※東京喰種:re162話感想

※閲覧注意




瓜江久生、まじでかっけぇ…主人公か……?


個人的には、

この世の不利益は  すべて当人の能力不足

の言葉って、
カネキさんが、自分自身を責め立てるために、
脳内リゼさんに言わせたようなものだと思っていて。
脳内リゼさんは虚構で、カネキさんによる自己内対話でしかないんです。


実際、コウト親子がヤモリに殺された件は、
親子もカネキさんも全く手出しができなかったからであって、

カネキさんがヤモリに気圧されていたことと、
コウト母が選択肢を与えていたのに結局選べなかったこととで、
自分自身を多面的に『能力不足』って言ったんだと思うんですよね。


それに対して、
シラズが亡くなったのは、
シラズ自身がQsを守るために奮闘して迎えてしまった結果であって、
瓜江にとって『守れるはずだったのに、能力不足だった』状況とは少し違うと思うし、

…アンタがはやく戻ってきていれば

って瓜江が言ったのは、
もちろん、琲世が戻ってきていたら状況の緩和ができていたかもってのもあるだろうけど、
それ以前に『シラズは最期に琲世に会いたがっていた』って事実もあったはずで。

この世の不利益は  すべて当人の能力不足
呪うなら自分の弱さを呪いなよ

って状況が違うのにも関わらず、
吐き捨てるように自分の見解を当てつけたことが、
カネキケンなんやねんコイツ……クソッ!!!
ってずっと思ってたんです。

それでも、
瓜江はその言葉でさえも糧にして、
シラズを失ってしまったことも、
六月を野放しにしてしまっていたことも、
お父さんの死を誰かのせいにしたかったその心も、
全てを自分自身の強さへの答えにしたの、
カネキさんと真反対すぎて、瓜江久生の株があがりすぎてしまうな。爆上がりじゃ〜。


カネキさんも、瓜江も、
なんで僕だけがこんな目にあうんだ
なぜ俺だけが貧乏くじを引くのだ
って、自分の不運に対してずっと苦しんできた人物だと思うんですけど、

この世の不利益は  すべて当人の能力不足

の言葉の真髄を巡って、
未だにこの言葉に囚われているカネキケンと、
この言葉に対して間違いを示そうとする瓜江久生。

ただひたすらに良好な関係性でしかない……。



これは個人的な見解ですけど、
Qsにおいてそれぞれの生き方って、
カネキさん(琲世)の人生の、一つの選択肢の先だと考えていてですね。

カネキさんを蝕む信念を正そうとするのは瓜江。
カネキさんの嘘を享受して、嘘をつくことを改めたのは六月。
カネキさんの”誰かのために命を懸けてみたい(かっこよく死にたい)”を違う形で叶えた不知。
………才子は……わからんな…………。

カネキさんが行き詰まった、その苦しみの壁をぶち壊した先が、
瓜江と六月、Qsそれぞれの成長の過程でもあるのかな〜みたいな。


ぶっちゃけ、
:reになってから無印からの人物の存在感が薄いのは否めないけれど、
その分、Qsとカネキの関係性については本当に魅力的でしかない。


いかに佐々木琲世が、
Qsに影響を与えていたかということがわかるし、
それなのにカネキケンはQsに見向きできてなかったから、
増す増すカネキさんに対してQsと向き合ってほしい感情が溢れかえってしまいますね。いや本当に。



それに、
私は六月透巨大感情野郎だから、
今回の六月透に関してもいろいろと考えてしまったんですけど、

六月ってそんなに悪いことしてたか……?!

カフェ:reに乗り込んだのはCCGとしての仕事だし、
トーカちゃを襲ったのも喰種駆逐に対しての行為で、
なんら悪いことしてなくないか……。え…そんな悪いことなの…?

読者の多くにとっては、
カネキとトーカちゃの幸せをぶち壊そうとする、憎まれてた存在だろうけど。


依子の件はやり過ぎだったとしても、
カネキさんに対して顔向けできない…みたいなの、わかんないな…。

今までの六月透から考えて、
カネキケンもとい佐々木琲世に絶対会いたいはずなのに、
無理に言わされてる感あって、ただただ辛くなってくる。

個人的には、
六月透の情動はもっともっと描けるはずだったろうし、
六月透が一点の曇りもない形でカネキさんと再会してほしかったです。
もう厳しい展開だろうけれど。






では今回はここまで〜
最近思うんですけど、コマの黒枠って何を表してるんですかね?

大抵の漫画は
黒枠で過去や空想を表現してると思うし、
喰種も前までそうだったと思うんですけど、

152話からほとんど黒枠で、
今回白枠になったと思えば、
カネキ起床場面で黒枠になったからよくわからん。
夜の表現なのかな。




それでは閲覧ありがとうございました〜!