現時点での、ケトン体のがん種における有効性。

あくまで現時点ですので、今後研究が進めば

さらに可能性は広がるなと思いました。

 

アジアの2つのがんに対するケトン食の論文をもとに

ドクターからの見解に私の考察もいれながらご紹介。

 

「ケトン食のがん患者に対する作用を検討した

韓国・ソウルの崇義女子大のグループ

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29018777

 

・実際の予後までは確認できていない

・clinicalTrials.gov(米国におけるUMINに当たるもの)に登録されて実施中の臨床試験が13件による検討をしているがそれぞれ検討数が少ないので、当面結論は出なさそうに思われる」。

 

私は、米国の食事でがんのケトン食の食事療法をやるのは

なかなか難しいので脱落者がでてしまうのでは?と思います。

よく言うのですが、日本は大豆製品やもどき食があるから

とても助かっています。

 

「ケトン食の抗がん作用についてマウス実験の基礎論文が
中国のグループ

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29414764

http://www.jlr.org/content/early/2018/02/05/jlr.M082040.long

 

・33種のがんのモデル細胞を用いて、

ケトン体をエネルギー源にするための酵素(BDH、OXCT)のmRNAの発現を検討した」。

http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/index2.htm一部改変)

 

ケトン体をエネルギー源にするためには

アセチルCoAに変換する必要があり、
そのためには酵素が必要です。

 

βヒドロキシ酪酸→アセト酢酸にするのが
βヒドロキシ酪酸脱水素酵素(hydroxybutyrate dehydrogenase;BDH)

 

アセト酢酸→アセトアセチルCoAにするのが
サクシニルCoA:3ケト酸コエンザイムAトランスフェラーゼ(Succinyl-CoA:3-oxoacid CoA transferase;OXCT)

アセトアセチルCoA→アセチルCoAにするのが
チオラーゼとなっています。

 

「・その結果、がん種によって酵素発現に差異があり、
最も発現が少なかったのが
膵がんのモデル細胞の1つであるPANC-1であり、
最も発現が多かったのが
子宮頸がんのモデル細胞Helaであった。
・研究グループはケトン体を利用できないがん種に対してのみケトン食の効果を期待できるであろうと結論している」。

 

この基礎研究は本当にありがたいです。

日本はとてもいま研究することがなかなか厳しいので

アジア圏でのほうが進んでいく可能性もあるでしょう。

今後ますます世界レベルで

臨床研究&基礎研究が進みますように!

 

「今回の中国のグループのデータは、
腫瘍細胞でもケトン体→アセチルCoAという反応さえ生じれば、
アセチルCoA→TCA回路というミトコンドリアでの反応を起こせることを示している。
ケトン体→アセチルCoAという反応を起こせるかどうかがケトン体に対するがん細胞ごとの反応性の相違を生むので、
がん種によってはケトン食ががんを進行させる可能性すら存在することになる。

 

実際、がんは必ずしもミトコンドリアを使えないのではなく、
増殖の過程で血管新生を起こせるまで低酸素環境下にさらされることが多く、そうした環境に適応しているだけという仮説もあるようである。

 

{0CA396DB-FD3C-492D-975B-735DF4D260FA}

 

 

(J Lipid Res2018年2月5日)PANC-1を移植されたマウスの生存率と週

 

SD:標準食  KD:ケトン食

 

 

・PANC-1を移植されたマウスはケトン食で寿命が延長された

ということは、ケトン食のがんに対する有効性を支持しており、これからの臨床研究が不可欠である。

 

今後、臨床研究においてケトン食を取り扱う際には、少なくともがん種がケトン体利用酵素(BDH、OXCT)を発現しているかどうかを確認する必要があるように思われる」。

 

基礎研究の裏づけがあることで、

新たな発見があります。

 

 

https://medical-tribune.co.jp/rensai/2018/0228513192/

山田先生、ありがとうございます。

 


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