シャンプーの洗浄格差 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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以前美容コラムで、

「洗浄格差」というお話をしたことがあると思います。


→「肌断食」「脱洗顔」は失敗する?~洗浄格差と変調期について~



「洗浄格差」は現在特に科学的に立証されたものではなく、

どちらかといえばかずのすけの持論に近いものです。


なので

あくまでこれはかずのすけの「仮説」のような話だということは

最初に念頭に置いてくださいね。





【洗浄格差】



簡単に言えば、


これまで使ってきた洗剤と新しく使用した洗剤との洗浄力の格差


のことを指します。


この洗浄格差は様々な所で生態に健康影響を与えるリスクがあります。




上のコラムではこの話を

「肌」

をテーマにしてお知らせしていましたね。



しかしもちろん、


洗浄格差が影響を及ぼすのは肌だけではありません。



「シャンプー」


に関連して頭皮環境に影響を与えることも当然考えられます。



もし洗浄格差の概念を持っていなければ、


シャンプーを変更するときに大変な目に会う事もあるのです。




今日は「シャンプーの洗浄格差」についてのお話です。





◎シャンプーを変えたら、地肌が痒い!



これは本当によくある話ですね(^_^;)


これまでも何度となくこの類の質問を受けました。



最初のころは本当に悩みました。。



なぜなら

それまで僕は基本的に「かゆみ」というものは

洗剤やその他の化学物質などの刺激が原因だと考えていたからです。


ですから、

一般的に刺激の大きいシャンプーから刺激の小さいシャンプーに変えれば、

かゆみは無くなるはずだ!


という風に僕は思い込んでいたのです。



ですが実際には


市販の高刺激のシャンプーから低刺激のシャンプーに変えた際にも、


「痒くなった!」


という相談が相次ぎまして、、



頭を抱えた時期もあったものです…(苦笑)




しかし答えは簡単な話で、


この現象も単に「洗浄格差」で説明がついてしまうのです。



◎「地肌のかゆみ」の原因


地肌のかゆみの原因には大きく二つがあると思います。


ひとつは

・皮脂過多によるかゆみ


もうひとつは

・成分の刺激によるかゆみ


です。


洗浄格差によるかゆみの原因はほとんどがこのうちの前者です。



なぜ皮脂が多くなるとかゆみを感じてしまうのでしょうか?


話は簡単で、

皮膚常在菌が過剰繁殖してしまうからです。


皮膚常在菌は本来は皮脂を分解して皮膚表面を弱酸性に整え

外部の雑菌から守ってくれている存在ですが、


「常在菌の餌」とも言える皮脂が沢山あると

常在菌が過剰に増殖してしまい、


結果的に皮膚環境に悪影響を及ぼしてしまうのです。


中にはニキビの原因のアクネ菌や、

フケの原因のでんぷう菌などもいるので、


皮脂が過剰に残っている地肌は

頭皮ニキビやフケなどの症状が出てくることもありますね。


過剰に増殖した常在菌が皮脂を過剰に分解すると、

大量の脂肪酸やアルデヒドが発生し


その刺激によって皮膚炎を発症したり

嫌な臭いの原因になってしまうのです。




◎高洗浄力→低洗浄力への移行には注意!



よって上記の理由により、


例えばラウレス硫酸Naベースの高洗浄力市販シャンプーなんかから、

アミノ酸系洗剤と呼ばれる低洗浄力サロンシャンプーに乗り換えると、



洗浄格差によってかゆみを生じる原因になるのです!




なぜ!?


と思うかもしれませんね。



ここに


高い洗浄力のシャンプーA(洗浄力を100とします)と

弱い洗浄力のシャンプーB
(洗浄力を30とします)があります。


これまでずっとAのシャンプーを使ってきた場合、

頭皮はその洗浄力100に耐えるために

100の皮脂を分泌するようになっています。


Aのシャンプーであればこの100の皮脂を十分に洗浄できましたが、

Bのシャンプーでは100-30=70の皮脂が残ってしまいますね。



この残った皮脂が、

過剰の皮脂となって常在菌を暴走させてしまうと考えられます。



このため高い洗浄力のシャンプーから

低い洗浄力のシャンプーに変えると、

「なんか痒い!」

という症状が出ることが多いのですね!


これは洗浄力の格差が大きければ大きい程、


そのかゆみなどの症状の程度が大きくなります。


逆に言えば


格差が小さければ、それだけ症状は緩和出来るということです。




◎シャンプーを変えるときのコツ


そこで、

高洗浄力のシャンプーから

低洗浄力のシャンプーに移行する際のコツをお教えします。




理想は洗浄力を徐々に徐々に落としていき、


最終的に低洗浄力に慣れさせる…


という方法ですが、

(オフスキンケアと同じですね)



シャンプーの場合には地肌だけでなく「髪」というものもありますので、


そう単純ではないわけです。


地肌がどうこうという前に髪にとっても良いシャンプーは使いたいですよね。


ですが髪に優しいシャンプーは、

大体どれもこれも洗浄力が低いのです…(^_^;)


これでは高洗浄力のシャンプーばかり使っていた場合、

髪のケアをしようとしてシャンプーを変えたら

今度は地肌の問題が出てくる…

なんていう堂々めぐりになりかねません。。



ですが

どんなに高洗浄力のシャンプーから低洗浄力のシャンプーへの移行でも、


ほとんど洗浄格差による変調を引き起こさない方法があります。



それが、

「プレシャンプー」

です!



→現代人の頭は油まみれ ~プレシャンプーの必要性~


ある程度の洗浄力のあるプレシャンプーを用意しておき、


シャンプーを変える際には必ずプレシャンプーを使うようにします。


数ヶ月はプレシャンプーありきで考えるべきでしょう。



こうすれば髪に良い影響のシャンプーで髪のケアをし、

プレシャンプーで地肌の皮脂もしっかり落とせます。



プレシャンプーの洗浄力を高すぎないものに設定できれば、

洗い方を工夫すれば徐々に洗浄力を変化させることも可能です。




カウンセリングプレシャンプーは大容量で

プレシャンプーとしての洗浄力も理想的です。


このシャンプーくらいの洗浄力になれれば、

洗浄格差の影響も受けにくくなりますよ!




例えば

市販シャンプーからケアテクトなんかに移行する場合でも同じで、

その場合には必ず少なからずの洗浄格差がありますので


まずはプレシャンプーと一緒に購入することをオススメします。



今までもいきなりケアテクトに移行して

「かゆみが出ました!」

という話を何度も聞いています。


せっかく良いシャンプーなので

洗浄格差ごときで断念はしたくないところですね(^_^;)





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