■国際練習試合■日本VSイラク「ハリーにくびったけ」 | picture of player

■国際練習試合■日本VSイラク「ハリーにくびったけ」

さて、来週に迫ってまいりました、2018W杯予選。
その肩慣らしということで今回のイラク戦であります。
ハリルジャパンだかハリルホジャパンだか張本勲ジャパンだか針すなおジャパンだか呼び方は一定しないが、今日は色々と試したいところ。
前回のアジアカップでの対戦時はこちら
早速いってみよう!


■日本4-0イラク
■感想

・日本のスタメンは4-2-3-1か。GK川島@出場機会がないぞー、DFが右から酒井地獄、吉田、槙野、長友。ボランチが柴崎、長谷部。二列目が右から本田、香川、宇佐美というドリームな布陣。1トップが俺たちの岡崎さん。
・まあ今回は海外組の方が合流が早くてコンディションがよさそうなので、海外組を優先したという形か。このままシンガポール戦にいくとは思えませぬ。
・シンガポールなどの二次予選はともかくとして、強いところとやるにはもう一人、二人ランナーが必要な気がする。たぶん、宇佐美、本田のところと、ボランチのところ。
・本田と香川がスタメンで代理店さんほっと一息といったところだろうか。
・川又@chinkodekasouは怪我のためベンチ外!残念です!清武もベンチ外だけどそれはいいや。
・イラクはアジアカップでは4-2-3-1だった。長らくエースを張っていたマフムードが今回は外れた。攻撃を一手に担っていたカシムだと思ってたヤゼル・サファは今回ベンチから。あと、アジアカップで出てきた途中出場で出てきてガス欠してたメラムが先発。アジアカップ対戦時には無限シザースを見せるもあっさり奪われるという切ない感じを見せていた。
・ヤスィーンという選手が先発で最近アルスラーン戦記を漫画で読んでる俺にはヤシャスィーンのほうがいいのでそうしてください。
・代表のスタメンともなるとと、宇佐美の金髪の似合わなさが際立つ。
・解説は安定の松木さんとお守りの中山さん。


