『そらぞめそらた と てるてるぼうず』
そらたは くものうえにすむ、おとこのこ。
くものうえには、そらぞめかぞくが すんでいます。
そらぞめいっかのしごとは、
そらのいろを そめることです。
いっけん、あおいいろにみえますが、
そらにはいろんないろがあるのです。
うすーいあお、
こいーいあお、
あかるいあお、
くらいあお。
そらたのお父さんと、おじいちゃんが
まいあさ そらをそめるしごとにとりかかるのです。
ふたりはうたいながら そらをそめるえのぐをひろげていきます。
♪われらそらぞめ そらぞめいっか
おてんとさまのひをうけて
きょうのそらは どんなそら
しゅーるり しゅるり そらにそめれば
はれ あめ くもりも かぜ しだい♪
そらたはまだちいさいので
まだそらをそめるえのぐにさわったことがありません。
「はやくそらをそめたいなあ」
いつもお父さんとおじいちゃんをみて
そらたはつぶやくのでした。
あるひ、そらぞめいっかのところに
うみのうえのそらをそめなおしてほしいと
いらいがとどきました。
うみのそらまではここからかなりとおいのです。
あすのばんごはんにも まにあわないほどです。
お父さんとおじいちゃんは ねんいりにじゅんびををして、でかけていきました。
そのひはお母さんもおでかけだったので、
そらたはいえで るすばんでした。
おえかきをしてあそんでいるとき
ふと そらぞめのときにつかう そらふで で
えをかいてみたいとおもいました。
「ちょっとだけなら、、、」
と、そらたはそらぞめどうぐがおいてあるへやへはいっていきました。
そして…
という話を考えたりしていました。