The Last of Us Part2をクリアしたのでネタバレ感想を一気に書いた。 | RunderのBlog 〜趣味と備忘録を徒然と〜

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The Last of Us PartⅡをちょうど10分前にクリアした。

本当に心にずっしりと響く作品だった。
今までいろんなゲームをプレイしてきたけど、その中でもトップクラスに素晴らしい作品だった。

このクリアしたままの勢いで感想を書かないといけないと思ってPC立ち上げてこの文を書いている。

完全にネタバレだらけの感想となるので、気になる人はこれ以上見ないでください。
最初から最後までストーリーのネタバレを含めて書きます。
 

 

 

 


























本当に言っておきたいのは絶対に第1作はプレイしてからこの作品をやってほしい。
時間がないとか言ってないで絶対にやってからプレイしてほしい。
1をプレイしないでこのpart2をプレイするのは正直もったいなさすぎる。本当にそう思う。


今回のPartⅡはエリーに衝撃的なことが起こってしまい、そのため旅に出る。というあらすじがホームページやゲーム雑誌にも書いてありました。
その文面を見て、もう嫌な予感しかしなかったんですよね。
ティザーにも出てきたエリーと仲の良い女の子であるディーナに何か起こるか、ジョエルに何か起こるかのどっちかだろうな。と。
そうして、最初始めたら謎の女性アビーを操作することに。
誰やねんこいつ?と思ったら、エリーたちが住んでいるジャクソンの街を見て、仲間と思われるオーウェンと不穏な会話している。
もうこの時点で不穏な空気が蔓延しているわけです。

そうして、事件は起こってしまう。
アビーが感染者に襲われてしまい、そこにジョエルと弟のトミーが駆け付け助けられる。
その後、アビーたちがいる拠点へジョエルたちが行くことに。
ジョエルがいきなり銃で撃たれて、アビーから拷問を受ける。
もうこの時点で心が痛い。辛すぎた。

そして、エリーがジョエルを探しに小屋に入ったら見つかって、押さえつけられてしまってエリーの目の前でアビーにジョエルは殴り殺されてしまう。
その時の悲痛なエリーの叫びと死にかけのジョエルの顔が本当に苦しい。。。

1をやってた人ならもうこの時点でショックが強いと思うんですよ。
私はずっと「ええぇ・・・・・」しか言ってなかったです。
自分が操作してエリーを守りながら旅をしてきたジョエルが目の前でよくわからんやつに無残に殺される姿を見せつけられるんですから。
エリーはそのとき復讐の怒りに燃えるわけですが、もちろんプレイヤーである自分も「こいつら殺してやる。。。」って思ってしまうんですよね。
だって、前作で自分の分身だったジョエルが平和に暮らしていたと思ったら、目の前で無残に殺されるんですもの。

これは1をやっていないとこの辛さはわからないと思う。
本当に辛かった。嘘だろ・・・ってエリーと同じようにショックを受けた。
だからこそ殺してやる。っていう復讐の気持ちがわいてきた。
これって本当にすごいと思う。
感情をひたすらに揺さぶられているんだもの。


そして、エリーは復讐の旅に出ることになるわけです。
ジョエルを殺したやつらをぶっ殺す。という強い意志の下に。
もちろん自分もエリーと一緒でぶっ殺してやるわ。って思っていましたわ。

そして、ディーナと一緒に旅に出て、やつらが拠点にしているシアトルで戦いを繰り広げます。
途中でジャクソンの仲間であるジェシーという青年も合流してジョエルを殺したメンバーを探していきます。

このシアトルのストーリーの間に前作が終わって何があったかを入れてくるんですよね。
また、これがいい。。。
ゲームが始まった時ってエリーとジョエルがギクシャクしてるんですよ。
なんでこうなってしまったのか。というのをこの幕間で少しずつ出していくんですね。
それが心に響くんですよ。ジョエルと楽しく誕生日を過ごすエリーとか見てると、そのジョエルを殺したやつらへの復讐心も燃え上がるわけです。

