TVアニメ「SHAMANKING/シャーマンキング」
第4廻『ベストプレイス』感想です。



※原作完全盤最終話、その他外伝の内容、コンテンツ内容全て含みます。
※2001年放送前作アニメ(’01年アニメ)との比較あり。
※今期アニメは(’21年アニメ)表記。
シャーマンキング展名古屋お邪魔しました。
レベルアップしてて楽しかったです、また記事で。



トカゲロウブルース



いやぁ、竜と蜥蜴郎良かったですね。

本当に20年来か疑うかのように声がまんまでした、

声優ってすげぇや、、、。


あとは竜と蜥蜴郎の作画も良かったです。


シャーマンではない”人”として

初めて葉と対峙した木刀の竜。


後に蜥蜴郎を持霊としてシャーマンになり、

最後まで葉と一緒、極めつけ花のお世話係にまでなる

竜ですが、

’01年アニメでは結構要所要所で誇張されてるというか

完全にギャグ要員(原作でもそうですが)なので、

これからめちゃめちゃに味の出る人物なんですよ。



シャーマンキングって作品を通して、

割とギャグが多いんですけどその分シリアスな部分も本当に多くて。


その要因を多く抱えてるのが第一にチョコラブとホロだと思うんですけど、

竜もまた別ベクトルで一端を背負っているというか、

今以上にみんなのアニキ分なので今後も楽しみです。

ロリータ魔人さんなどという変質者さん、



あとはカットされてましたが、

少し飛躍すると竜が蜥蜴郎に取り憑かれたのって、

『根が素直ないい奴だったから』(まん太談)なんですよね。


実は原作ではまん太が葉宅から帰る際に

阿弥陀丸と少し話す場面があって、


霊の見える人間に悪い者はいない

つまりまん太殿は良い人間なのでござろう


と阿弥陀丸に言われて

まん太が霊の見える人間について熟考するんですが、

ちゃんと今回の竜と蜥蜴郎に繋がっていて、


マッスルパンチとかが直接

竜の良いところを話すだけじゃなく、

所々で竜が良い奴なのは散りばめられているので、

物足りない人は原作読んで!!!!になりました。



それに竜が蜥蜴郎に取り憑かれ殺そうになる場面も

蜥蜴郎の執念の重々しさがすごいので、原作触れてくれという気持ちでいっぱいですね。

やっぱり結構カットされちゃってますし、


「底なしの恨み」因縁600年を、たんと味わってほしいので。



あとは蜥蜴郎な最終形態、

ヤマタノオロチ号めちゃめちゃかっこいいので好きです。




”ダンゴ”の解釈について



ここ、???ってなった人いない?大丈夫???



道中で蜥蜴郎の団子の件、

カットされたなぁとは思いましたが

最後の最後唐突に団子について言及してきて、!?でした。



「ダンゴ」の件は

蜥蜴郎と葉の”仲間”についての感性の違いの象徴で、

葉が「蜥蜴郎を救った」ひとつの証でもあるはずなので、

そういうカットの仕方ある?と思ったのが正直なところです。

原作読まないとわからないやつですね、これは。


この世は奪るか奪られるか

てめェが喰ったダンゴのせいで

誰かがダンゴを喰いのがす…


だからオレがダンゴを喰う方を選んだ…

それが自然ってもんだろうが!!


誰も傷つかないなんて事…

おめェはあると思うのか…!?


ここが丸々カットされた部分なんですが、

これに対してのアンサーが


ダンゴはみんなで食うから  うまいんだよ


なのに………!!!

