※ネタバレ注意 最終決戦!NFL 第48回スーパーボウルの感想(´ω`*) | アメフト交差点

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※ネタバレ注意です!

この記事には第48回スーパーボウルのネタバレが含まれています!
まだ見ていない方は是非見てから読んで頂けると!
今日(2/3)の19時~NHK-BS1 などで録画放送がありますので、ご確認ください

http://www.nfljapan.com/broadcast/


BSとかCSとか契約してないよーという方、試合をもう1度確認したい方はNFL JAPAN.COMハイライト動画をご覧ください!
【SB】シーホークス対ブロンコス























いやぁ、ホントNFLって予想があてにならないですね(笑)
最強攻撃vs最強守備の戦いは、最強守備のシーホークスの圧勝。
まさかまさかの、僕がNFL見だしてから一番点差が開いたゲームになりました。
結構「点差開いてつまんねぇ」感じの方も多くいらっしゃったようですが、あれだけ点差が開いたにもかかわらずかなり楽しませてもらったというのが僕の感想です。

この試合でビックリ( ゚Д゚)したことをまとめてみますと、
(適宜NFL JAPAN.COMの動画へのリンクをはりますね!)

( ゚Д゚)!①!
シーホークスがコイントスに勝って後半レシーブをチョイス!
【SB】ジョー・ネイマス氏のコイントスでいよいよ試合開始!

確かにシーホークスは守備に自信があるのでそこまでビックリすることじゃないのかもしれませんが、いきなり最強対決にするとは…!って感じでした。
ペイトン・マニングをいきなりフィールドに出させると、もしそれで2、3本いい感じに簡単なパスが決まるだけで一気に流れがブロンコスということがありますから、これは結構意外なチョイスという気がしたんです。
結果的には大当たりで、名采配といえると思います!

( ゚Д゚)!②!
ブロンコスいきなりスナップミスからセーフティ(自殺点)!
【SB】シーホークス セイフティで先制

試合後のブロンコスサイドの会見によりますと、どうもクラウドノイズの影響でセンターのラミレスがミスしてしまったよう。(マニングがかばっているのは人間性が出てさすがです)

これはね、もちろんラミレスも責められるべきかもしれませんが会場に押し掛けたシーホークスファンを褒めるべきでしょうね。
まさに12番目の選手(FAN)が奪った2点。
スーパーボウルって基本的には中立地になりますからそこまでクラウドノイズがあると思わないですよね~シアトルファンすげえ。
Twitterで見かけた情報によると2005年のスーパーボウルはほとんど対戦相手のピッツバーグ・スティーラーズのファンが会場にいて、逆にものすごいクラウドノイズをくらってたそう。
今年はそのうっぷんを晴らしました。
試合を通して12番目の選手たちは素晴らしい働きでした!!

( ゚Д゚)!③!
なんといってもブロンコスオフェンスの完敗具合。

【SB】ブロンコスQBマニング ゲームハイライト

あの感じではちょっとリズムが出てれば、とか自殺点さえなければ、とかいう雰囲気でもなく、シーホークスが勝つべくして勝ったという展開でしたね。
確かにシーホークス守備のが有利ではないかという予想はしてましたが、あっこまで完封してしまうとはだれも思わなかったですよね~

