私にとって昨年は忘れる事の出来ない一年になりました
昨年を振り返ってみようと思う
年始はおめでたい幕開け
1月末の大雪ではしゃいだり
高級なソファー(GUCCI)でくつろいだり
2月
美味いもん食って酔いしれたり
スーパーフォーミュラのテスト観戦したり
3月
WBCチャンプの瞬間に感動して、長年お世話になった昼の胃袋ケア処の閉店に立ち会い、JR貨物のラッピング車両に「わ〜あ!」
4月〜6月迄
人生初体験の日々
4月9日 日曜日 午後2時過ぎ
場所は伊賀の山中
自動車自損事故を引き起こす
緩やかなT字路左折時に曲がり切れず交差点出口右側縁石にリアタイヤヒット
衝撃で右回転2回転半でアスファルトに叩き付けられる
運良く左肩から着地、フロントガラスが大破し頭部と右手にガラス片が数百箇所突き刺さる
運良く帽子とサングラスで頭頂部及び目は被弾から免れる、右手で無意識に顔面を保護したのか口と顎は被弾されなかった。
ひっくり返り数メールスライド
意識の有る内に胸から上まで車から這い出る
既に周囲は血の臭いに包まれていたらしい
脱臼した左右の腕が車のドアエッジに押さえられ気道にめり込む、苦しい息が出来ない
筋肉の全てを使い車を押し上げる
その瞬間 激しい出血
「助けてくれ」
人生であまり使った事のない単語を迸る
後続の息子による緊急処置が功をそうした
瞬く間に集まる援助者
程なく来た救急車
「現場処置不可能、ドクターヘリを要請する」
この言葉が未だに耳に残っている
ランデブーポイント・緊急処置・私の現状 秒刻みで連絡を取り合っている
TVで聞いたことのあるヘリの羽根音
薫風を思わせる風
ヘリに積み込まれ程なく意識を失った
急性出血性ショック死
全てのモニターから反応が消え、瞳孔が開き生体反応無し
救急隊員は諦めずに、電気ショックとアドレナリンの注射
うつろぎ、私の目が動く
追いアドレナリン注射
ドカン!って体にショックが入り体がフロアに浮き意識が戻った
上空で蘇生血液パックの残量と止血剤の連絡・私への励ましがヘリ内で叫ばれる
気がつくと口から管が通されて喋れない
再度意識が薄らぎ消えた
2度目の心肺停止
出血性ショック死だ
鬱ログ意識の中で「死ねない」
この言葉が魂の叫びだった
数度の電気ショックとアドレナリン注射で蘇生
まだまだあの世では必要無いらしい
あの世から返品だ
搬送先の大病院で緊急手術数回
痛いとか苦しいとか感覚の範疇を超えた世界
緊急医療はTVドラマとはレベルが違う
麻酔はモルヒネ・消毒液はボトルから流して洗浄
ガラス片は触手で抜き取り・輸血は脇下から
喉に管が入っているので痛いとか苦しいも言えない
「上腕・鎖骨・肩甲骨・全肋骨破断注意してよ」
この言葉が一番効いた ヤバイ事になってる
「首エコー撮るよ、電気ショック数回入ってるから慎重に!」
ここで電気ショックの事を知った
「強いね、この人奇跡だよ首無事だよ、いけるよ処置進めて、頑張れー!」
励まされ麻酔で意識が消えた
気が着くと嫁が横に
何も言わず
うなずき目頭をハンカチで覆った
それから、管をあちこちに通され24時間モニターの音と格闘
3日後 近隣の病院に転移
ここでも約一月モニターと管にお世話になり
5月半ばから廊下の往復から5千・1万歩とウォーキング・弱った上腕を酷使し腕立て伏せ開始
7月に復活
担当医からは奇跡の回復力、歩ける・骨が繋がってる
学生並みの回復力!
しかし、精神的後遺症残り、寝る事が怖いのです
寝ると(意識が消えると)本能が司令するのか?
飛び起きる。
一時期全く眠れず病室で未明の救急車のサイレンに一人耳を塞ぐ日々でした
未だに時折思い出して寝れ無い日があります
無事退院日を迎え出社したが、予想通り
全てを失ってました
客先・プロジェクト・人間関係・業務査定
焼け野原の私の机
欲しけりゃ持ってきゃイイ
私には未来が残されてる、怖いのはヤル気が失せる事だ
今年5月に節目を迎える
セカンドライフ謳歌するさ
退院後の私 やたら家族にべったり
そうそう
忘れるられない趣味ツアーも有った
9月 山梨GTオフ
多分コレがあるから必死のリハビリが出来たんだと思う
久しぶりの笑顔は美しかった
息子と行った名古屋ノスタルジー
出張ついでの観光
お江戸のJapan Mobility Show・横浜・鎌倉観光
その他、色々工場へ見学に行ったり
初めての、色々な人と話したり呑んだり
次へ!
まだまだ指が動かなかったり、脱臼した鎖骨が変なくっ付き方で満足な生活ではありませんが
思いの深い2023年でした
さてさて、今年はどんなドラマが待ち受けているやら、ワクワクしますね
ロードマップはしっかり描いていますが
鉄板の迷走が心配されます♪
残念なのは投薬の関係で献血に行けな事でしょうか?
人生最後の献血が昨年の今日1月4日でした
ご心配頂とお心遣い頂いた方々・医療スタッフ・救命隊員の皆様に感謝を申し上げます
===震災に遭った方々へ===
希望を忘れないで下さい
コロナもそうでしたが必ず出口は必ずやって来ます
夢を見ましょう
お隣と手と手を繋ぎましょう
今を必死に生きましょう