人はいつになったら、
エゴや独善のくびきから逃れることが出来るんだろう。

思ってないわけじゃないの。
考えてないわけじゃないの。
ただ、とっさに然るべきタイミングで然るべき言葉が出てこないの。

あなたが嫌いなんじゃない。
ただ、溢れる情報の洪水の中で、かかわずらっていられないということ。

いや、いられないんじゃない。

この慌ただしい世界のうずまきの中で、
些細なことにこだわる喜びを知らないわけじゃない。
また、「優雅な人」たりえるために、
こだわりたいという欲望すら持ち合わせている。

ああ、だのに、なぜ自分は見落としてしまうのか。

それは気づかないうちに発散されるエゴ。
鼻持ちならない空気。
こんな私を慕ってくれる心達を傷つけている。

あたしはまだ煩悩から解放されない。