離を詰めるゆうらん
メイビス『なにっ?!』
ゆうらん『あんたの…相手は………
ゆうらんのオーラがカタチを変え大きな大きな拳に変化して、メイビスのこめかみを捉える。
ボゴぉ!
大きな音とともに派手に吹き飛ばされるメイビス!それと同じスピードでそのまま追いかけながら四方八方からのオーラの拳がメイビスを打ちのめした。
ドドドドドドドドドっ!!
そして……
何度か殴ったゆうらんがサッとバックステップを入れ……
ゆうらん
『神の名に背きしものに…制裁を!
不浄なるものに…聖なる鉄槌を!』
『………ネメシスっ!!』
不浄なるものを飲み込むその渦は、悪しきものを滅する神聖魔法…ネメシス。
支援職の中でも使えるものは限られており、特殊な聖職者しか使えないプリーストスキル。
なすすべもなく巻き込まれる渦の中……
黒紫の塊が一瞬だけ現れ……
それをも包むようにかき消されていった。
うらん『まますごーい!』
無邪気に喜ぶふたりのそばで、らんなとゆうらんだけは少しだけ冷静だった。
ゆうらん『だね……
とさっ……
そう返すとゆうらんは安心したのか、
疲れきったのか……その場でへたり込み……
……娘達を見上げてニコっとほほえんだ。
ゆうらん『でもみんな無事で……なにより♬』
つづく
はい!
ということで第十一話をお届けしました。
なんとか魔族メイビスを追い払ったらんなたち
このあとどうなったのかなー?
次回エピローグ、最後までお楽しみにね(o^-')b
でわでわ
今日も元気に
行ってらっしゃい♬
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