(Photo by Yumiko Katsukawa)




私が女性のための風俗がある

と知ったのは、

ある芸能人の離婚騒動で流出した

個人ラインだった。




その女性タレントが

非常に人気があったので、

snsを中心に

彼女が仲間の、

こちらもまたかなり有名な

タレントにラインした内容が

拡散された。




女性用風俗を利用したタレントたちの

名前の中に

結婚して

活躍しているママドルも

いたことで

大いに盛り上がった。





そのタレントたちは

皆とても美しく

女性用風俗を利用する必要があるのか!?

と驚いた。




タレントというブランディングが

大切な職業なのに、

バレたら危険なことをする

なんて愚かでしかない。




そんなところ

利用しなくても

男性に不自由しないだろうとも

思ったし。




だがその考えが

大きな「間違い」だったことを

それからすぐに知ることになる。




クローズドの女性経営者の集まりで

2度目の「女性用風俗」の情報に

触れた。




あら、




そういえば




私の仕事ちゃんと説明してなかったわね。




この前

会社勤め時代のことは話したけど、

あと186日で30歳になる日、

私は起業することを決意した。




私が勤めていたのは

ある靴メーカーで

宣伝部に配属されていた。




私はヒールが好きで

毎日履いていた。



その頃の私は

セクシーであることが

史上最高の命題だったのだ。




人間の注目を集めたかったら

「痛み」と

「色気」を使うことと聞いたことがある。




人は

「痛み」を負っている人には

同情するし、助けようともするだろう。




そして

動物の本能が

「色気」に

惹きつけられる。





ハイヒールを履いた脚が

魅力的なのは、

それを履くことで

多かれ少なかれ

女性が

「痛み」を感じていることを

連想させること、




その形状の持つ

「色気」が

人の心を刺激するからだと思っている。




私がハイヒールにこだわったのは

当時結婚していた夫が

ハイヒールを履いて交わる時だけ

勃起したから。




元夫も起業家で

結婚した時は

羽振りが良かった。



その上

「超」がつくほどのイケメンで

彼と結婚できた時

私は完全に「勝った」と思った。




あらゆる

どんな種類の女性たちにも。




私は

会社に勤める薄給のOLだったけど

この結婚により

「逆転勝利」をしたのだ。




思い知ったか。




今まで

私をマウントしてきた女たちよ!




ああ

このマウント女たちの話に

寄り道すると

長くなるから

それは今度にして

このまま

勝ったと思った結婚生活が

なぜ破綻したのか

先に話すわ。




今まで

この話は誰にもしてない。




屈辱的な話だから。




やっと告白できるようになったのは

私に「色」を与えてくれた

週に2度やってくる「彼」のおかげ。



お金で買った関係だけど

それが何か!?



愛?




愛のない性行為が

虚しくないかって?



あなたは満足なの?




愛があっても

「イケない」セックスと



愛がなくても

何度も「イケる」こと。



どっちが

満たせると思う?




気持ちと身体。




よーく考えて返事してちょうだい。




「TOKYO LOVE BIBLE③」




つづく



*この物語はフィクションです。

実際の団体、人物とはいっさい

関係はありません。




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