どうして年寄りが若者の未来を潰すのか理解できない。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 佐賀県玄海町での高レベル放射性廃棄物処分場を巡る文献調査を受け入れるかどうかの審議が行われていますが、反対派が脇山町長に反対と申し入れたそうです。

 

 その反対派は総勢なんと10人。

 

 長崎県対馬市でも同じですが、反対派の声は大きいのですが、その実数は少数でした。でも、今回も同じですが、マスコミは声は大きいけれども数の少ない反対派の意見ばかりを前面に出します。

 

 その反面、推進派の意見はほとんどマスコミには取り上げないのです。

 

 数十人の反対派集会は取り上げても100人超の賛成派集会は取り上げないのです。

 

 これは沖縄県の基地反対運動でも同じ構図ですね。

 

 ネット記事を読んでおられる人たちは、すでに気づいておられる方が多いのですが、新聞とテレビしか見ていない人たちは全くその仕組みがわからず、世論はそういうものだと思い込まされているのが現実です。

 

 そして反対派の多くが年寄り、という私も67歳で立派な前期高齢者です。不思議なことに白髪頭の方が多くて、禿が少ないのが左巻きによくみられます。もちろん、反対派でも禿はいますし、賛成派でも白髪頭はいますが、その割合のことを言っています。

 

 以前毎日新聞の講演会に行ったときに、ほとんど知らない人ばかりで白髪頭の人が多かったと記憶しています。福岡での開催される講演会に行くと数十人は知った顔に出会うものですが、400人ほどいたのに、知り合いにあったのは二・三人だけだったのでとても驚いたのでよく覚えています。講師は丹羽元中国大使でした。

 

 白髪と禿がイデオロギーに関連するという因果関係があるのでしょうか?ご存じの方はぜひ教えてください。

 

 高レベル放射性廃棄物処分場の話に戻します。

 

 国は法律で「文献調査」「概要調査」「精密調査」の三段階を設けています。そのうち「文献調査」は、津波や地震の過去の記録や平野部が埋立地ではなかったのかとか、処分場ができた場合にその自治体にどういう経済的効果が生まれるのかというような勉強会などをNUMO(原子力環境整備機構)を通じて開催できるようになっています。

 

 そして最大20億円の交付金が支払われます。

 

 この場合は自治体の長が受け入れを表明すればいいのですが、つぎの「概要調査」に行くためには、県知事の許可が必要となります。

 

 だから町長が受け入れを決定しても「文献調査」までであり、次のステップには県知事の許可がないと進めないのです。

 

 また文献調査の結果、自信や津波の危険性が大きいと不適地ということで、住民がどんなに望んでも建設予定地にはなりません。

 

 つまり、「文献調査」はいわば「交際開始」のようなもので、親密な交際から婚約そして結婚にいたるまでにはいろんな障害やステップを踏まなければなりません。

 

 しかし、反対派は「文献調査」の受け入れまでも反対しています。

 

 少数の意見によって、国民や住民が知る権利や選ぶ権利を奪っているのです。

 

 さらに三つのステップを完了するためには約20年かかります。反対派の多くの70代の人は20年後には生きていない可能性が多いのです。私も前期高齢者です、念のため。

 

 しかし、今これをやっておくと、10代や20代の若者が20年後にその地域をどうするのかを選択できるのです。

 

 さらに推進するか、やめるかを今の若者が大人になったときに、真剣に考え、話し合って自分たちで自分たちの町や村や島の将来を選択することができるのです。

 

 でも、「文献調査」も受け入れなければ、若者の選択肢は何もありません。

 

 ラインに対馬の受け入れ問題を議論するプラットフォームがあります。時々覗いているのですが、根本の問題が理解していない人が多く、反対派が多く投稿するときは賛成派はほとんど出てこず、逆に賛成派が多い時は反対派が出てきません。

 

 かみ合わないのです。なぜなら、昔は7万人いた人口が今は2万6千人台になり、その数は毎年減っていっているのです。

 

 そういう中「豊かな自然を残したい、私が好きな番組はぽつんと一軒家」という人がいました。60代以上の方のようです。

 

