絵本作家になろうとはっきりと思ったのは
4年前の夏ごろでした。

大学の卒業を控え、
同学年は就職活動まっただなか。
その時私はある広告会社の制作部門で
半年ほどインターンをしていました。

いつも駅に早く着くので
会社に向かう前に必ずカフェに寄って
ぼんやり今後のことなど空を眺めながら考えていました。

あるときふと思ったことが

「私はなぜ人間に生まれたのだろう」

ということ。

草でもなく、犬でも猫でもなく
机や本でもない。


1週間考え続けててみたところ、、、

ある日仙人が現れて
その秘密を教えてくれた…
こともなく。

ある晩夢の中で神のお告げがあった…
わけでもなく。

はい。。。

全くわかりませんでした!


答えもでないまま、考えるうちに
疑問は新たな方向へ。

どうして人間に生まれたんだろう、
というかそもそも人間ってなんだろう。
命はみな同じというけれど
人間にしかないもの、特徴ってなんだろう。


ますます考えてもどうしようもなさそうな方向へ…笑


それがわかれば、私が今この命を使って
何をするのかもわかるんじゃないかという気がしたのです。

考えに考えました。

ああでもない、こうでもない、、、

人間の特徴って何だと思いますか?
色んな人に聞いてみると、いろんな回答があってとても面白いです。
きっと正解も不正解もないと思います。


ようやく私が出した結論は、

人間とそれ以外の違いは、大差ない。

敢えて言うならば

「感情がうごき、それを伝えあえること」

だと思う。

でした。


(もしかしたら犬猫草木も感情を伝え合っているかもしれないですが…!)


そう思ったとき、急に靄が晴れて
視界がはっきりしたような気持ちになりました。

この世に人として生まれたからには
自分の感情を動かして生きていこう!
誰かの感情も動かすように生きることができたら
それって生まれてきた意味があるんじゃないか!

と考えました。

人がココロを動かすということは
草木が太陽に向かって伸びていくことと
ほとんどイコールではないかと感じたのです。

要は、感動です。感動を生む。

でも、

それって今でも十分みんながしてることか、

とも気がついたのです。




つづきます。