三国志ジョーカー 1 (ボニータコミックス)/青木 朋
¥440
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6月の三国志感謝祭にも出演なさる青木先生の漫画です☆

今更ながら3巻まで読んだので紹介しつつ感想的なの書きます。

漫画の場合ネタバレに最大限気をつけないといけないので、あんまり書けないけどね。

論文みたいにがしがし引用していいものではないと思っている(笑)


実は、表紙を見ただけでは現代パロかと思ってしばらく手をつけていなかったのですが(学園などの現代パロ苦手なのです…大好きな無双でさえDLC衣装はごめんなさい;)、司馬懿の服装には伏線があって内容はしっかり三国志の世界だよ、と聞いて飛びついた次第であります。

司馬懿と諸葛亮の創作要素もほどよい塩梅で面白いし、史実要素のほうの描写が細かくて嘆息するポイントがたくさんでした!


このブログ的にというか私的にまず注目してしまうのがやっぱり曹丕の描かれ方です(笑)

曹丕にしっかりスポットが当たっている最近の漫画というと、他に『曹植系男子』や『建安マエストロ!』などが思い当たるんですけど、元になっているのは同じエピソードを持つ同じ人物なのに、性格が微妙にみんな違っていて、ニヤニヤしちゃいます。みんな違ってみんないいので。

それほど多様な解釈ができる、奥が深い人物なのね☆笑

『三国志ジョーカー』の曹丕さんはドライに見えて実は熱い、ゴーイングマイウェイなのに憎めないという印象でした。意外に感情の起伏も激しい。実際にこんな人物像だったら…反感を持つ人も少なくないだろうけど、付いて行きたくなる人は絶対の信頼を置いて付いて行きたくなるんだろうなぁ。

司馬懿との主従関係はもちろんのこと、曹操・曹沖との関わり方にちょっとずつ変化が出てくるのがツボでした。

有能がゆえに父親から"手放しの"愛情は得られなかったけど…という親子関係がすごく頷けました。


あと。良い意味で驚いたのが劉備ですね。

劉備って「いい人」のイメージ強い方も多いかと思うんですけど、妻子を見殺しにしたり、黒い部分が描かれてて。もちろん悪い人じゃないんだけど、秤にかけて仕方なく、みたいな。

理想のヒーロー像ではなくて、乱世に生きる一人の男になっていて、逆にかっこいいと思いました。

まー自分が娘だったら家庭を顧みない親なんて嫌だけど!笑


なんだか巷の噂では最新話?が曹家クラスタにはたまらない展開になっているそうなので、漫画は基本単行本派な私は次の新刊が楽しみで仕方ないです♪

そして、曹丕は煙草なんか吸ってるから肺炎になったんじゃないかと、創作要素なのに本気で心配になった私の素晴らしきドリーム脳…。よく考えたら同じく喫煙者(wの司馬懿は長生きしてる。