子どももママも未来に希望が持てる家庭療育

おうち療育アドバイザー浜田悦子です。

こんにちは^^

 

 

 

今日は、

言わなきゃできない・・・

言ってもできない・・・

そんなお悩みにお答えします。

 

 

メルマガを読んでくださっている

小学3年生のお子さんのママさんからのお悩みです。

 

 

「小学3年生の息子がいます。
 

 

朝の学校の準備がとても苦手で

毎朝何度も言わないと行動できません。
 

 

やっととりかかったと思っても、

ひとつひとつ確認しないと抜けも多く

3年間も同じことをやっているのに

どうしてできるようにならないのか?と

悲しくなってしまいます。」

 

 

1年生は、手伝ってあげよう!

2年生は、そろそろ自分でできてほしいな・・・

と思ってお子さんの行動を見守っていても

3年生になっても、

自分から行動できないお子さんの姿を見ると

ちょっと焦ってしまいますよね。

 

 

体はどんどん大きくなるのに、

中身が成長していないような気がして

不安になってしまいますよね。

 

 

今日は、

「自分の頭で考えて準備ができないお子さんへの対処法」

についてお話します。

 

 

この記事を最後まで読んでいただくと

お子さんのつまずきのヒントが見つかるかもしれません。

 

 

 

「自分の頭で考えて準備ができない」お子さんには、

次のような原因が隠れています。

 

 

1.「準備」という概念を理解していない

 

2.視野が狭く、必要なものが目に入っていない

 

3.指示が誤学習になっている


 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

1.「準備」という概念を理解していない

 

これは、「準備」に関わらず、ぜひ確認してほしいことのひとつです。

 

 

年齢に関わらず、言葉の概念を理解していないお子さんはすごく多いです。

 

 

2.視野が狭く、必要なものが目に入っていない

 

お子さんが準備をしたい気持ちがあっても、

目に見えていなかったら行動に移すことができません。

 

目に見えていないものは「ない」と認識してしまいます。

 

ママの目には見えていても、

お子さんには見えていない可能性があります。

 

このような時には、

範囲を限定して置き場所を決めたり

「見やすい」「探しやすい」環境を作ってみましょう。

 

 

 

3.指示が誤学習になっている

 

行動できないお子さんを見ると、

「早く準備しなさい!」「準備終わったの!?」

という声かけをしがちになってしまいますよね。

 

 

さらに、このような声かけをしても

お子さんが行動にうつせず、

最後にはママが手伝ってあげる・・・

という繰り返しになってしまうかもしれません。

 

 

朝は特に忙しいですもんね・・・

 

 

でも、実はこの繰り返しは

お子さんにとって、

ますます自分の頭で考えて行動できないパターンを

作ってしまう可能性があります。

 

 

急かされても怒られても

最後にはママが手伝ってくれる、というように

認識してしまうのです。

 

 

これではいつまでたっても

自分で行動できなくなってしまいます。

 

 

「朝の学校の準備を
自分で考えてできるようになるステップとは?」


先日、講座を受講してくださったお子さんは、
「準備」という言葉の意味や
「国語」という言葉の意味が理解できていない
つまり「概念」を理解しづらいという特徴をお持ちでした。


「国語」と言ったら

 

・国語の教科書

・国語のノート

・漢字ドリル

・宿題のプリント

 

などが含まれている場合があり

「国語」自体が概念だったりします。

 

 


教科書も毎年更新されますし、
ママが当たり前にできる「準備」も

概念を理解しにくいお子さんが
これをひとつずつ把握することって

実は、むずかしいことなんです。

 

ちなみに、うちの息子は
「国語」なら国語の授業に必要なものに

同じシールを貼っています。

 

「文字」よりも「色分け」したほうが楽なんだそうです。
 

 

シールを貼ることで、セットが分かりますし、

「探す」という苦手な作業の負担を
軽減できるみたいです。


(色分けより文字の方が、楽なお子さんもいます。)




ご相談のお母さんと話し合って、

まずは「入れるだけ」からスタートしてみて下さいと
お願いしました。

 


ステップ1:準備って何かを体感する

 

教科書、ノート、筆箱などをママがセットしておき、
お子さんが「ランドセルに入れる」



ステップ2:準備ができたことを認知させる

 

全部入れることができたら、

「準備できたね!」と

短く肯定的な声かけをしてもらう



ステップ3:準備するということを定着させる

 

 

これをしばらく繰り返す


ステップ4:自分で準備できるように練習する

成功体験がしっかりできたら

教科ごとの準備を増やしたり

ママのサポートを減らしていく

 

 

こんな風に、細かくステップを踏むことで、
少しずつ、お子さんが自分で朝の準備が
できるようになっていきました。

 

 

発達障害やグレーゾーンの子育てでは


・特性を見極める
・特性にあった適切な関わり

 

が見つけられず、
お子さんを混乱させてしまったり、
萎縮させてしまったりということが
起きてしまいます。


お母さんには「普通に」できることなので、
できないことが理解しづらいですから、
仕方のないことです。


でも、お母さんの「普通」の基準に合わせて
子育てを続けていくと、
お子さんはますます混乱が大きくなったり、
萎縮して自信をなくし、
時には、二次障害に発展してしまいます。
 

 

今は、

「3年生になってもできないのか・・・」

と、思っているかもしれませんが

お子さんのやりやすい方法が見つかると

一気に成長した姿がみられるようになりますよ^^

 

 

そのためにも、

まずは「お子さんの特性を知ること」

なんですね。

 

 

 

 

特性って、ママの常識では思いつかないことがあります。

 

 

でも、そこに気付いていけないと

いつまでたっても指示をする、怒る、結局ママがやる・・・

のパターンから抜け出すことができません。

 

 

それは、学年や年齢があがっても

自然にできるようにはならないのです。

 

 

10月19日(火)と10月21日(木)開催の講座

子どもの発達支援講座では、

お子さんの特性と対処法を学ぶことができますよ。

 

 

自分の頭で考えて行動できないお子さんは、

行動できない訳じゃありません。

 

 

抽象的な声かけを理解していなかったり

視野が狭かったり

長い指示を聞き取れていない可能性があるんです。

 

 

そこをひとつひとつクリアしていくことで

お子さんの成長を引き出していくことができますよ^^

ぜひ、講座にお越しくださいね。

 

(10月19日、10月21日開催)

発達凸凹の”効果的な子育て法”が学べる1日講座

 
 
 
 
 

 

 

 

 

**掲載していただきました!!**

 

  

(ひよこクラブ:2018年3月号)

 

 

 

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(AERA:2016年6月号)