・前半キックオフ。
・柴崎が右のボランチ、長谷部が左のボランチ。
・試合開始からかましにくるイラク。
・1分、中に切り込んだ本田がシュートするもヒットせずCKに。CKに飛び込んだ酒井地獄がヘッドですらせるも惜しくもゴール枠外。
・このサイズでサイドバックなのは酒井地獄の魅力。早く知性をつけてください。
・11番のタリクはアジアカップでも途中で出てきてた?19歳とは思えない風貌がとんでもない。
・5分、スローインを受けた柴崎のスルーパスから本田が裏抜けして一人旅、本田が冷静に流し込んで先制。柴崎のナイススルーパス、本田の裏抜けもよかったが、イラクのDFラインも大概だった。なんで抜けんの。
・6分、宇佐美が吉田のフィードをピタッと収めて左から切り込んで挨拶代わりのシュートもキーパー正面。
・8分、香川のCKから抜けてきたところを槙野が足で押し込んで先制。パフォーマンスしたいのに本田さんに捕まって身動き取れなくなってしまう槙野。
・10分、左サイド柴崎が流れ、長友が絡んでCKゲット。CKはショートコーナーから宇佐美もDFにあたった。
・12分、本田のタメから岡崎が粘り、こぼれ球を宇佐美砲が炸裂するもまたもキーパー正面。
・13分、またも中央から裏抜けを本田が狙うもこれはカット。岡崎が下がった裏を本田が狙う形はミランのメネズとの形で慣れっこか。
・13分、イラクが初めてアタッキングサードに。
・14分、中央に並んだ本田のパスから岡崎が抜けてシュートもキーパーに阻まれクロスバー。
・イラクのDFは絶賛混乱中。15分はポストプレイから流れた本田のクロスを岡崎がボレーーーーーーーーーーーーーーーーーーも枠外。
・17分、速攻から長友がクロスも中で弾き返される。長友が単純なストップ&ゴーで振りきれる早さに戻ってきた。
・17分、左サイドで宇佐美、香川がちょこちょこやって中に戻したパスを柴崎がミドルシュート。あれ?前がいないぞ?しょうがないからシュートしようという感じだったので、当然枠外。
・イラクはアジアカップでもディフェンスがかなり怪しかったけど、そこは改善してないっぽい。しかも攻撃を組み立ててたカシムがベンチなので、こうなってしまう。おまけにマフムードのようなロングボールの的もいないので、相当きつい。
・20分を過ぎてさすがに日本の前プレが落ちる。まあ1試合は絶対無理だ。
・おそろしくパスの離れが早い。ザック時代より1テンポは早い。
・川島が暇すぎて集団的安全保障が合憲か否か考え始めた模様。
・25分、裏抜けを胸トラした香川がシュートもディフレクト。ていうか、ごちゃっとして誰が受けたんだかよくわからなかった。そこは整理していただきたい。
・26分、酒井地獄のとんでもなく軽いプレーからピンチを招くもみんなのキャプテン長谷部が尻拭い。酒井地獄は坊主。連座で酒井極楽と、福岡の酒井宣福も坊主。
・29分、イラク15番イスマイルが世界中で取る審判は二人くらいしかいないだろうというダイブを敢行するも当然ファウルなし。
・川島「やっぱ違憲だよな・・・いや、しかし・・・」
・30分、ダイレクトで繋いで宇佐美が中央突破を仕掛けて岡崎にパス、なんなく流し込んで3点目!」
・こうダイレクトでつながって美しいシーンだったんだけど、ダイレクトががんがん繋がると、ザック時代の無限ワンツー祭を思い出してぐぬぬ。
・真面目な話、今の縦に早い志向でダイレクトぽんぽんやるのは危なくないんだけど、遅行になってまでワンツーでがんがんいっちゃうのは二の舞いだと思う。まともなゾーンディフェンスやる欧州中堅国と当たった時が試金石か、やはり。
・37分、速攻から香川がファウルをゲットして得たFKをなぜか吉田が撃つも当然枠外。なんで蹴らせた。なんで蹴らせた!なんで蹴らせたんだよおおおおおお!!!
・39分、柴崎がとんでもないスペースにパスを出すが、岡崎がわずかに出ててオフサイド。すげーな。
・柴崎って非常に運動量が多い、2.5列目なポジションなので、中田英寿っぽいよね。フィジカルは中田英寿、テクニックは柴崎のが優れてるけど。
・45分、酒井地獄が与えたFKをジャスティン・メラムが蹴るも枠外。イラク初シュートか?
・前半終了。
・前半は圧倒。素早い攻守の切り替えにイラクは全くついていくことができず、がたがたのDFラインの裏を狙われ、裏をケアすればその前を使われて蹂躙された。日本の球離れのいいパスワークに全くついていくことがきない。
・日本は狙い通りの前半だったのではないか。得点を決めてからはやや重心を下げ、カウンター中心の攻めになった。そこで生きたのが柴崎のパス配給能力。オフサイドになったが39分の岡崎へのスルーパスはちょっとすごかった。
・ただ、相手が相手なのでやれてるところは多々あり、きちんと守備してくるチームと当たった時にワンツー癖が出ないかどうかはかなり心配してる。ただ、総じてテンポは早いので、アジアでこのテンポについてこれるチームはそうそういなさそう。
・守備はみんなきっちりやってる。なので、どこかで集中して粗が出るってことがあんまりない。酒井地獄が若干怪しいくらい。
・この面子で手抜きはできないのか、宇佐美がめっちゃ走ってる。たぶんガス欠する。
・川島「やっぱ合憲なのかな・・・むしろこっちから攻めていくって手は・・・」


