3009.【らんな劇場】晦世の惨冥⑥ 〜アンサツ〜 | 魔道士らんなのトーラムまいご日記

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Twitter垢 @Ran_Toram

おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!



今日は、
晦世の惨冥かいせいのさんめい

第六話をお届けしまーす *。٩(ˊᗜˋ*)و*




【あらすじ】
暗殺に失敗したアメリア。
その暗殺者に対するヴェルの仕打ちは
【明日7時に起こせ】であった。

意味がわからず怒りを出すアメリア
それは初めてもった本当の人間としての感情…




それでは晦世の惨冥第6話スタートです!



ぶーーーー(はじまる音)





翌日からもアメリアは、メイドとして働いた。
普段と同じ時間にお掃除をし、ご飯を炊いた。

アメリア『アタシは存在してても良い。ここに居てもいいんだ。』
この想いはアメリアにとっては、生まれて初めての感覚であり、初めての感情であった。

ずっと……ここに…いれたらいいな……



幸い……
組織からはもう何も言って来ない。

今朝のニュースで
『対組織の対策として正規軍が動いた』という話もあったことだし………
正規軍対策で忙しいのであろう。

……何もない日々が続いた。

2週間後


ヴェルはあの時の戦闘は無かったように振る舞ってくれている。

そもそも……完全に無防備とも言える。
まぁそれは前からそうであったのだが………

自分の生命を付け狙うアサシンを飼いながら過ごす日々というものはどういうものなのだろうか……
アメリアには皆目見当がつかなかった。


ヴェルは夜になると饒舌になる。
あの激しく闘った中庭で星を見上げながらヴェルは呟く。

この2週間、アメリアに指一本触れてこない理由がわかった。
……なんでも……妻と死別をしたそうだ。

ヴェルは妻の事が大好きだったようで、仲睦まじく暮らしていたようだ。

いつも目を見て話すヴェルであったが…
この時ばかりはそっぽを向いて話していた。






翌日

アメリアは夕飯の用意を買い出しに出かけた。
1月前との気分と全然違う。

ご主人様に美味しいものを食べてもらって
『美味しいよ!』と言ってもらうんだ!
……そんなことすら考えている。


居場所があるというのは本当に初めての経験であり、毎日が嬉しくて、楽しくて、とても安心できていた。


これが……世間一般で言う……フツウ…?

まだフツウなのかどうかわからない、
そもそもフツウとは何か…?

アメリアはすっかり、アサシンとしての自覚も任務も……すでに忘れかけていた。



鼻歌を歌いながら買い出しをした帰り……

路地を歩いていると不意に首筋に冷たいものが当てられた。この感触は…っ!

衛士『……動くな……。
そのまま逝っちまうぜ?マリーさん』

アメリア『……(ㅍ_ㅍ)ミグェルのものか…』
アメリアは裏組織ミグェルの名を出した。

衛士『任務は失敗だな……付いてこい
今頃もう一人がターゲットを……』

アメリア『?!』

半分言いかけたところで猫のように柔らかく身体を反らし、流れるようにダッキングする。

男は急に視界から消えたアメリアを追うように下を見るがもうそこには居ない。


瞬時に背後に周り、相手の脇を下から突き上げナイフを落とさせる。
そのまま肘で鳩尾を突き上げた!

衛士『ぐうっ!!』


うずくまるナイフの衛士を視界の隅で確認する
アメリア『ご主人様っ!!』
アメリアは屋敷のほうに走り出していた。




すでにもう屋敷では争う音が響いていた。
ガキン!ガキンっ!
重いものがぶつかり合う音……

アメリアは屋敷の中に飛びこんだ!

アメリア『ご主人様っ!!』
ヴェル『マリーさん!』

ヴェルは男と戦闘を繰り広げていた。

追いかけてきた男も合流して賊はふたりっ!
ひとりはナイフ…もう一人は赤髪の片手剣…!


ヴェルにももう余力がないように思える。



そんな中……やけに……なぜなんだろう…

やけに冷静になってアメリアは考えた……。




アメリアにとっては……ヴェルはもともと殺そうとしていた【ターゲット】

この男が死ぬのはそもそも決まっていたことで、この男を『いま』アタシの手で葬れば、組織はアタシの生命くらいは……助けてくれるだろう。
 
このままだとふたりともやられてしまうっ!

そっか………!




アメリアはキッとターゲットを睨みつけ……
タンッ!

赤髪の男『ぐわぁっ!』
アメリアは反対の壁を蹴り片手剣の男を蹴り飛ばす!

こいつは……
組織の養成所で見たことがあるやつだ。

衛士『貴様……っ!』


アメリア
『アタシは…もう…だれの指図も受けない!
それに……アンタたち………?

アメリアは一度間を空け……

賊どもを睨み付けできるだけ低い声で凄んだ。

【昏冥(くらやみ)のマリー】に……
勝てると思ってんの?』





赤髪の男『うらぁぁあ!』
感情むき出しで襲ってくる男の斬撃を体1つで躱し横腹に蹴りを入れる。その一つ一つが重く、鋭く、とてもうら若き女性の一撃とは思えない。


そして……
ひらり、 

アメリアはメイドスカートの下から赫いナイフを抜き払った。

ビクッ!
男どもの動きが止まる。

赫いナイフの【意味】を知っているからだ

アメリア『このナイフ……
今まで……見たものは…居ないのよ?

………なぜだかわかる?(˶′◡‵˶)』

物騒な言葉に反し……
人懐っこい笑みを浮かべるアメリア。

アメリア『……見たものは必ず……』


赤髪の男『そ、そんなもんでビビるかよっ!』
赤髪の男は錯乱し襲い掛かってくるっ!

アメリアはその男に照準を絞り、剣の軌道ギリギリに躱し、無防備な背中側の首元に赫いナイフを突き立てた…!

まさに一瞬………
赤髪の男『うがぁぉ!』

断末魔の叫びを上げる男を見下ろし……、
トドメを刺す。


そのとき!
ヴェル『アメリアっ!!』



つづく


【次回予告】
はい!第6話をお届けしましたぁ。
次で最終回なんですよね。

アメリアの過去編は前から書きたかったんですが、やっと次でエンディング。

ハッピーエンドを迎えるのか……
バッドエンドになってしまうのか…!


ということで今日のブログはここまでー♬


でわでわ……

今日も元気に
行ってらっしゃーい♬

またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆


おしらせ

ビモチャン生放送〜っ!
今日の夜、ビモチャンでドリームマッチが行われます〜!
もしかしたらわたしが呼んでいただけるかも♬
たのしみだなぁ *。٩(ˊᗜˋ*)و*

またこの様子は明日の朝お届けしまーす。