渋谷ヒカリエにて、あの人形劇三国志の川本喜八郎先生の展示会が始まりました!
なんと入場無料という神っぷり。
11:00~19:00で、今のところ終了予定はないそうなので、興味のある方は時間のある時に立ち寄ってみては。
長野行かないと見れないと思ってたから感激です。
先生のアトリエが代々木にあるから、ゆかりの地で渋谷での開催が決まったそうです。



平家物語と三国志の人形が飾ってあります。
中は撮影禁止なので人形のデザインは是非ともご自身で確かめてみてほしいのですが、三国志のところについて軽くレポしてみますね。

まず一番奥は魏ゾーン「天の時」。
郭嘉、曹操、夏侯淵がいます。

人形劇は80年代に放送されていたものだし、子供が見るのも想定しているのもあり、分かりやすく魏が悪役なんですよね(笑)
でも、川本先生自身、曹操がお好きだったそうで、曹操人形から魂がこもってるのが感じられます。
衣装もひときわ華やかですし、今にも喋り出しそうで。
三国志街道では散々白痴と言われていた夏侯淵も、猛将の面持ちでした。


その隣には董卓軍ゾーン「密かなる謀」。
李儒、王允といったマニア垂涎の人物から始まり、董卓、貂蝉、陳宮、呂布と続きます。

紅一点の貂蝉はやっぱり綺麗でした。正統派な古代中国美人って感じで。呂布と董卓の間で揺れるように舞っていました。
呂布は赤兎に乗っていて迫力満点。鎧も厳ついし。でも顔は怖くないんですよ。凛々しくてかっこいいんだけど、どこか憂いの色も見えるような絶妙な表情。


次は蜀ゾーン「人の和」。

趙雲、劉備、張飛、関羽です。
関羽のどや顔ポーズがファッションモデルみたいでちょっと面白かった(笑)
私の後ろにいらした方が、「劉備もっとかっこいい方がいいな」と言う声が聞こえましたが、少し緩めな方が劉備らしくて私は良いと思いました。


最後に呉ゾーンというか赤壁ゾーンな「地の利」。
ホウ統、諸葛亮、孫権、周瑜、魯粛。

周瑜が…凄いです。美周郎を強調してか、貂蝉もびっくりな極彩色で派手な鎧。最初に遠目から見た段階で真っ先に目が行きます。
個人的に、孫権の眉を顰めた表情がツボでした。警戒しているような、奮起しているような、どちらにも取れそうな難しい顔。


全体的に、川本先生の人形は表情の機微がすごいです。

人間的な顔をしてるんですよね。
諸葛亮の命日と同じ日に亡くなられて、もうすぐ2年になりますが、ご存命だったら是非ともしっかりお話を伺いたかった。。だいぶ、気さくな方だと聞いているので。

渋谷に遊びに行った際には、また立ち寄ると思います♪贅沢を言うなら、今展示されている以外の人物も見てみたいなぁ。