今さらですが、舞台ザンビ THEATRE'S ENDの振り返りをさせていただきます。
(ネタバレになるので終わるのを待っていたらタイミングを逃していました)
この舞台は僕はかなりすごいことをやったと思っています。
自分が観たのは2/11のたまちゃんが出演しているイエロー。
イエロー
・阪口珠美
・織田奈那
・松田好花
完全体感型と銘打っていた今回の舞台。
第一弾も似たようなことは言っていた気がしますが、体感型という意味においては第二弾の方がより体感型でした。
作品として総合的にどう評価されているのかはわかりませんが、内容はとても斬新だったと思います。
新しいエンターテイメントの在り方のような気さえしました。
一言で言うと、「テーマパークのアトラクション」と「舞台」の中間。
間延びしてしまう部分や、やりすぎな部分もあったかもしれませんが、新しい試みなのだから初めからジャストのものはできないでしょう。
今後洗練されてくると、よりすごいものになっていきそうです。
具体的に従来のものとどう違ったかというと、
★観客が全員舞台上に登壇する
★客席内にキャストが紛れている
★途中、扉からザンビが乱入してくる
このあたりでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
★観客が全員舞台上に登壇する
これが一番斬新でしたね。
銀河劇場自体が避難所という設定で、観ている観客も全員キャストの一部扱い。
ザンビが紛れているかもしれないから、ステージに上って、鏡の前を通過して席に戻る、という検査を本当に「観客全員」がやります。
観客全員というのが味噌です。
2階席、3階席の人もわざわざ降りてきて検査を受けます。
なのでここだけで30分くらい使うわけです笑
かつてこんな舞台があったでしょうか(調べてないので知りませんが←、たぶんない)。
全員上げたこと自体に、良かった部分と良くなかった部分はあるでしょう。
ランダムでもよかったかもしれません。
ただ、批判覚悟で全員をステージに上げる選択をした演出家の方を僕はすごいと思います。
そして、もう一点。
個人的には、銀河劇場はわかつきとの想い出がたくさん詰まった場所でもあります。
犬夜叉、モテリーマン 、鉄コン筋クリートと、ここで多くの作品に触れてきました。
わかつきと同じステージに上がれたということが、僕は本当に嬉しかったです。
ザンビ検査なのに、一人で感動すらしていました笑
わかつきと同じ場所に立たせてくれて、ありがとうございました(^^)
★客席内にキャストが紛れている
ザンビ検査を開始すると告げてから、検査終了まで客席にキャストが4人ほど紛れていて驚かせてくれます。
見た目は完全に普通のお客さんなのに、実はキャストでザンビ検査に引っかかったりするわけです。
彼らがキャストと理解はしていても、「自分も引っかかったらどうしよう」と少なからず不安になることもあるでしょう。
また、そのあとも、それまで普通に座って見ていた人が突然ストーリーに入り込んで来たりして、現実と演出の境目が本当に自分の理解している部分で合っているのか、わずかに疑念を抱いたりします。
人間の「不安」を駆り立てる、とても面白い手法だと思いました。
★途中、扉からザンビが乱入してくる
僕の席はH列36番でした。
実はこれ、ステージ向かって右側の扉の目の前の席なんです。
舞台が始まって少しすると、この右の扉が激しく何度もノックされます。
ザンビかもしれないし、逃げ遅れた人が助けを求めてるのかもしれない。
この扉を開けるべきか、開けざるべきか。
僕はこのシーンが一番怖かったです笑
ネタバレも何も仕入れない状態で臨んだので、展開がまったくわからず。
50センチくらいしか離れていない扉がずっと嫌な音でドンドンされてて急にザンビ出てくるかもと思ったら怖くないですか?
どう考えても一番近い席の僕が最初に襲われるやつですよ笑
で、結局「開けるか開けないか」をキャストが客席に問い、「開けない」という選択になりました。
どのみち開けることはないという話も聞くのでわかりませんが、いずれにせよ死なずに済んでよかった。。。?
いやいやいや!!!
これもし開ける展開だったら、たまちゃんが目の前まで来てた可能性もあるのでは!?
なんで開けなかったんだヽ(;▽;)ノ
なお、「開けない」と決まったあと、扉の外で誰かが走り去るような音が聞こえたような気もします。
松田好花ちゃんだったかどうかは不明です。
そして、序盤では開かずにそのあと鎖でロックされる扉ですが、後半には普通にこれを蹴破って突然ザンビが乱入してきました。
一番最初にザンビと目が合って殺されかけました。
なかなかの迫力ですよ笑
普通の舞台では味わえない演出ですね。
そんな感じで、一つのエンターテイメントとしては、とても興味深い舞台だったと思います。
今後、同じような演出が乃木坂ちゃんの舞台で展開されるかはわかりませんが、個人的にはよいと思うので、また似たことはやってほしいです。