 思わず突っ込みを入れたくなりました。「あんたはいいだろうが、若者たちはそれでいいと思っているのか?」と。そこを見るときは寝る前の布団の中なので、積極的に議論に参加するつもりはありませんが、みな自分勝手なのです。

 

 対馬の自然を壊したくないと言いながら対馬はどんどん人口が減り、経済が衰退しています。景気のいいところは、韓国人観光客が日本製品をたくさん買って、韓国に戻って転売するのだそうです。

 

 友人はマツモトキヨシに店舗を貸しているそうですが、ここの売り上げは都会の店舗よりも売り上げが多いそうです。

 

 まじめな薬が置いてあるからです。自国の製品を信用しないのは韓国人もCHINA人も一緒のようです。

 

 以前、CHINA人の若者がパソコンを欲しいということで、案内したことがあるのですが、富士通製のパソコンを買おうとして同じ型式でも値段が違うのを見つけました。そしてそのCHINAの若者は高い方を購入するというのです。

 

 同じ富士通のパソコンです。よく見てもスペックは一緒なのです。どうして高い方を選ぶのか?と聞くと、こちらの方は日本で組み立てたと明記されている。安い方はCHINAで組み立てたと書いてあるからだというのです。

 

 3万円ほど高かったのですが、彼らは自国での組み立てたほうを選ばず、同じ会社の全く同じスペックですが、日本で組み立てたほうを選択したのです。

 

 私たち日本人からは理解できませんね。それほど自国の製品を信用していないのです。

 

 それを見た時、私たちはなんと幸せなんだと再確認したのです。

 

 私たちは祖国を、同朋が作ったものを何も疑わずに買い、使い、口に入れますが、彼らはそれができないのです。

 

 お上と庶民が敵対関係にあるのが彼の国で、私たちは「君臣一如」のお国柄の違いです。

 

 だから為政者がしょうもないと交代させようという動きが始まり、選挙という民主主義的な制度を使って政権が交代したり総理大臣を変えることをしてきたのです。私もまさに岸田政権に愛想をつかしているので、高市早苗氏を総理大臣にしようと微力ながら動いているのです。

 

 CHINA人はその選挙さえもできません。韓国人は選挙はありますが、論理よりも感情が先立つものとなっています。

 

 ときどき、フェイスブックのコメント欄にいちゃもんをつけて来る韓国人がいますが、相手を打ち負かすことだけを念頭に書いてきます。こんなところの議論に勝っても負けても大勢には影響ないのに、なぜかマウントを取ろうとしてきます。そういう国民性なのでしょうか?

 

 「文献調査を認めればずるずると建設まで行ってしまう」と反対している姿を見て、もっと国をもっとNUMOを信頼できないのかと思うのです。イデオロギーで年寄り(私も年寄りです)がわあわあと反対している姿は、対馬の反対派の人たちもちょっと引いているのが滑稽です。

 

 ちゃんと調べてもらって適地かどうかを科学的に裏付けをしてもらった後で、実際に受け入れるかどうかを住民が決めたらいいのです。

 

 原子力発電所を受け容れたところもその前に大きな議論が住民の間で起こりました。

 

 今回の玄海町は玄海原子力発電所があり、それによりたくさんの恩恵を被っているのです。だから高レベル放射性廃棄物処分場も受けれて町をもっと発展させようとしておられるのだと思っています。

 

 原子力発電所を受けいれている住人の方の中には、私たちが九州の電力供給を担っているという誇りを持っておられる方も数多くお目にかかりました。

 

 過疎の地域に一大産業を誘致することがどれだけ故郷を発展させることができるかをみんなで議論をすべきなのですが、反対派は半世紀前の間違った知識で反対をするだけです。ではどうしたらいいのですか?と聞いても誰もまともな案を出すこともできません。

 

 マスコミももっと公平に反対派の意見も賛成派の意見も両論併記するようにすべきだと思います。でも、そんなのは無理な話か、やはり私たちがもっと賢くならねばなりません。

 

 そして若い人たちの世代が大人のなったときに選択肢があるようにしてあげることが今の年寄りの役目だと思うのです。