ノロウィルスが、流行しています。
秋から冬に多発する、ウィルス性食中毒です。
厚生労働省の調査では、感染が確認されたのは、12月11日現在で2467人。
史上2番目の最悪に近い数字で、これからますます増えていくとの予想です。
ウィルスの特徴は、
●ヒトの腸管内でしか増殖できず、食品中では増殖しない
●ヒトからヒトへ感染する
●85℃1分以上の加熱で、不活化する
●低温でも生存するため、冷蔵・冷凍では死滅しない
●乾燥に強い
●酸(酢・レモン)では死滅しない
主な原因食品は、
●二枚貝(特に生がき)
●患者の糞便中に存在
●ヒトからヒトへの感染、汚染された水や非加熱食品を介した感染も多い
潜伏期は、24~48時間と長く、
主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱は軽度(37~38℃くらい)です。
予防のためには、次のことに気をつけましょう。
●食事の前やトイレの後などには、せっけんを使いしっかりと手を洗う
●タオルなど共用で使用するものを避ける
●下痢やおう吐等の症状がある場合、食品を直接取り扱う作業をしない
●食品の中心温度が 、85℃ 1分以上になるように加熱する
●便や吐物の処理をする時は素手で触らず、必ずビニール手袋を使用
●汚物の消毒は、次亜塩素酸ナトリウム溶液など塩素系殺菌が有効