10月10日に、茨城で栄養学術講習会が開催されました。


平成25 年度より開始を予定している

次期国民健康づくり運動「健康日本21(第2次)」が新たに策定され、

健康づくり施策の基本的な方向が示されました。


また、平成24 年度から5 年間を対象にして、

がん対策推進基本計画も明らかにされています。


「健康日本21」の、最終評価結果がでています。


A 目標に達した項目

・メタボリックシンドロームを認知している国民の割合の増加

・高齢者で外出についての積極的な態度をもつ人の増加

・80歳で歯が20本以上、60歳で24本以上の自分の歯を有する人の増加など


B 目標に達していないが、改善傾向にあるもの

・食塩摂取量の減少

・意識的に運動を心がけている人の増加

・喫煙が及ぼす健康影響についての十分な知識の普及

・糖尿病やがん検診の受診の促進など


C 変わらない項目

・自殺者の減少

・多量に飲酒する人の減少

・メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少

・高脂血症の減少など


D 悪化している項目

・日常生活における歩数の増加

・糖尿病合併症の減少など


全体の約6割で一定の改善がみられたようですが、

目標達成へのインセンティブを与える仕組みづくりや、

国民運動に値する広報戦略の強化など、

検討しなければいけない面もみえてきました。


次回は、10年後を見据えた「目指す姿」について、お話します。