・後半開始
・日本はメンバー変更なし。イラクもなし。
・47分、中央フリーで受けた宇佐美が特攻のフェイクから左サイドにいた岡崎に流すもパスカット。
・47分、柴崎が落としたボールを宇佐美が今度は本当に中央に特攻するもファウルで潰されFKゲット。柴崎が直接狙うも、キーパーがあっさりキャッチ。
・50分、なんでもないロングボールを吉田と槙野のコミュニケーションミスからキープされ、コーナーに逃げる。CKは川島が安保闘争の片手間にキャッチ。
・後半の日本の守備は岡崎と香川がボランチのラインからで、完全にカウンター狙い。
・51分、長谷部が持つとなぜか目の前ががら空きに。これも人徳か。
・52分、流れの中から香川がPA内でシュートもキーパー正面。
・ボランチが上がるともれなくフリーになるのはなんなの、イラクディフェンス。
・54分、カシムっていうかヤセルが出てくる。メラムがアウト。
・割と槙野が19番に対空で全敗なのが気になる。
・55分、本田が右から出したパスを香川がトラップミスも、逆カウンターから岡崎が倒されてFKゲット。合わせたFKをイラクDFとGKが交錯するも、岡崎のシュートは阻まれて枠外。
・地味に香川のトラップミスが多い。
・なんでもないロングパスを吉田がクリアミス。裏抜けした19番ラディに後ろから槙野がハイキックで、前から川島がジャンピングニーパッドで襲いかかる空中殺法が炸裂。見に来ていた新日本プロレス関係者が「それだ!」と叫んだとか(未確認)
・59分、相手のクロスに川島がものすごい勢いで飛び込んで一回転する。何事もなかったように立ち上がる川島。
・63分、前後半通じて初の酒井地獄のまともなクロス。宝の持ち腐れ。
・川島「やはりロシアの脅威が・・・」
・65分、本田が得意のカットインからミドルも惜しくもポスト。たまに見せる分には凄まじい武器。
・66分、武藤、永井、原口がイン。本田、宇佐美、香川がアウト。
・武藤が左、永井が右、原口が中央。
・大迫「・・・」
・68分、永井がクロスも中に誰もいない。
・69分、イラクはFWのワヒドを投入。
・70分、柴崎のサイドチェンジを受けた永井が後ろから猛然と上がってきた酒井地獄にスルーパス。潰されるも、彼の魅力はこれだと思う。
・70分、岡崎のスルーパスから永井?がクロスも武藤には合わず。
・71分、岡崎に変わって大迫。
・74分、カウンターから永井のスルーパスに武藤が抜けだしてクロスも惜しくも大迫に合わず。永井が謎のスルーパサーとなってて震える。
・75分、原口のミドルも枠外。浦和時代の特攻ドリブラーの姿しか見てないので、なんか中央は新鮮だ。でもたぶん真ん中の選手じゃないw
・75分、長谷部に代わって谷口。初キャップ。たぶん長い長い代表キャリアの始まり。
・76分、武藤が体幹の強さを活かしてミドルシュートも枠外。謎の脳筋前線になってて、印象としては呂布軍団。陳宮柴崎大忙し。
・でもカウンターやるだけならこっちのが怖いことは怖い。
・脳筋縦どっかんサッカーの中で、ぽつんと孤立する大迫。この面子に入れるっていじめか。
・84分、柴崎から裏を狙って蹴ったボールがこぼれたところを原口が拾い、得意のドリブルで一人交わし、フィニッシュ!!4点目!いいプレーだった。
・85分、柴崎と交代で入った山口が縦パスをカットして大迫にスルーパスもシュートまではいけず。
・山口から永井へのパスが「お前なら追いつけんだろ」っていうめっちゃ雑なパスでロンドン五輪組の絆の強さを感じる。
・89分、CKから酒井地獄がヘッドも枠外。
・試合終了。
・川島「大東亜共栄圏じゃーーーーーーーい!!!!」


・日本は快勝。前半は特に攻守に隙がなく、若いイラクを蹂躙した。攻守の切り替えが早く、成熟した選手が揃う中で妥当な結果。また、監督の縦への意識付けもよく浸透しているようで、イラクのDFがぐだぐだとは言え、再三裏をとれていたのはよかった。
・この攻守の強さがあれば、二次予選はよっぽどのことがない限りは大丈夫だろう。
・また、3枚替えを平気でやることによって明確に競争意識をあおっているのも面白い。これは長い期間やりすぎると磨り減るのだけれども、日本代表に欠けていたものだったので、刺激になるだろう。
・懸念はディフェンスか。吉田と槙野が再三のエクスチェンジミスを起こしていて、19番ラディとかいうたいしたことないポストプレーヤーにも再三ポストプレイを許していた。やはり高さには弱い。二次予選でそれが弱点になることはないだろうが。
・それと酒井地獄の右サイドもちょっと不安材料。


・イラクは若いとは言え、ここまでずたずたにされていいのかね、という。アジアカップとほとんど印象は変わりませんでした。マフムード後は中々出てこないだろうなあ。