仕事納めだよスワップミート | レトロ カリフォルニア

レトロ カリフォルニア

1997年に渡米
南カリフォルニアはオレンジ郡で主人と二人暮しています。
毎週末、近くのスワップミートに出向くのが私たちの習慣。
そこで見つけてくる、古くて心にビビッとくる生活雑貨や小物、
食器などをコレクションしたり販売したりしています。

「クリスマスどうだった?」

これがお決まりの挨拶となった今週のスワップミート。

ご先祖さまがポーランド移民、しかもあの杉原千畝氏にビザを発行してもらったから自分がここに生まれる事が出来たんだ、と以前話してくれたスコットとも例にもれずこのお決まりの挨拶。

そんな彼が言う。

良いクリスマスだったよ。夜中までは、ね。」


このスワップミートに、毎週土日出店している彼。

なんとクリスマス、25日も終わり深夜2時頃の事。

彼がいつも出店する為に商品を積み込んでいた車が泥棒に入られたのだ。

時間は画像の質が悪い防犯カメラから分かった。

だから分かった事は時間だけ。

一体どんな奴が犯人なのかは判断できない程の質の悪さ。

そして高値な商品だけをごっそりやられた。


「Badサンタだよ、全く。」

笑いながら言うユダヤ教徒のスコット、だけど私は知ってる。

彼がこの事をきっかけにもう出店を辞めようと考えていた事。

実は数日前、スコットと同じ倉庫を借りている私の旦那さんに出くわした彼が、そんな弱音を吐いていたと旦那さんから私は聞いていたの。

それがこの日、窓ガラスは割られ木が打ち付けてあるものの、旦那さんと2人でスコットの出店用の車が乗り入れているのを目の当たりにして心底安堵した。


「良かった!あのスコットが辞めるわけないよな!」

本当に安心した様子の旦那さん。

良かった、私もホッとした。

こんな事になろうとも、それでも逞しく前に進んでいくスコットの姿に、私も頑張らないと!と改めて思う。

この数年で、スコットみたくこの業界で商品を積み込んだ車に盗みに入られた知り合いはこれで4人目。

最近では、私達が勝手に兄のように慕う大先輩もやられた。

立ち直れないくらいの精神的ダメージを受けたのにもかかわらず、強靭的な回復力でまた前に進んでいく皆んな。

そんな風に私も強くありたいとおもう。


2018。

旦那さんと2人で駆け抜けた1年。

そして2019。

前進あるのみ。

それでは皆様、素晴らしい新年をお迎えください。