その幕間で、1の最後にジョエルがエリーを助けるためにファイアフライを倒して逃げたことをエリーが知るんです。
1ではジョエルはエリーをこの世界を救うための抗体作るために一緒に旅をしていたわけで、エリーもそれを承知だったわけですよ。
だけど、それをジョエルはエリーを助けたい。世界を救うよりもエリーを救いたいと思いファイアフライの拠点から逃げたのです。
エリーはそれを望んでるわけではなかった。そして、ジョエルから嘘をつかれていた。ということで疎遠になってしまうんです。
エリーの怒りもわかるんですが、ジョエルの気持ちもわかるからこのシーンは本当に切なかった。
ジョエルとしてはエリーを愛していた。だからこその選択だった。それもわかってるけど違うだろ?って思うエリー。

エリーはジョエルを殺したアビーを探すために、一緒に小屋にいたメンバーを順番に殺していってアビーの居所にたどり着きます。

そして、そこには小屋にいた仲間のオーウェンとミラがいるんですよ。
その2人を脅してアビーの居場所を吐かせようとさせるんですが、反撃にあってしまって2人とも殺してしまう。
ジョエルを殺したメンバーを殺したわけなのですっきりかと思うじゃないですか。
殺したときにはわからなかったけど、ミラのお腹の中に子どもがいることがわかってしまうんですよね。

もう正直「うわぁ」って思いましたよ。
シアトルでディーナに赤ちゃんがいることがわかるんですよ。
だからこそミラを殺したときにお腹の赤ちゃんも殺してしまったことで、それがディーナとも被るし赤ちゃんも殺してしまったことにショックを受けるんですよ。
殺したかったのはジョエルを殺したメンバー、赤ちゃんではない。そして、エリーが取り乱して叫びだす。
この時はエリー、殺しちゃいけないぞ・・・って思ってましたね。
そして、エリーが発狂したときにこっちも悲しくなりました。


トミーも合流しこのままディーナの安全のためにジャクソンへ戻ろうと話をして、トミーが部屋の外に行ったら物音が。
そこに駆け付けるエリーとジェシー。
ドアを開けたらそこにはジョエルを殺した張本人のアビー。
ジェシーが撃たれて殺され、トミーは銃を突きつけられてる。
エリーは「トミーを殺さないでくれ」と懇願するけれども、アビーも復讐の炎に燃えているわけ。
そりゃ仲間を無残に殺されてしまったからキレますよね。っていう。。。
アビーの復讐に燃える顔のアップが映し出されたら、画面が切り替わりアビー編が始まります。

エリーがシアトルに来た日からアビーが何をしていたかというのがわかるわけです。
これが本当にシームレスに切り替わったので正直関心しました。
「敵として描いてたアビーにも物語があるんだ。それをお前ら見てみろ。」と製作者から剛速球投げられてるんですよ。

アビーという人間についてもここで深堀していくわけなんです。
プレイヤーとしてはアビーは憎きジョエルを殺した張本人。
あんまり操作はしたくないわけですよ。
そして、そこまで感情移入は最初はできないわけで。
だけど、少しずつ進めることでアビーも普通の仲間思いの人だっていうのがわかるわけです。

そして、ジョエルを殺した理由も過去の回想でわかるのですが、それは1の最後でエリーを執刀する医師がアビーの父親だったんですよ。
ジョエルはアビーの父親を殺した張本人。
アビーに取ってもジョエルは父親を殺した極悪人で復讐をずっと心に秘めて生きてきたことがわかるんです。

結局復讐の連鎖がこの2人に起こってしまっていることがわかったときに、復讐って終わらないじゃないか。誰かが止めないといけない。って思うようになるんですよね。
実際自分もそうでした。
そのあと、アビーは敵対組織であるセラファイトから逃げてきた姉妹に助けてもらい、そして自分も姉妹を助けて人間らしさをどんどん出していくわけです。
姉を助けるために一生懸命に戦う、気に食わないと思いながらも一緒に戦いを切り抜けているレブと心を通わせていく。
もう1のジョエルとエリーみたいなんですよね。
あー、アビーも普通の人間なんだ。心底の悪ではないってことがわかるんですよ。
でも、1からやってる人からするとジョエルを殺した人間という複雑な心境は続くわけで。

レブを救うためにセラファイトの島に助けに行き、オーウェンのところに戻ってきたらミラとオーウェンは殺されていた。
そこにはエリーが使っていたシアトルの地図が。
エリーたちの隠れ家に到着したアビーはジェシーを殺し、トミーに銃弾を浴びせてエリーと戦うわけです。

