【結果】世羅りさ興行12・28新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】世羅りさ興行12・28新木場


 6月に人毛デスマッチで話題を集めた世羅りさが2回目のプロデュース興行を開催。『春夏秋冬デスマッチ』と名付けられた今大会は、紫雷美央さん&翔太が場内実況を担当。オープニングでリングに立った世羅は「たくさんの方にお越し頂いて感無量でございます。第2回のプロデュース興行を行なわせて頂くこととなりまして、たくさんの方にご協力頂いております。この気持ちを忘れずに今日は皆さんと春夏秋冬を共にしたいと思っておりますので、皆さん最後までついてきてくださ~い!!」と元気よくあいさつ。


 第1試合の6人タッグマッチでは季節にまつわる技からのフォールしか認められないルールに、該当する技を持っていなかった藤本つかさが大苦戦。第2試合では敗者の携帯電話が破壊される条件マッチで、ワガママな立ち振る舞いを見せた松本都が3人がかりでフォールを奪われてしまう。試合後は引退セレモニーの様相で都の携帯電話の経歴が紹介されて10カウントゴング。柊くるみを筆頭に選手たちからハンマーを入れられ、悲鳴を上げる都を尻目にその場で叩き壊された。


 メインイベントは季節にまつわる凶器を持参して現われる選手たちを相手に、世羅が60分間を戦い抜くアイアンウーマン戦。花粉入りの風船(つくし)、“芸術の秋”にちなんでの紙やすり(猫子)など、通常とは違うデスマッチアイテムが次々と登場する中、イガ栗や牡蠣の殻がリング上に散乱するカオスな空間に。世羅はフラフラになりながらも、スノーボードを持参した木高イサミを相手に3カウントを許さず60分完走に成功。最後は世羅の音頭による「デスマッチでもハッピー、アイスリボン!」で幕を下ろした。


★メインイベント後のマイク
 世羅「正直…最後立ってられる気しなかったんですけど、皆さんの応援、セコンドのみんなの声が聞こえて60分耐え抜くことができました。女子プロレスラーでもここまでできるんだっていうことを、私は証明できたでしょうか?(会場から大きな拍手と世羅コール)女子はデスマッチファイターにはなれないって思われてるかもしれないけど、いつかはそういう存在が現れてもいいんじゃないかなって私は思います。今すぐとは言わないけどいつか…いつか…私が蛍光灯デスマッチをやると言っても皆さん止められないような、そんな素晴らしいレスラーになって再びこの場所に帰ってきたいと思います。それまで皆さん、世羅りさの応援よろしくお願いします! 次、お会いするときは蛍光灯デスマッチ…それまで当分、世羅りさプロデュース興行はないと思いますけど、もし次やるってなったらここにいるいる皆さん全員、来てください!」


世羅りさプロデュース興行第2弾『春夏秋冬デスマッチ』
◆12月28日(月)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆225人(満員)


▼春夏秋冬6人タッグマッチ・20分1本勝負
 宮城もち&藤田あかね&○雪妃真矢(12分41秒/スノートーンボム→エビ固め)藤本つかさ&つくし&●長崎まる子
※季節にまつわる、季節を感じる技からのフォールのみカウントされる特別ルール。
▼敗者携帯破壊タッグマッチ・20分1本勝負
 星ハム子&○優華(13分38秒/エンジェルストランペット・スープレックスホールド)新田猫子&●松本都
▼春夏秋冬デスマッチ・60分間
[1]世羅りさ〈ラダー〉(2分25秒/花粉により両者ギブアップ)つくし〈花粉風船〉
[2]木高イサミ〈有刺鉄線バット〉(7分57秒/場外でのダイビング・ダブルニードロップ→体固め)世羅
[3]星ハム子〈ビニールプール〉(12分26秒/氷水ビニールプール落下→ギブアップ)世羅
[4]宮本裕向〈塩バケツ&熊手〉(17分41秒/ジャパニーズ・レッグロールクラッチ)世羅
[5]新田猫子〈紙やすり〉(22分10秒/背骨折りwith紙ヤスリ→ギブアップ)世羅
[6]世羅(26分1秒/イガ栗上へのエアーズロック→片エビ固め)藤田あかね〈イガ栗〉
[7]藤本つかさ〈竹ぼうき&柊くるみ〉(34分8秒/柊くるみのジャーマン・スープレックス→ジャックナイフ式エビ固め)世羅
[8]宮城もち〈切り餅〉(37分53秒/切り餅を口に押し込む→ギブアップ)世羅
[9]宮本裕向〈牡蠣&塩バケツ&イガ栗&熊手〉(46分45秒/机へのファイアーサンダー→体固め)世羅
[10]世羅(60分時間切れ)木高イサミ〈スノーボード〉
※各選手は春夏秋冬、季節に関係する凶器を持ち込み、エニウェアフォールルールで試合を行なう。試合の決着がつくと次の対戦相手が登場し、世羅は60分間戦い続ける。カッコ内はその選手が持ち込んだ凶器。通算戦績は世羅の1勝7敗2分。


★バックステージでのコメント
 ━━試合を終えて、今の心境は?
 「無事に完走できたこと、それが1番嬉しいです」
 ━━思い描いていた通りの試合になった?
 「すべてがすべて、そうだったってわけではないですけど、嬉しいハプニングもあったりして。まさかビショ濡れになると思ってなかったんですけど(笑)。でもすごく耐え抜いた甲斐があったなっていう、皆さんの声援がホントに嬉しいです。ありがとうございます」
 ━━いろんなアイテムが登場したが、1番きつかったのは?
 「やっぱ、いまだに私を痛めつけているにはイガ栗です。イガ栗がここに刺さって…。どれも正直きつかったですね。1番予想以上に痛かったのはイガ栗かなって感じがします」
 ━━どの時間帯が1番きつかった?
 「最後です。最後が…意地でした。普段デスマッチをやってらっしゃる方を尊敬してるからこそ、耐え抜かなきゃいけない。これぐらいでヘコたれちゃいけないっていうのを胸に…最後はホント意地で耐え抜きました」
 ━━会場の声援について。
 「聞こえてました。もうその声がホントに私の糧でした」
 ━━蛍光灯デスマッチまで封印?
 「はい。新しいデスマッチを考えていくのも手かなとは思ったんですけど…いろいろ考えて新時代を作り上げてきた大日本プロレスさんとか、自分がやってることはすごくその人たちのことを傷つけてるんじゃないかなっていう気がして…。考えすぎかもしれないとは思うんですけど、私がそこに追いつくほどのレスラーになってからキチンと考えたほうがいいと思いまして…次やるときは蛍光灯。自分が立派なレスラーになってから蛍光灯やって、それからまた新しく考えていきたいなって思ってます」