朝日新聞3月2日17面に、「TPP理念はあるか」という記事が
のっていました。
●TPP賛成派:渡辺頼純 元外務省経済局参事官
●TPP反対派:内橋克人 経済評論家
の二人の意見を並列に掲載してますが、これがまた、ISD条項
やラチェット条項、スナップ・バック条項などの最重要点を見事
にスルー。一切ふれず。
内橋克人さんは、著作を読んだり、メディアでの評論を聞いて
信頼できる人と思っていたのにざんねんです。
ちなみに、二人の論点の主旨は、こんな感じ。
●TPP賛成派:渡辺頼純
・潜在力あるアジア太平洋地域に自由貿易圏をつくることは
日本の国益。
・原則は関税撤廃であり、聖域をつくることは、自由貿易を
阻害する。
・自由貿易の高い理念を実現するために、日本がTPP交渉
に参加しないという選択肢はない。
●TPP反対派:内橋克人
・米国が日本の農業を聖域とすることはありえないし、今後
は保険、医療分野も含めた市場開放を迫られる。
・TPPが発効しても、日本の輸出は増えることはなく、米国
企業の日本進出が増大し、非関税障壁を問題とされるなど
米国の覇権型で米国ルールを押し付けられる。
・日本は震災以降、共生の社会を目指すべきであり、TPP
は、その対極に位置する。
ということで、賛成派の渡辺氏の主張は、TPPは、自由貿易
の理念を体現するすばらしいものだとして、嘘のかたまりの
主張です。さすが、元財務省ですね~。
一方、反対派の内橋氏は、はっきりとは、書いていないものの
「保険、医療分野も含めた市場開放を迫られる。」とか、「非関
税障壁を問題とされるなど米国の覇権型で米国ルールを押し
付けられる。」、「共生の社会を目指すべきであり、TPPは、そ
の対極に位置する。」などの表現を見るに、問題点は把握し
ているものの、オブラートに包んだ表現になってます。
新聞屋の検閲で、これが限界だった?。
これでは、新聞、TVしか見ないネット情報弱者には、ユダヤ
資本家による、他国民の支配が目的だというTPPの危険性
は全く伝わりませんね。
本当に、日本のマスゴミは腐りきってます。
なんとかしたいもんです。