『真昼の暗黒』2024年4月20日(土)より公開決定!

 

<春日太一「鬼の筆」出版記念 橋本忍特集①>

『真昼の暗黒』
1956年/日本/122分
監督/今井正 脚本/橋本忍
出演/草薙幸二郎 松山照夫 左幸子 内藤武敏 飯田蝶子
裁判官ー人の命は権力で奪えるものか。昭和31年、当時審査中の殺人事件を題材に最高裁からの圧力に屈せず完成させた衝撃の作品。権力の恐怖をすさまじい迫力で書き上げ、キネマ旬報などこの年の日本映画賞を総なナメにした衝撃の問題作。

瀬戸内海に近い三原村で小金を貯めこんでいるという噂のある仁科老夫婦が惨殺され、その翌朝、皆川、矢口両刑事は笠岡市の遊廓から小島武志を検挙した。ジャンパーの血痕、指先の血糊--動かぬ証拠をつきつけられた小島は流石に色を失っていた。だが捜査本部では単独犯では片づけられない種々の事情から判断して、小島の口から共犯の事実を吐かせようと躍起になった。そして小島と同じ土工仲間の植村、青木、宮崎、清水の四人が浮び上った。連日の厳しい訊問に心身共に疲れ果てた小島は、夢遊病者のように四人も共犯だと自白させられた。


※4/21(日)春日太一さんトークショー付き上映あり。