※累計2200万部突破おめでとうございます
※コミックス10巻は3月17日(金)発売予定
※実写映画2017年夏公開予定
※舞台「東京喰種」今夏公演予定
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※以下ネタばれ注意





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完全体”オウル”…その数日前……


(滝澤)【ハァハァ…うぶ…】
(嘉納)【それでいいんだ  滝澤くん】
【”喰種”の空腹は強烈な幻覚を引き起こすほど
肉体・精神に影響を及ぼす…

目の前に出された食べ物にありつくしかない日々。
滝澤は日に日に自分の”これから”を受け入れていくしかないのでした。

【それで滝澤くん】
【君が今食べたもの  なんの肉だと思う?】

【なつかしい『家庭の味』という感じかな?】



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(滝澤)…アンタも哀れだよな
連れ帰ってやるよ  亜門サン

赫子を身にまとい、自我を完全に失っている亜門に、
滝澤もまた赫子を駆使して立ち向かっています。

……  押されるか……

押されつつあった滝澤は一旦距離をとり、
勢いをつけて亜門の身体に突きかかります。

俺が”捜査官”だって諭したよな

…俺はオウルー
ー”喰種”なんだよ!!!

Rc細胞を逆流させ腕ごと破裂させようとする亜門の攻撃を阻止し、
吹き飛ばされた亜門を見て、滝澤は牢獄でのことを思い返しました。

もう決めてんだよ

どう生きるか


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(滝澤)【…オエエエ…】
【うう…チクショウ、チクショウ…】
(亜門)【……滝澤?】

便器に吐き捨て、痩せこけている様子の滝澤。
その嘆く声に、壁越しに亜門が反応します。

【亜門さん…?】
【無事だったんですね…】
【ああ  お前も…】

【メシ、食ってないんスね】
【?】
【食事の皿、下げるの見えるんで】
【それに、匂いでなんとなくわかる】
【……】
【皮肉だな
正義のために生きてきた俺たちがこんな身体になるなんて

亜門は一呼吸置くと、
静かに自分の意を口にしました。

【滝澤】

【俺はあきらめない
お前もあきらめるな

……『あきらめるな』?

何を…?

滝澤は亜門の言葉を受け、
ぐちゃぐちゃの肉塊になった親の姿を思い起こすことしかできませんでした。

【……俺は……】

【もう、とりかえしつかねえです…】



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なおも立ち上がる亜門に、
滝澤は更に畳み掛けるように襲いかかります。

(滝澤)亜門サン

アンタがずっと眩しかった
眩しすぎて、目がくらむ

アンタの正しさが  俺を苦しめる


気づいたんだ

俺はもうアンタみたいに
正義の言葉を吐くことも出来ない

罪を犯せば引き返せはしない
あの牢獄で、滝澤政道は死んだ

もう正しくなんて、生きられない

足を吹き飛ばされ、倒れ込んでしまう滝澤。
自分が自分であるために、自分がすべきことのために、身体を震わせ立ち上がります。

…叶うなら  時間を戻してぇな
……
俺だって  アンタらみたいに…

……それが…無理になっちまったら…

ヤケクソしかねえ

”ヤケクソ”  ”投げやり”とは違う

「たったひとつ」選ぶ

”これだけは”ってのを ひとつ定める
それをー

貫く
(クロナ)……

滝澤はアキラと亜門の未来、
アキラのために、自らの力を最大限に亜門にぶつけました。

…真戸  喜べ
亜門さんが帰ってくるぜ

自分の未来がパーになった事に気づいちまったらー

だれかの為に生きりゃいいだろ

…そんな気持ちになれたんだよ

亜門サンを見てるとさー

赫包を損傷した亜門の赫子はみるみると剥がれていき、
亜門は静かに倒れ込んでいきました。

やーっと届いた…「赫包」…ドンピシャ…
…たいした奴だ
帰ろう 亜門上等ー

力を引き出しすぎたためか赫子に呑まれつつあった滝澤も、
クロナのおかげで近くのRc抑制材で鎮圧化され、
亜門を救うことに成功したようでした。


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一方その頃、
CCG本局では政に怪しい影が迫っていました。



〔CCG〕局内で、一体何がー…!?


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ネタばれ終わります
閲覧ありがとうございました




俺の”鎮魂歌〔レクイエム〕”で
貴様を  劈く。

って、ちょっと厨二ぽくて好き。


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※以下感想






なつかしい『家庭の味』という感じかな?

っていつか絶対誰かに言ってみたい日本語だ。





今回のたきじゃわについて、
個人的見解を簡潔に述べますと、

東京喰種:reの主人公って、
滝澤政道(と瓜江久生)だったかな…!?レベル。


うむ、よかったですね〜〜〜(大喝采)
滝澤政道もといオウルいいぞ〜ヤッタ-!!!

