ちょっと真面目な話ですいません m(_ _)m
数年前に父が78歳で他界し、それまで大病を患っていた父の介添えに日夜専念していた母は心の準備はしていたものの、突然支えを失ってしまいました。
今までは、父の介護の旁ら、大好きな買い物、料理のほかに、家のことや家業の経理など切り盛りしていた母でしたが、父が亡くなって、「何のために」という一番の目標を失って、家で一人、何もしない日々が続きました。
その後、母は、父の生前から初期の認知症の診断があったのも重なってしまい、今まで出来ていたことが一つづつ出来なくなってしまいました。
私を含めた子どもたちとそれぞれの家族が何とかかんとか励ましながら生活していましたが、それでも一人になると、食べることすら気力が無くなり、昼間からベットに潜ってしまうことも・・・。
これでは、まずいと、ケアマネさんとも色々と相談し、デイサービスへ通おうという話になりました。
母も今のまででは本当は良くない、時間を有効に、外へ出て友達を作ろう!という前向きな一面を見せたかと思うと、
なんでそんなところに通わなければならないんだ!自分の事は自分で出来る!今までのように!
・・・・
自分の状況を分かってはいるものの、認めたくないという気持ちとの葛藤の日々。
元々人に頼ることが嫌いで、また、特段趣味もなく、強いて言えば、趣味=夫と子育てと言える昭和のかーちゃんです。
何カ所か紹介されたデイサービスも見学は行くものの、その後、通うのを凄く嫌がってしまい、中々前に進めず、困っておりました。
そんなとき、「音楽療法」というものを人づてに聞きました。
あまり聞き慣れない言葉だったので、色々と調べてみると、
「音楽療法とは、対象者の身体的、感情的、認知的、精神的、社会的なニーズに対応するために、音楽を意図的に使用する療法です。音楽療法は確立された専門職で、トレーニングを積み、資格をもった音楽療法士によって行われます。」
と説明されていました。
米国では盛んなんですね。
児童向けから青年、高齢者向けのサービスまで多様にあり、音楽を様々な療養に役立てるということです。
ちょうど同じ時期、私はNHKで、認知症と音楽療法という番組を見ていました。
→ NHK「認知症・音楽療法 思い出の曲で よみがえる記憶」
・・・音楽によって、過去の記憶を取り戻す・・・
この言葉にピンときて、母にも話をしてみたら、今までの良くあるデイサービスとは違って、歌も聞くの好きだし、歌うのも楽しそう!と前向きな感じになりました。
早速、色々調べてみると、たまたま実家からも近く、送迎もしてくれる音楽療法デイサービスが見つかり、見学に行きました。
最初は、おとなしくしていた母ですが、すぐにピアノの伴奏で懐かしい曲や知っている最近の曲などを歌わせてもらい、また、その間、体操やストレッチ、楽器演奏など、あっという間に時間が来てしまいました。
今までは、デイサービスに見学行くと、あからさまに嫌そうな表情になり、すぐに帰ることが多かったのに、音楽療法は帰ろうと言うまで自分から帰るとは言いませんでした。
こうして、今は、音楽療法デイサービスに通い出し、帰ってくると自分から楽しかった、又行きたいと言っており、食欲も戻ってきました。
もっと通いたいというので、他の曜日も増やして通っている今日この頃・・・。
親の介護というのは、家庭毎に状況が違うので、全て当てはまることがないかもしれませんが、私と同じような境遇の方には、一つの選択肢として、参考になるのではと思い、今回、ご紹介させて頂きました。
ちょっとYahoo!で検索しただけで結構ありますね!
↓
PS
音楽療法のデイサービスで求人広告で、
ピアノ経験のある方優遇などを見かけることも結構ありましたので、
高齢化社会のこれから魅力とやりがいのある職業ですね。
音楽療法士 という資格も良いですね。
うちの娘も将来興味持ったら勧めてみようか??
流石にまだ早すぎかあ~(^^;)
ではでは。