【SB】シーホークスディフェンス ゲームハイライト


鍵となったのはやはりDL(ディフェンスライン)陣の活躍でしょう。
リーグ最強のパスプロテクションでまったく相手をよせつけてこなかったブロンコスのOL(オフェンスライン)陣がけっこう貫かれてましたね。
もう少し五分五分の勝負をすると思ったのですが、シーホークスはいつも通りエッジラッシャー(エンドの位置=端からのパスラッシャー)が大外をぐわーっとまわってポケットを縮め、縮まって前にステップアップしてきたQB(クォーターバック)を真ん中の選手が潰すと。
シーホークスパス守備のいつものパターンができていました。
こうなってくるとマニングがクイックのパスを投げないといけなくなる、そうするとどうしても短いパスになる、タックルで仕留められる、これが試合を通して続きましたね。
第2Qあたりでスクリーンパスを連続して使うドライブがあってけっこううまくいってたのですがシーホークスはすぐに対応、DLがスクリーンに気付く反応めちゃくちゃ早い、思い切りもイイ。
もともとブロンコスはパスが出ることによってランを出すチームなので、パスに脅威がないこの状況ではランも出ない。
そりゃあもう打つ手がない。
ハードタックルを受けるの覚悟で短いパスを続けていくのは良かったと思いますし完結できてればいいんですが、やっぱり繋いで繋いでっていう感じでいくとほころびが出ますよね、特に強い守備ラインがいるチーム相手になると。
この試合でも結局DLのラッシュによってINTがうまれましたからね~。

ブロンコスのオフェンスがうまくいかなくなるとしたら、
シーホークスのカバーがよすぎて投げる先ナイ!どうしよどうしよ ってなってる間に守備ラインが迫ってきてサック‼
みたいなパターンだと思ってましたが、まさかまさかブロンコスOLユニットをあれだけ崩してしまうとはね。
マニング的にもあんなにOLがやられる試合はそれこそコルツ時代以来だったんじゃないですかね。
少なくとも今季あそこまで全体としてえげつないパスラッシュを受けたのは記憶に無いですからね~(コルツのロバート・マシス等、個人としてブロンコスOLに勝っていた選手はけっこういてもユニット全体がやられた印象は無かったように思います)。
となるとマニングといえどアジャストしていくのは厳しい。
たぶんシーホークスのDB(ディフェンスバック)陣がピッタリカバーしているといえどもマニングとあのレシーバー陣ならコントロール次第で通せる。
でもラッシュを意識しながら、しかも相手守備が手をあげてボールをはたこうとすることを意識しながら、完璧なトコに投げないと通らないパスを投げる、というのはさすがに無理ゲーですよね(笑)
となると戦術的になんとかしないといけないんですが、パスプロ強化に人をさいてしまうと今度は1人のターゲットに2人以上のカバーがついてしまう展開になる、そうすると完璧なトコに投げようがパスカットされてしまうという悪循環になるんですよね~。

もうどうしたらいいんだ!!って感じになりますよねwww

ですからね、ホントに今日は
ラインの重要性を改めて認識させられた感じですね。
シアトルはDB陣が注目されがちですが、間違いなくDL陣のおかげで勝った試合といます。
そういう意味でいうと、シアトルサイドでは一流のラッシャーたちをFAやドラフトで集めてきたスナイダーGMを称賛すべきだろうし、個人能力を最大に活かせるような守備を構築したコーチ陣には拍手ですよね。

ブロンコスサイドとしてはOLがあそこまでやられるともうどうしようもない感があります。
パスは水物とはよく言ったもので、なるほどこういうことが起きてしまうんだなと痛感させられました。
なんかパスオフェンスの認識が変わっちゃうくらいの衝撃ですwww

えっと、流れがデンバーオフェンスvsシアトルディフェンスになってるのでこのままこの構図での考察を続けます(笑)

何回かブロンコスもリズムをつかめそうな、そんな攻撃ドライブもありました。
それがターンオーバーに終わってしまうというのが、プレー数を重ねる事によって起きる「ほころび」であるという風に感じます。
INTはもうねー、どうしようもなかったというか仕方ないというか、そんな感じがします。
いつものマニング(特にベテランになってからのゲーム全体を見渡しているマニング)なら無理せずサックを甘んじて受けるパターンも考えていたと思うのですが、やはり1発勝負のこの舞台かつ相手の守備があれだけガチガチでチャンスは少ないかもしれないということを考えますと無理してでも投げようと思うのは分かります。


ただ#88デメアリアス・トーマスのファンブルロストは痛すぎですね~。
【SB】シーホークスLBスミス ファンブルリカバー
あれはまぁ#41バイロン・マックスウェルのパンチングを褒めるべきでしょうが、ボールをもらった選手はまずボールセキュリティーを考えて大事にいかないといけない展開だっただけに痛かったです。