この時点でエリーに死亡フラグが立つので死なないで、やめてくれ。と思いながらも、エリーと戦うという複雑なプレイをさせられるわけです。
そして、エリーを制圧し戦いに勝利をして、二度と顔を見せるな。と言ってディーナとエリーを置いてアビーは去っていくわけです。


ここで場面がまた移り変わり、エリーとディーナが仲睦まじく平和に暮らしているシーンが。
復讐の旅を終えて安息の地で過ごしているのが見えるわけです。
復讐が終わったのか。という安堵があるんですよね。プレイしている人間としては。
復讐が復讐を呼んで連鎖していくのをここまで見てるわけなんで。
そうしたら負傷して戦えなくなったトミーが来て、アビーたちの居場所を伝えると、エリーは寝てるときにジョエルの殺されるところがフラッシュバックしてしまう。
殺した人間を殺さないと自分のトラウマが消えないことがわかり、その居場所へ向かう決心をするのです。

もうこのときは行かなくていいよ。殺されるかもしれないし、アビーを殺すとレブから復讐される可能性があるじゃないかって思うんですよね。
だけど、エリーはトラウマもあるし許せない。だからディーナの説得を振り切って進むわけです。
気持ちはわかるから止められないんですよね。プレイヤーとしても。


サンタバーバラについたアビーとレブはその地域を占拠しているラトラーズに捕らわれてしまい、その後追っかけてきたエリーがサンタバーバラに到着。
エリーも同じくラトラーズの罠に嵌ってしまい大けがをして捕らえられそうになるけど、うまく脱出してアビーの居場所を吐かせてそこに向かう。
ラトラーズを退けてアビーが捕らえられている砂浜に着き、吊るされていた杭から助けると、アビーはレブを救出して脱出しようとします。
アビーと共に砂浜を抜けてボートのあるところに入るわけです。
ボートに乗って逃げろ。というアビーに対して、エリーはフラッシュバックでジョエルの殺されたシーンが思い浮かぶ。
やっぱり許せないんですよね。ジョエルを殺したという事実があるんですもの。
自分の中ではこの時点でアビーへの復讐心はなくなってて、「復讐することでまた繰り返してしまう。エリー、やめてくれ」って思ってました。

そして、ボロボロの2人は死闘を繰り広げて最後にエリーはアビーを追い詰めて、首を絞めて海に沈めてとどめを指す直前にジョエルの思い出が蘇ってくる。
エリーはそこでアビーたちを逃がすことを選び泣きじゃくる。
ここで復讐の旅が終わったんだな。って思うんですよ。

その思い出したシーンというのがジョエルが殺されてしまう前日の夜。
ディーナとキスをしたパーティが終わった後にジョエルとエリーが2人で話すシーン。
ギクシャクしていながらも、ジョエルはディーナに対する恋心の話をするわけです。
その会話の最後にジョエルが「もしも神様がもう一度チャンスをくれたとしても、俺はきっと同じことをする」と言うわけです。
それに対して、エリーも「助けたことは許せない、だけど許せることができるように努力する」と言うわけです。

もうこのセリフのやり取りが最高なんですよ。
セリフの間、その前の吐息、そして絞り出されるようにジョエルが言うんですよ。
「もしも神様がもう一度チャンスをくれたとしても、俺はきっと同じことをする」って。

2人とも心底愛し合ってた。
だからこそジョエルはエリーを殺したくなかった。エリーはジョエルを殺した相手を本当に許せなかった。
この作品は「復讐」がテーマでもありますが、愛が深い故の復讐なので「愛」ももう一つのテーマだよな。って思います。


拙い文書で色々書いてきましたが、ストーリーが進むごとに心が揺さぶられるんですよ。
エリーと一緒で復讐の炎が燃え上がり、殺してやる!!って思いながらも、ストーリー進めるごとにこれは終わらせないといけないのではないかって。
この物語を自分の力で進めることが出来た。彼らの物語を体験することが出来た。というのは本当に素晴らしい時間だった。
過酷な旅だったし、辛いシーンがひたすらに続くから気持ちも重くなった。
でも、このエリーの旅路を見届けたかった。
旅を見届けた後、本当にこのゲームをプレイしてよかった。そう感じました。
本当にずっと待ち望んでいて楽しみに待っていてよかった。

また落ち着いたらPart1から連続してPart2をプレイしたい。
そのときにまた違う景色が見えるかもしれない。