急に団子について話す葉、何者なんだ、、、。



この所謂

「やるか、か、やられるか」みたいな自然淘汰論(?)って

多くの作品でテーマにされてるものだと思うんですが、


シャーマンキングの世界で、

もちろん”シャーマンキング”になれるのはただ一人なので、

バッチバチにこの考えで生きていくしかないのに、

主人公の麻倉葉だけは違うんですよね。


阿弥陀丸とアンナの蜥蜴郎に対しての態度を鑑みても、

そしてこれからの出会う人物達と比較してみても、

麻倉葉だけ異質なんですよ、最初から最後まで。



以前に『#ボクノユビサキ』での感想で

ホロ敗北時のピリカのセリフについても書きましたが、


シャーマンファイトという夢と夢がぶつかりあう場で、

蜥蜴郎を救ったこの葉の言葉、感性だけでは進んではいけず、

ホロホロとかリゼルグとかともぶつかることになるわけで。


そのぶつかりの第1幕がここの蜥蜴郎でもあるので、

蜥蜴郎にも団子の話させて意味をもたせて〜〜と思いました。



葉自身がシャーマンファイトを通して

自分の感性と向き合うことになるんですが、

それがシャーマンキングにおける麻倉葉の成長過程だと

私は思っているので初っ端から私の心が躓いた感じです。ひん



まぁたかだかここで

そんな重々しい話をもってくるなという話でもありますが。

中途半端すぎて今回ばかりは気になりました。

すみません、、、。




次回『オーバーソウル』



『開幕を告げる星』、じゃなかっただと………!?


vsシルバからオラクルベルもらうまでやるなら

『オーバーソウル』が妥当なタイトルなのかな。




正直、「第3廻『アンナと道潤』」で

個人的に少なからず傷を負ってしまっていて、

毎回の次回予告のエピソードタイトルに対してハラハラしてしまっています。

(おシャマなシャーマンでなかったこと、未だに心残り)



’01年アニメのホロ初登場回「北の国からきた少年」とか

’01年アニメオリジナルタイトル結構好きだったのですが、

今回の登場タイトルなんなんでしょうね。

原作通りにいくと『ホロホロ』かな、、、。



そもそも

’01年アニメがあまりにもオリジナル展開だったので、

その理由で多数がオリジナルタイトルだったというのもあるとは思うのですが。


でもオリジナルタイトルでも結構しっくりくるの多くて、

逆にそこが大好きだったのもあったなぁとしみじみ。



好きな漫画がアニメ化するにあたって、

絶対に外して欲しくない原作通りのエピソードタイトルが

少なからずあるのではないかなと思うんですけど、

シャーマンキングに対してはその思いめちゃくちゃに強いです、本気で。



直近でいくと個人的外してほしくないNo.1は

蓮救出での『蘇る娘娘道士』なんですが、

これは外してきそうだなと予想してます、わからないけど。


『蘇る娘娘道士』は、

蓮の「我不迷」で道家と区切りをつけるのと同じように

潤の決心の回のエピソードタイトルでもあるので、


もう 決めちゃったもん


が、

より意味のある”題”であって欲しいというわがままなんですよね。



ただ今回のアニメの傾向でいくと

『我不迷』が濃厚じゃないかなと思ったり。


いや確かにここで初出なんですけど、

さすがに早くないか???、みたいな、、、。

使うならまだ別で「我不迷」を使ってほしいかなぁという、これもまたわがまま。



まじで個人的なあれで恐縮なんですが、

今回の冒頭の竜と蓮の初絡みのところも、

この次に潤の出番があったからこそ映えてた訳であって、

竜のベストプレイス探しのためだけじゃないんだよなぁ!?確かに前回竜の登場ほしいと思ったけど!?

という思いでいっぱいでした、泣。




第4廻目にして

話のスピードについては全然構わないものの、


それに付随したエピソードタイトルであったり、

本当は意味のあるセリフであったりが、

要所要所で改変されてるのに対してむず痒くなってきました。



’01年アニメをリアタイしてた人は

正直こんなものではなかったでしょうけれど、


完全に振り切っていた’01年版と、

「完全版35巻に沿った」今回の’21年版では、

改変する意味合いが違うのではないかなと思うので、

ぐぬぬぬぬぬと思いつつある部分があります。




喰種の時もそうだったんですが(知らない人はすみません)

思入れの強い作品ほどまぁ思うことは多々あるよね

という感じでしょうか、みんなそうだよね〜〜〜ハイ




今週更新が遅くなってしまいましたが、

次回シルバ登場楽しみです、最後のホロ期待。


それではまた次回。

ありがとう名古屋