こんばんは^^ 椿です。

感覚過敏への対応の仕方について。
【慣れさせる?】わたしは【NO】です。

例えば、親御様や先生が言っていることを理解できて、ただ一つのことに集中でき、
その中で一つの課題に対して慣れていく方法をとる…
というのであれば状況に応じて慣れさせる方法も考えられるかもしれません。

でも、基本的にはわたしは【NO】です。

慣れさせる状況に置き、慣れる訓練をしていけば、いつか慣れる日が来ると思います。
でも、慣れさせる状況に置き、お子様の心は育っているかと考えると、私は違うと思うのです。

自閉症スペクトラムの4歳の息子は聴覚や触覚、味覚など様々な過敏があります。

例えば、触覚。
以前、親戚の結婚式で息子の衣装を、白いコットンシャツに蝶ネクタイ、黒いパンツで決めようと用意をしていました。

その頃はまだ自閉症スペクトラムの診断を受けていない時です。

控室で着替えを始めましたが…白いシャツを着せた途端に泣く喚く叫ぶ…
【長旅で疲れて眠いのだろうな】と思いつつ、抱っこしたり歌を歌って気を紛らわせようとしていた私。
抱っこされても大好きな歌を歌ってもらってもボタンが取れそうなくらい、シャツがやぶれそうになるくらい掴んでは引っ張る息子。

【痛かったのです】

全身に突き刺さるような痛みのある洋服を着ているだけで、苦痛のはずです。
それだけで集中できませんよね。

大人でも絶対耐えられないと思います。

硬いシャツの感触が、触覚過敏な息子には痛いと感じていたのです。
それを分からずにあやしても泣き止まない息子に最後にはイラっとしてしまいました。

わたしは後に息子の特徴を知り、この時のことを思い出して涙が出てきました。
【わかってあげられなかった】ことを後悔しました。

同時に、納得も理解もしました。

そういえば、ジーンズやチノパンなども履けなかったな。
家に返ってくると、何よりも先にズボンを脱いでたな。

ジーンズは履けるようになったけど、帰宅してまずズボンを脱ぐこと。
それは今でも変わりません。
夏でも冬でもパンツで過ごします。

でも、寒かったらその辺にある毛布を足にかけています。
【寒い】という感覚も覚えました。
家出する時には(笑)【ズボンはく】と言います。

息子に過敏があるとわかってからは、柔らかい洋服を選んでいます。
ついでに不器用なので靴下なども短いものを選んでいます。

過敏も少しづつですが、成長することがあると思います。
息子は柔らかいジーンズが履けるようになりました。

幼稚園の帽子のゴムは首にかかるのが嫌な様子でいつも顎につけています。
でも集合写真など、小さい中でも目印になっています^^

触覚の過敏がある場合は、素材などで軽減してはいかがでしょうか?
きっとその方が、心穏やかに一日が過ごせると思います。