今日は、原始人食(パレオダイエット)とガンについての
最新の研究結果をシェアしたいと思います。
米国の30~74歳の男女2,301人を対象に、
現在、大腸ガンは
まず腺腫(せんしゅ)という”できもの”からガンへ発展すると
考えられています。
今回の参加者を1991~1994年より現在まで追跡したところ、
564名が大腸に腺腫(せんしゅ)が発生していました。
参加者が原始人食(パレオダイエット)に近い食事をしている場合、
女性の場合29%、男性の場合51%腺腫(せんしゅ)の発生率が
低くなりました。
つまり原始人食(パレオダイエット)の場合、
それ以外のひとと比較して、
大腸ガンの前ガン状態になる確率が下がるという結果ですね。
(この研究も疫学的調査といって、
食事以外のファクターもあることはいなめません。)
一般に原始人食(パレオダイエット)はタンパク質摂取量が多いので、
大腸ガンになりやすくなるのではないかという大きな”誤解”を受けます(涙)。
実際はそんなことはまったくありません。
原始人食(パレオダイエット)は、脂質・タンパク質・野菜・果物中心ですか
繊維質の野菜もかなり取りいれます。
現代人の穀物・加工食品を中心にした食事では、
その食物繊維の1日摂取量はだいたい15g前後。
それに対して原始人食(パレオダイエット)での
食物繊維の1日摂取量は100gにもなります。
食物繊維が大腸ガンを発生率を減少させることは
まだはっきりとした結論が出ていません。
しかし、食物繊維は腸内微生物のエサになりますし、
その際に腸内微生物が出す代謝産物が抗ガン作用を持ちます。
また食物繊維の摂取が多いほど、
腸内の慢性炎症が低下かつ肥満予防作用もあります。
慢性炎症が発ガンの元ですから、
原始人食(パレオダイエット)のメリットである
・食物繊維+腸内微生物
は強力な大腸ガン発生予防になるはずです。
もちろん原始人食(パレオダイエット)の抗ガン作用
は、「食物繊維」が多いことだけではありません。
実はガンの対しての治療食である「ケトパレオ食」
もあるのですが、通常の原始人食(パレオダイエット)だけでも
抗ガン作用があることを知っていただければ幸いです)^o^(。
今回はガンと原始人食の最新の研究をご紹介いたしました)^o^(。」