いつもペタなどありがとうございます。

長文ですが、ご容赦。


「アベ飲み薬」とか「アベの身糞」とかネットで揶揄されてますね。

インフレ目標2%として、金融緩和と円安を基本として、無駄な公共
工事の大盤振る舞いで、景気回復を偽装するのが本質です。
民主党政権時に、赤字国債発行をさんざん批判していた自民党が、
今や、民主党政権を上回る勢いで、赤字国債発行にまい進してます。

その理由は?・・・
マスゴミは、夏の参院選に向けて(選挙に勝つために)景気回復の
成果を得たいからとの論調にしています。
が、本当は、消費税増税が目的です。
増税の前提条件 として、景気回復が必要 となってます。経済成長率
で2%以上とか。
ん?、2%って、インフレ目標も2%ですな。www
ものの値段が全体で2%上がれば、なにもしなくてもGDPも2%
上がるんじゃないの?
これで、経済が成長した!!、景気回復した!!ってことにして、
増税するシナリオですね。エアー景気回復を演出するってこと。

ということで、今回の日銀総裁人事ですが、
総裁:黒田東彦氏ということで報道されています。
アベノミクスの狙いに沿った、金融緩和&インフレ志向の人物だ
そうで。

植草ブログ「予測完全的中安倍政権日銀幹部人事のキモ」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-d957.html

FRB議長のベン・バーナンキが、札束をヘリコプターからバラまく
ようにドル紙幣を刷り散らかすことから「ヘリコプター・ベン」と
呼ばれているように、黒田氏も「紙ふぶき黒田」とでも呼びましょう
かね。

考えれば考えるほどアベノミクスは、日本経済をぶちこわす方向に
しかいかないような。その理由は以下。

【金融緩和とインフレターゲット】

金融緩和の期待する効果は・・・、
日銀がお金をじゃぶじゃぶ供給して、公定歩合(金利・利息)を下げて
企業や個人がお金を借りやすくすれば、企業は設備投資など、個人は
ローンを組み家や車などでお金をつかうようになり景気が回復すると
いうものですが・・・。
バブル崩壊以降、公定歩合はもうこれ以上下げられないとこまで下げて
きてるし、お金の供給もずっと続けてるけど、景気はご覧の通りで、デ
フレのまんまです。
また、更に規模を拡大して、同じことをやっても、期待できませんね。

なぜ、あまり効果がでないのか?わたしの考える原因は以下。

・企業の設備投資については、ヨーロッパ及びアメリカの財政不安 、今
 まで景気を牽引してきた中国の成長鈍化などを見れば、企業だって
 うかつにどんどん設備投資してお金を使うわけがない。
 設備投資をするにせよ、それは日本ではなく、賃金の安いアジアを中心
 とした外国に、工場を建てたり、スーパーやコンビニが進出したりで、
 日本にはあまりお金は落ちない。空洞化ってやつ。

・一方、個人については、車や家の購入でいえば、その購入層は、比較
 的若年層であるが、この層は、小泉・竹中改悪により、非正規社員が
 増えて、収入が低く抑えられているため、ローンなんか組める状況に
 ないし、使うお金もない。

で、今以上にじゃぶじゃぶお金を供給して、使わなかったらどうなるか。
当然、お金は大量に余る。野菜が豊作で大量に市場に出れば値段が下が
るように、お金の価値も下がる。お金の価値が下がると、円安になるし
インフレにもなる。一見、狙い通りだが・・・。
経済がグローバル化した現在、一旦動き出した金融市場は、制御不能に
なる。各国政府が協調して対応しても難しいし、ましてやアベなんか
じゃ無理でしょう。
かくして、日本経済は制御不能の円安とインフレで大変なことに・・・

【デフレは悪くない】

既に述べたように、インフレをコントロール するのは、不可能と考え
ていますが、では、デフレって悪いものなのか?
マスゴミはデフレを悪者のようにイメージ コントロールしてますが
ホントにそうなのって言うと、そんなことはないし、今後長期間、
日本ではデフレ基調は変わらないと考えます。

企業は現在、グローバルになった市場で、日々戦っています。
特に、価格競争は一番激しく、オンリーワンの商品でない限り、その
中で利益を確保していくためには、少しでも安い商品を出すために
血のにじむようなコストダウンの努力を絶え間なく続ける必要があ
ります。
少しでも、人件費の安いところ、最初は中国とか、中国の人件費が
上がってくると、ベトネムやカンボジアなどへといったように生産
する場を移動していきます。(ユニクロとかが代表例ですね)
つまり、商品の価格は常に下がり続けることが運命づけられている
ということです。
生鮮食料品やエネルギー原料等は、需要と供給の関係などで、上がり
下がりの変動はありますが、取引金額の大多数を占める商品は、基本
的に値が下がる方向ですので、全体としては物価は下がり、デフレと
いうことになります。

非正規社員が増えて、収入が低く抑えられている一般の庶民にとって
は、少しでも安くものが買えることは良いことでしょう。
デフレ大歓迎です。

アベが、企業に給料を上げろと要請しましたが、熾烈な価格競争を
戦っている企業にとっては、ばかも休み休み言えといったとこでしょ
うか。
ちなみに、わたしもこの10年ほど、給料は下がりこそすれ、上がっ
たことはありませんぜ。(泣)

【円安の影響について】

さて、円安の影響ですが、(それぞれ年度が違いますが下記で試算)

・日本のGDP(名目、2011年)は約6兆ドル弱(約470兆円)

・日本の貿易収支(2012年)は、輸出63.7兆円(7,100億ドル)
 輸入70.7兆円(7,800億ドル)でマイナス7兆円(760億ドル)

日本のGDPに占める輸出の割合は、たったの13%。
で、1円円安で増える金額は、7,100億円。これを輸出企業が得る。
それに対し、輸入で支出が増える分が7,800億円で、輸入品の値が
上がる。輸入品の値上げ分は、大部分を消費者に転嫁することに
なるので、円安の影響は、輸出企業の利益、消費者の不利益という
結果になりますな。
すでに、石油製品の値上がりで苦しくなってきました。
下記(注1)にあるように、電気やガス代も上がるなど、生活 を直撃
する品目が多いです。
一般の消費者(大部分の日本人)にとっては、円高のメリットの方が
大きいといえます。
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(注1)1月の貿易赤字、過去最大=1.6兆円超
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130220-00000027-jij-bus_all
財務省が20日発表 した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆6294億円の赤字だった。
単月の赤字額としては、欧州債務危機 や円高の影響で輸出が落ち込ん
だ2012年1月の1兆4815億円を上回り、比較可能な1979年以降で最大。
原発の稼働停止で火力発電用の液化天然ガス(LNG)や原油などの輸入
が増えたことに加え、大幅な円安で全体の輸入額が膨らんだ。
貿易収支の赤字は7カ月連続。輸出総額が前年同月比6.4%増の4兆7992億
円だった一方、輸入総額は7.3%増の6兆4286億円と、輸出の伸びを上回
った。輸入は外貨建て取引の割合が大きく、円相場が1年前に比べ対ドル
で約12%も円安になったことが赤字拡大につながった。
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