療養で更新停止中もアクセス数がそこそこあったようなので、嬉しくなって解析をしてみました。

どうやら、三国志関連のワードで検索して来てくれた方が多いみたいで。

こんな不定期更新でいい加減なブログですが、それでも通ってきてくださっている方、改めてありがとうございます。

しかし検索ワード一位が「三國無双6」って(笑)

やっぱりみんな新作が気になるのね。私も気になるよ!(笑)

とりあえずシナリオがどういう方向になるのか要チェックですよ~。


さてさて、無双の情報はまだ全然ないので、今読んでいる宮城谷三国志の感想をば。

というか単に8巻の曹丕について語りたいんだけど(笑)

夏侯尚の死の場面が悲しすぎる。

ふつうは、愛妾を殺された夏侯尚に同情するんだろうけど・・・私は何かね、曹丕を抱きしめたくなっt・・・シンパシーを感じてしまったわけです。

泣きながら手を握ったのに結局応えてもらえなかったところで私も泣きました(苦笑)

夏侯尚って、曹丕にしてみれば数少ない友人だったんですね。

どうも彼は帝という立場にあっても、親しい者にはだいぶ心を開いて接していたようで。

その親友が、妾に夢中になり離れて行ってしまった。

しかも正妻は曹家の女性で、その人も蔑ろにされていた・・・と。

こんな時どうしたら自分の元へ戻ってきてくれるのか、曹丕には分からなかったんだと思います。

やっぱり幼少期の愛情不足なんでしょうかね。

愛されてないと、愛し方も愛され方も分からない。

曹操の曹植への偏愛もあってか、大事な人物を「他の誰か」に奪われることに特に敏感になってたような気もしますね。


同じく父親コンプレックスみたいなものが別のシーンからも窺えました。

9巻になりますが、罪人扱いされた鮑勛を殺すか殺さないかと揉めた時に、鮑勛の父は曹操をよく助けた鮑信だから免罪をと陳羣達が進言するんですよ。

そこで、「父は父、子は子だ」という台詞があって、これは家臣達に言ったというよりも自分自身に言ったんだな、と私は解釈しました。

結局、父が云々の進言は逆効果で鮑勛は誅殺されてしまいます。

一国の長たるものが私情で人を裁くのは、やはりさすがの贔屓目な私から見ても狭量です。

でも、だからこそ望まずして皇帝に"されてしまった"彼に同情も覚えるんです。

ちなみにこのシーンのすぐ後に曹丕は崩御しますが、回想シーンとして最期に曹植の元を訪ねるところと曹植が文帝誄を読む場面、曹叡と狩りに出て鹿の親子を狙うところが描かれます。

曹植に対しては優しかったと書いてありますし、曹叡のエピソードも、子鹿を見逃した曹叡に関心した様子が描かれていて、私的には宮城谷三国志の曹丕は読んでいて納得のいく人物像でした。

宮城谷さんから見ても、ただの冷血な人物で片づけられてはいないんだろうなと感じましたね。

小説って本当に、作品によって人物像が様々だから面白い。