88話〜の滝澤の流れの件で、
いろいろとあったけれど、滝澤は一貫したものがありますね。

勝手に身体弄られたり、拷問されたり、
知らずのうちに親を喰わされてたり、
”喰種”として生きることしか許されなかったなかで、
なりよりも”生きること”に縋り付いてきた滝澤は、
”滝澤政道”を殺すことしかできなかったんだなと思うと、

なんだろう、
滝澤は何よりも『死』が怖かったのかなって感じだ。
いや、あの監禁状態で死ねるわけないですけどね。


だれかの為に生きりゃいいだろ

っていうのも、
別に自分の命を軽じてるわけでは全くなくて、
自分が生きることで誰かのためになれるなら、そうしていたいって感じなのかな。

だから、
『自分は喰種だ』ってわかって認めていても、
法寺さんに駆逐対象とされて『殺される=死を与えられる』ってことになったから、
どうして?ってなったのかな〜…。

今までの自分を捨てても、
簡単に人を殺めることになってしまっても、
自分の無くした未来で誰かが報いを受けるなら、
それが滝澤にとっての”憧れだった像”になるのかな〜〜…。



というか、
やっぱり私には『正義』がわからない…(;;)
前に亜門さんの正義について追及しようと思ったけど、
イマイチ、度々出てくるCCG勢(主に亜門さん)が言う”正義”がはっきり掴めないんですよね。


今回滝澤の

気づいたんだ

俺はもうアンタみたいに
正義の言葉を吐くことも出来ない

罪を犯せば引き返せはしない
あの牢獄で、滝澤政道は死んだ

もう正しくなんて、生きられない

の『罪を犯せば〜』の部分。

ヒトであった自分がヒトを口にしたことに対して罪悪感を感じて、
ヒトを喰べたことを”罪”って言ってるんだろうけど、
だからって正義の言葉を言うことができない、とか
正しくなんて生きられない、とか、

『正義、道理』って概念がヒト側にしか存在してないように感じるんですよね?
上手く言えないんですけれど。


『元よりヒトを食べることでしか生きられない喰種がヒトを食べることは”罪”にならない』
という話が成立している物語ではないし、
それが悪事とされてるからCCGがいるわけで……

それでも、
トーカちゃとか葛藤して生きていた喰種はいるわけで、
じゃあ喰種にとっての『正義』ってなんなんだろう?
喰種とヒトの『正義』って違うものなのかな?
この世界における『正義』ってなんなんだろう?って思ってしまうんですよね。


亜門さんが98話で言ってた

考え続けるんだ…
お前の選択が間違っていないか

その行為だけは正しいと言える事の筈だ…

は、滝澤の

「たったひとつ」選ぶ

”これだけは”ってのを ひとつ定める

と酷似してるし、
やっぱり亜門さんが言う『正義』は
自分が信じ、守ることのできるものを守り抜くことが当てはまるのかな〜…。
うーん……



アンタがずっと眩しかった
眩しすぎて、目がくらむ

アンタの正しさが 俺を苦しめる

の『亜門さんの正しさ』って、
自分を見捨てず、諦めず、
滝澤でさえも喰種捜査官として助けようとした”亜門さんなりの正義”なのかな…(;;)?
ヒェ〜わかんなくなってきた。


別に亜門さんを悪者扱いしたいわけじゃないんですけど、
『正義』ってなにーーー!?の気持ちが強すぎて……


滝澤が喰種として、
誰かのために生きれるって決めたなら、
それはもう正しい生き方なんじゃないかって声を大にして言いたいですね〜…。

それこそ、
亜門さんの言う通り、間違った選択じゃないから
自分の行為は正しいものだって思っていいんだよッて感じです。

私も時間を戻してあげてほしいです。
できればアカデミー時代に。


この先亜門さん、連れ帰ることになるのか。
アキラと対面してしまうのか〜…うぅ……




そして最後、和修の政ぼっちゃん。
いや〜綺麗ですね、顔がね。清い。

まるで次ページの鎮魂歌瓜江を見つめてるみたいだ( °_° )
鎮魂歌瓜江かっこいいよね、わかる。

これたぶん、突き刺されてるんじゃなくて、
ケーキみたいに両断されかけてますね。
次号は真っ二つになって登場しちゃうのかな?タノシ-
相手は旧多か、はたまたVの誰かか…

政、当初の有能ゲス捜査官感無くなって、
ちょっと悲しいけど、喰種として大暴れしてくれるのに期待します。



それでは今回はここまで〜
:re10巻の特典、
とらのあなはクリアファイル
三洋堂書店はイラストカードらしいですよ!

閲覧ありがとうございました。