あとMVPのLB#53マルコム・スミスはことごとく運のいい男やなと思いましたwwww
チャンピオンシップのINTも含め、なんでいっつもあんないいトコにおるんやろって感じですよねwww
もちろんシステム的に余裕を持たせていることもあるんですが、それにしても彼はいい位置にいた。
運も実力のうちです!(笑)
でもINTリターンTDの時足早かったなぁ
デンバーRB#27モレーノが後追いだったのもありますが、それでもたいがいはRBのほうが追い付いちゃうんですけどね。
しかもマルコム・スミスってドラフト7巡からのスーパーボウルMVPみたいで、これはまた一つものすごいサクセスストーリー。
ピート・キャロルHCが以前つとめてたUSC(南カリフォルニア大)出身ですから、キャロルHCが彼の実力を見抜いてたのかも。
【SB】シーホークスOLBスミス ゲームハイライト


にしても結局シーホークスの守備はほんとにえげつなかったというのが結論です(笑)
システム、個人能力、ゲームプラン完璧。
結果論ですがブロンコスはパス出してからでないとランが出ないっていうチームだったのも相性が悪かった感じがしますね~。
やっぱりパスに頼りすぎると戦術の転換策がうまれないんだなぁ。


ちょっとどうしても最強O#対最強D#に目がいきがちなので長くなっちゃいましたが、今度はシーホークスオフェンスvsブロンコスディフェンス見ましょう。

( ゚Д゚)!④!
リンチのランでゲインしたわけじゃない!

リンチのランが6~7ヤード稼げる展開がもっとあると思ってたんですよね。場合によってはロングゲインでTDもあるんじゃないかと。
でも終わってみれば15回のキャリーで39ヤード(平均2.6ヤード)。
守備が強かったこともありますが、リンチがこの成績であんなに点数を積んでいけるとはちょっとびっくりです。
まぁ中央のランをまずぜったい止めるということに照準を当てていたのが今日のデンバーの守備だったと思うので、リンチがコンスタントには走れない展開は想定内でした。
しかしデンバーからしてみると、そこに着目しすぎてシアトルのプレーアクション等のパスオフェンス&パーシー・ハービンのジェットスイープが簡単に出過ぎた。
それはデンバーサイドとしてはある程度織り込み済みだったんだけれども、思った以上にデンバーのオフェンスが出なくて計算が狂った、というのが要因で、結果指の疲弊を早めてしまったという、ゲームプラン的な負けだったのかも。
そういう意味でいうとやはり守備で勝ったシアトルの勝ちですね。

そうは言っても#3QBラッセル・ウィルソンがやっぱり無理せず確実にプレーをこなしたのが大きな勝因!
緊張して萎縮したプレーにならず、早い段階から彼の「いつも通り」のプレーができてるように見えました。
なんかウィルソンってね、『謙虚な努力家』っていう彼の人柄がそのまま出てるようなプレーをしますよね~。
「無理しない」「自分の立ち位置を分かってる」QBだと思いますし。
そういう意味でいうと、いつか「無理しないといけない」、つまり守備がそんなに強くなくてランもそこまでじゃない、パスオフェンスで「ある程度は」形作って点とっていかないといけないチームになったときの進化がまた楽しみです!
(あくまで「ある程度は」までです、今日みたいなパスを信用できない展開もありますから他のところに打開策は持っていないとダメな時代がきたと思うので(笑))

まだ2年目ですからね、気が早いですがそういう自分自身である程度ゲームを作れる選手になった時、将来的にはそういう選手になってからもう1度制覇して今度はMVPをもらうっていうとこまでストーリーとして期待したいです(笑)


そしてそして、今日でいいますと大活躍パーシー・ハービンも取り上げましょう!
第3Q頭のキックオフリターンTDはまさかまさかでした。
【SB】シーホークスWRハービン 87ヤードキックオフリターンTD

