唇荒れの原因とリップクリームの選び方 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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世にある化粧品は様々なものがありますが、


「リップクリーム」




と呼ばれるものもそのうちの一つです。



広い定義で言えば


「口紅」



などもリップクリームではありますが、


今日は口紅は除いた話ですね!




簡単な唇の機能の話と、


リップクリームの種類と成分の構成についてまとめていきます。




◎唇が荒れやすいのは



皮膚機関の中でも「唇」はとてももろい部位です。


朝日新聞HP
(http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20120423.html)より



上の画像にあるように、


唇の皮膚は


普通の皮膚に比べて角層が薄く


さらに皮脂腺が無いため皮脂膜がありません。



弱酸性がお肌を守るワケ


でも解説したように、

皮膚は皮脂膜が分泌され、

さらに皮脂が弱酸性を保つことで健康を保っています。




また唇が赤いのは角層が薄いことから

真皮の血液の色が透けているのです。



それだけ敏感な部位ということになりますね。




◎唇が荒れる原因


唇が荒れる原因は大きく2つあります。


それは


・舌で舐めてしまうこと

・紫外線に当たること


の2つです。




唇は皮脂を分泌できないので、

基本的にはNMFという水分だけで保湿されています。


しかしその水分を守る油膜は存在しないため、


この水分が蒸発してしまえば、


それだけで唇は乾燥して荒れてしまうことになります。



この水分を奪ってしまう原因として上の2つが挙げられます。






唇を舐めると唾液が付きますね。


すると唾液が蒸発する際に気化熱で周囲の水分も一緒に蒸発させてしまうため、

唇を舐めるとかえって唇が乾燥してしまいます。


また唾液には様々な殺菌成分が含まれており、

皮膚に刺激を与える要因にもなります。



そして最も唇を荒れさせてしまうのは、

何より紫外線に当たることです。




紫外線は最もお肌にダメージのある有害物質です。


普通の皮膚でも紫外線の強い日に数十分も浴びていれば


赤く炎症を起こして、軽いヤケドのようになってしまいますね。



さらに角層が薄い唇ではその影響が大きくなるのは当然です。


唇の場合は本当の火傷のようななってしまうこともありますよ。


さらに紫外線の持つエネルギーで

水分もどんどん蒸発してしまいます。



唇にとって紫外線にモロに当たることは致命的です。




◎リップケアの基本は“紫外線対策”と“油膜”



つまり、

リップケアで重要視しなくてはいけないのは

「紫外線(UV)対策」「油分の補給」

です。



紫外線の直撃を受けないようにすることで

唇の乾燥や日焼けを予防します。


また皮脂膜の代わりになる油分を補給することで、

唇の水分を保持することができます。



効果的なリップクリームを選ぶためには、


紫外線防御のできるもので

皮脂の代わりとして優れた油分が配合されたもの


を選ぶのがいいでしょう。




◎何よりも「紫外線吸収作用」が先決!



巷では

紫外線吸収剤無配合のリップクリーム

が人気だったりもしますが、


これは大きな間違いです。


リップクリームには日焼け止め機能は絶対に必要です。



リップクリームの主成分は

油脂(オリーブ油など)+鉱物油(ワセリンなど)で、


油脂がベースになるほど唇への馴染みが良くなります。


(鉱物油ベースだと馴染みはあまり良くないですが濃密な皮膜を作れます。)



なので使い心地の良いリップクリームほど

油脂が多めに配合されていると考えられるでしょう。



しかし油脂の多くは不飽和脂肪酸という不安定な物質を含んでいます。


これは紫外線を受けると変質して肌に悪影響となることもあります。



リップクリームに紫外線防御作用をつけるのは

単に直接唇に紫外線が当たらないようにするためだけではなく、


このような油分の変質を予防するためという理由も備えているのです。




以下は僕が使用しているとあるリップクリームの成分ですが、


<有効成分>
酢酸トコフェロール(*)、グリチルレチン酸ステアリル(*)
<その他の成分>
オリブ油、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、リンゴ酸ジイソステアリル、飽和脂肪酸グリセリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ポリエチレンワックス、グリセリン、ショ糖脂肪酸エステル、ハチミツ、ニンジンエキス、メチルポリシロキサン、マイクロクリスタリンワックス、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン、BHT、エタノール、精製水
(*)は「有効成分」無表示は「その他の成分」



太字の「パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル」紫外線吸収剤です。


ご覧のようにリップクリームにはそれほど大した量も入っていないので


紫外線吸収剤のリスクはさして気にする必要はありませんよ。


(そもそも紫外線吸収剤を怖がる必要はそれほどありません…)

紫外線吸収剤について




◎ベースのオイルは油脂+鉱物油あたりが無難



油脂100%だと変質のおそれがあるという点で不安ですし、


鉱物油だけというのも馴染みがあまり良くないので使用感が微妙です。




僕の個人的な見解ではリップクリームとしておすすめなのは


油脂(オリーブ油など)がトップで、鉱物油(ミネラルオイルやワセリン)が次に入っている…


くらいの感じがいいのではないかな?と思っています。




ちなみに上の成分表で言う「流動パラフィン」はミネラルオイルのことです。





あとは各種セラミドなどの保湿成分などを添加してもらって、


上でも書いたようにしっかり紫外線対策をされているのがいいですね!





ちなみにこのくらいの成分構成のリップは、


普通に市販でも売ってますよ(^-^)
(上記のやつも市販です)


気になるヒトは、上のやつが何なのか探してみてください(笑)





あとはリップクリームにも


「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」



の三種類があります。


これらの違いについても今後お伝えしていきたいと思います!




それでは今日はこのあたりで~(^^ゞ




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