連休企画 お勉強しましょう😊

ケトン体回路の回し方2
放っておくと……まったく動かなくなる!⇒潤滑油をうまく使う

ところが、長年たっぷりと糖質まみれの生活を送っていた人が「よし、今日からケトン体回路を動かそう!」と決意したところで、なかなかそううまくはいきません。というのも、ケトン体回路はしばらく動かしていないと、サビついて動かなくなってしまうのです。一度サビてしまったらケトン体回路はなかなか動き出しませんから、その状態で糖質を断って糖質回路を塞いでしまったら、エネルギー不足に陥ることになります。突然の極端な糖質制限で、イライラしたり、頭痛を感じたり、めまいを起こしたりする人がいるのはそのためです。
一度サビついてしまったケトン体回路をふたたび動かし出すには、潤滑油が必要です。ケトン体回路の潤滑油として優秀なのは、ココナッツオイルやココナッツミルクなどの中鎖脂肪酸。中鎖脂肪酸はほかの脂肪酸よりもエネルギー源であるケトン体に変わるスピードが速いため、ケトン体回路を回し出すキックオフには最適なのです。
ケトン体回路はどんなにサビついていても、一度動いてしまえばもう安心です。スムーズにケトン体回路に入れるようになります。
ただし、ココナッツオイルやココナッツミルクは飽和脂肪酸ですから、摂取のしすぎには注意が必要です。無事ケトン体回路が回せるようになったら、つまりやせはじめたら、積極的な摂取は控えましょう。