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→セラミドとは① ~セラミドの役割と一般的特性~
さて、
以前の記事ではセラミドの役割や一般的な特性についてお話をしましたね!
セラミドとは角質層の細胞間脂質の大半を占める物質で、
肌バリアを司っている主要成分であると考えられます。
セラミドを外部から補給することで、
肌質の改善につながったとする研究も数多く行われています。
しかし
前回の記事でも一部扱ったように、
「セラミド」には現在様々な種類があり、
アフィリエイト関連のホームページでは、
その商材に配合されている「セラミド(的物質)」を強調するために
本来重要なヒト型セラミドを
まるで貶めるかのような書き込みすら見られます…。
この辺りが消費者にはわかりにくいポイントであるため、
まずは本来の正しい「ヒト型」とは何なのか…
そして「ヒト型」を取り巻く表現のカラクリについて
わかりやすく正しくお伝えしていきたいと思います(^^ゞ
(今回の記事も専門家の方に監修をお願いしていますm(_ _)m)
◎「合成vsヒト型」の謎
↑の画像は某有名セラミド化粧品の広告画像です。
なるほど
「ヒト型セラミド」の保水力は
「合成セラミド」の約3倍と言われているそうです。
ほほ~う、これはすごい…ような気がしますね?(^_^;)
なんだか
あたかも従来のセラミドよりもすごい効果を発揮してる感があります。
ですがそもそも一般の消費者は、
『合成セラミド』と呼ばれるものが何者なのかも、
それと対比して取り上げられる
『ヒト型セラミド』と呼ばれるものが何者なのかも、
はっきり言って知らないはずです。
確かに合成セラミドが
従来のセラミド化粧品に利用されていたものであれば、
この「保水力3倍」という数値には大きな意味があるでしょう。
しかしもしも、
「合成セラミド」がそもそも比較の対象として相応しくないもの
だったとしたら…
この比較に意味はあるのでしょうか?
セラミドについて正しく理解するためにも、
まずはこの「合成vsヒト型の謎」から解説していきたいと思います。
◎「合成セラミド」と「ヒト型セラミド」は基本的な形は同じ?
実は「合成セラミド」と「ヒト型セラミド」は基本的な形は同じです。
「合成セラミド2」も「ヒト型セラミド2」も
同じ「セラミド2」の骨格を持っているのです。
↑セラミド2の骨格
しかもどっちも合成由来で作られます。
ですがこれらのセラミドは同じ効果を示しません。
それはこの二つのセラミドはぱっと見は同じ形でも、
細かく見ていくと微妙に違うものだからです。
これについて専門的な説明を始めると超難しいので、
詳しい話はまた雑学あたりで説明するとして・・・
今回は記事監修のらるう様の発案で
セラミドを「ネジ」に置き換えて説明させてもらいます(^^ゞ
(あくまでイメージなので細かいツッコミはご遠慮下さい…笑)
◎「ヒト型セラミド」と「ネジ」
「ネジ」
ってありますよね?
僕たちが普段使っているネジは、
右回しで締まり、左回しで緩まります。
このようなネジを「右ネジ」と呼ぶようです。
そして特殊な用途で使われる
逆回しの「左ネジ」というものも存在します。
右ネジ↑ 左ネジ↑
もし
右ネジと左ネジがごちゃっと混ざっていたら、
どうなるでしょう。
パッと見では、
どちらか区別なんて出来ませんから混乱しちゃいますね・・・(;´д`)
◎セラミドにも「右ネジ型」と「左ネジ型」が存在する?
実は僕たちの身体を構成する物質も、
右ネジと左ネジのような区別が存在しています。
例えば生体のアミノ酸類、糖類、ビタミン類など…
一見した形は同じでも、
その振る舞いは異なった物質というものが存在するのです。
そして、「セラミド」にもこのような区別が存在しており、
生物はそれらの右ネジ型と左ネジ型を的確に区別し
自身に必要なタイプのみを作り出して生命活動に利用しているのです。
(↑右ネジだけなら右ネジだけ…というふうに)
そうでなければカラダを適切に組み立てられないのですね。
簡単に言えば、
我々のカラダにネジ穴は右ネジ用しかないので
ネジの中に特殊な左ネジが混ざってくると
正確に部品を固定できなかったり組み立てたりできなくなってしまう…
というイメージです。
◎「合成」=ごちゃまぜ型, 「ヒト型」=右ネジだけ型
もうお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、
「合成セラミド」はぱっと見の形は同じ「ネジ」でも、
右ネジも左ネジもごちゃまぜの状態のセラミドなのです。
(専門用語では「ラセミ体セラミド」と呼びます)
↑合成セラミドのイメージ(ネジを用いた表現)
このような形のセラミドは、
カラダにとってもわけがわからない状態なので
生体におけるセラミド本来の効果を示すことが出来ません。
(それでも「セラミド」という物質の特性上ある程度のバリア性能は持っているわけですが)
対して「ヒト型セラミド」と呼ばれているものは、
↑のように生体に必要な右ネジのみで構成されているため、
生体内でのそのものの振る舞い(高いバリア効果)を示すことができます。
まぁ単純に合成してセラミドを作ると、
ぱっと見の形は同じものなので
右も左も区別なくセラミドを作ってしまうんですよね…。。
なのでもう一手工夫した作り方をしなければ、
実際のヒト型セラミドは作れないということになるわけです。
◎今では「合成(ラセミ体)セラミド」はほとんど用いられない
で、
専門家の間では上記の内容は常識中の常識です。
なので、
本来の効果に及ばない「合成(ラセミ体)セラミド」は
現状では化粧品類に配合されることはほとんどありません。
(ごく稀に使われていますがその場合は「セラミド」という名前は付きません)
今市場に出ている「セラミド○○」と名がついた成分は、
ほぼ必ず「右ネジだけ型=ヒト型」のセラミドなのです。
それを考慮して考えると、、
某有名セラミド化粧品が
「現役セラミド(ヒト型)」を「ご隠居セラミド(ラセミ体)」と比較して、
3倍の保水力!!!(ドヤァァ)
などと言っているのは
「かなり的を外した宣伝だなぁ」
…と判断せざるを得ないわけです…(-_-;)
ちなみに、
僕が作った↓の区分表の中に「合成(ラセミ体)セラミド」が書いてないのは、
合成(ラセミ体)セラミドがもう市場ではあまり出回っていないものだから
ということなのですね(^_^;)
あとこれは余談ですが、
「セラミドの保水力3倍」のデータは、
FRAGRANCE JOURNAL (10:75-83、1999)で報告された論文が元です。
この文献では「保水力」=「バリアー率」を比較しているのですが、
ここで言う「バリアー率」は、
僕達が肌のバリアー力としてイメージする
「経皮水分蒸散量」
とは全く別物の独自指標となってます。
(詳細は今回は省きますが…;)
なので結局、
この3倍という数値自体も本当に意味があるのかどうか微妙
ということになるのですよね(^_^;)
ですから
こういう「○○と比べて△倍!」という数値的な資料は
今回の「比較対象が意味のあるものなのか?」
というポイント意外にも
いろんな商売のトリックが隠れている場合があるので
気をつける必要がありますね。
(こういう比較のトリックについてはまた別にまとめたいと思います)
→セラミドとは③ ~ヒト型セラミドについて(天然型?活性型?)~
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