三国志フェスの際に、渡邉先生から「高校生クイズに出ます」とお聞きしていたので、仕事がろくに終わってないにも関わらずほぼ定時上がりで帰ってきました。

ちなみに、「??(・Д・)」な顔をする私に「回答者じゃないよ」と補足してくれました(笑)

見たら、諸葛亮に関する問題が出て、その解説者としてのご出演でした。

問題は、「誡子書」の文面がばーっと出てきて内容を読み解けってものでした。

読み解けと言われるとつい頑張って全訳に近いものを出してしまいそうになるんだけど、それじゃ不正解、とキッパリいうのは先生らしいというか・・・余白があると余計なことをあれやこれや書きたくなってしまう私も、三国志検定1級は取れる気がしないと思いました(笑)

あ、一応、学問を志す者の名誉のために言っておくと内容理解はさすがにできてますよ!

高校生クイズで分かった問題は、これと順徳天皇の句と河東碧梧桐とムーランルージュのみ・・・最後のは、自己紹介から察してください(笑)


ちなみに「誡子書」原文はこれなんですが、


夫君子之行.

靜以修身.

儉以養徳.

非澹泊無以明志.

非寧靜無以致遠.

夫學須靜也.

才須學也.

非學無以廣才.

非志無以成學.

慆慢則不能勵精.

險躁則不能治性.

年與時馳.

意與歳去.

遂成枯落.

悲歎窮慮.

將復何及.


訳:まぁ落ち着け。


・・・と(笑)

こんなに事細かに書いたのに孔明先生浮かばれません!!(笑)

とにかく、「」というワードがキーポイントなんですよね。

しかし漢文にはこういう説教じみたものも多いですが、全くもって毎回耳が痛い思いをします。

君子の行いは静かなるを以て身を修む・・・とか言われると、忙しなく功を焦りまくっている私ダメダメだなぁ。。

夫學須靜也.

才須學也.

それ学は須らく静なるべく、才は須らく学なるべし。

→学問には落ち着きが必要、才能には学問が必要。

つまり、才能ある「君子」になるためには結局落ち着きが必要と説くわけですね。

この方程式が読めればいいって事か。

それにしてもどうりで最近、勉強が頭に入って来ないわけだ・・・と愚痴も言いたくなりつつ。。

高校生クイズだとよく「天才」というワードが使われてましたが、学問と才能を結びつける論を立てているという事は、孔明は「天才」は否定派だったのかも知れないですね。

個人的にはこの部分が好きです。

非澹泊無以明志.

非寧靜無以致遠.

澹泊に非ざれば以て志を明かすことなく、

寧靜に非ざれば以て遠きに致すことなし。

一瞬の迷いが命取りになる乱世を生き抜いてきた人の言葉だから、重みがあります。

「寧静致遠」って四字熟語の元にもなってる言葉ですね。

なんか、原文の否定形よりこっちの肯定形の方が前向き感がありますね。

否定形で書かれるとプレッシャーを感じるというか(笑)

その辺も、時代と国民性なのでしょうか・・・?