緊急事態宣言会見最中ですね。
コロナ禍の今、不安におもいながら、ダイエットや食事療法でケトン体を回している方もいらっしゃると思います。
2020年のケトジェニックの新しい論文「Investigating Ketone Bodies as Immunometabolic Countermeasures against Respiratory Viral Infections」。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666634020300131
ケトン体が新型コロナウイルス重症化率をおさえてくれる可能性の論文を。
ウイルスは糖質があると増殖しやすい、なので糖尿病であるとリスクが高まることはなんとなくわかる。
ケトン体は解糖系を制することにより、ウイルスを抑制。
①インフラマソームという NLRP 3という炎症を誘導するかたまりを抑制していくことによってサイトカインストームを抑えていく作用がある。ケトン体はNLRP3を抑制する。
②hnRNPA1というものに直接結合する?(まだ?らしい)。
コロナは自分自身のRNAをつくって増殖したい。
関係するのはhnRNPA1、ケトン体と結合しoct4細胞に。oct4細胞は若返る、血管の老化が抑制されるので、RNA増殖が起きづらいのでは?ないか。
③β-ヒドロキシ酪酸はヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害し、酸化ストレス耐性遺伝子の発現を亢進させ、酸化ストレスを抑制する。ケトジェニックになると、活性酸素が細胞内で無毒化される。
キーポイントのFoxo3aをコントロールすることによって細胞が活性酸素を処理しやすくなっているというようなメカニズムが分かった。長寿の人にあるこの遺伝子、つまりケトジェニックになると長寿遺伝子が活性化されることによって酸化ストレスの処理能力が高まる。この新型コロナウイルスにかかった時に非常に障害が軽く済む可能性。
④ケトジェニックは Nrf 2を活性する。Nrf 2が増えるとサイトプロテクション、つまりウイルス感染したときの細胞障害が非常にかるくすむ。
⑤ケトン体のg タンパク結合型の7回膜貫通型の受容体、下流にあるNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー、核内因子κB、nuclear factor-kappa B)は転写因子として働くタンパク質複合体を抑える。
NF-κBの下流にサイトカインの IL- 6と TNFαと IL-1βがある。
ここが活性するとサイトカインストームを起こすということがわかってきた。
管理栄養士 麻生れいみ 2020年出版本