いやぁホント怪我から最高の舞台に戻ってこれて、そしてちゃんと活躍しちゃうんだからこの人はすごいwww

なんかあれですよね、彼は最終兵器的な扱いのキャラになった感がありますよね(笑)
大舞台でちゃんと活躍する彼はスーパースターですわ。
シアトルはこの試合のために彼を獲得したといっても過言ではないですなwww
思えば2009シーズンミネソタ・バイキングスでNFLデビューして、その時はブレット・ファーブがQBで。
今までNFLをひっぱってきたレジェンドとともにプレーして、今度は次代を担うウィルソンというQBとプレーして。
レジェンドのほうとは最後ミネソタでスーパーボウルには行けず、でも時代を担う選手のほうとスーパーボウルを制覇して。
ほんとわからないもんですwww
来季は怪我を減らしてね、レギュラーシーズンから活躍が見たいんだぜ!


まぁしかしシーホークスは素晴らしいチーム作りをした賜物ですね。
もちろんブロンコスのほうもエルウェイがいいメンバーを集めてきてかなりすごいチームができてますけども、相手が悪かったという印象です。
ほんとドラフト下位とかから先発になるような選手も多くて、システムにあった選手を見抜けるのもすごいと思いますし、なんかもう今までの強いチームとはまた次元の違う強さを見せた気もしますし。
特に思い切りのイイチーム作りがこんなにうまくいくっていうのはスゴイ。
NHK解説の河口正史さんが、「お互いを信用してるからこそ、自分が多少思い切ってミスをしてもまわりがカバーしてくれるからこそ思い切りよくいけるんだと思う。いい関係ですよね」っておっしゃってましたが、まさにそういうチームを作れてるのがすごいです。
1試合1試合を真剣に取り組んでいく、それでもってあえて優勝うんぬんを意識せず試合を楽しむ、仲間とともにやることを楽しむっていうのが外から見ててわかるチームであるのがいいですね~
GMのスナイダーさんとフロント陣、HCのピート・キャロル以下コーチ陣全員に拍手です。


ブロンコスのほうはマニングもチャンプ・ベイリーも現役続行の様子なので、来季この敗戦からまた何を見出してくるのか楽しみ!
QBがオスウィーラーの時代になるまでにワールドチャンピオンになれるのかどうかっていうのも楽しみの1つ。


そんでこの2チームともですが、オフにどれだけの選手が入ってきてどれだけの選手が抜けちゃうのかっていうのも楽しみというべきか寂しいというべきか(笑)

シアトルのほうは入団4年以内の年俸が若い&安い選手が多いから、年俸急激に高くなってくるこれから先は特に流出がどう影響してくるか。
まぁでもチームの雰囲気作りが素晴らしいことが功を奏してぜひシーホークスの1員になりたいっていう選手も多いみたいやし、システムにはまる選手さえつれてこればまだまだ強いチームであり続けるやろから期待もある!

ブロンコスのほうはモレーノ、ロジャースクロマティー、デッカーといったベテランの主力陣がFAになるから、全員は再契約できないはず。
そこをドラフトで埋めるのか、FAで他選手をひっぱってくるのかというあたりが楽しみ。
オスウィーラー時代を見据えてそろそろドラフトメインの戦略に切り替えてきそうやけれどドラフト順位は低いしさてどうなるか。(各チームの契約状況はこのサイトで見れます!)


今季の総括とか他の全チームも含めたオフの展望、コーチの話、その辺はまた順次ブログに記事をあげていこうと思ってます!
国内アメフトやアイシールド21に絡めた記事も含めて、オフこそ試合がないぶんカバーしていろいろ考えるのを楽しんでやろうじゃないか(*´▽`*)と思って意気込んでおりますので、オフシーズンもどうぞよろしくお願いします!!

と、ここまで無我夢中で書いているうちに3時間くらい経過してましたというオチです、すいませんwww



最後に。


本当に、本当におめでとう!!
シアトル・シーホークスと12人目の選手たち!!